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マイク・ブルームフィールド

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マイク・ブルームフィールド
Mike Bloomfield
マイク・ブルームフィールド(1969年)
基本情報
出生名 Michael Bernard Bloomfield
生誕 1943年7月28日
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 イリノイ州シカゴ
死没 (1981-02-15) 1981年2月15日(37歳没)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州サンフランシスコ
ジャンル ブルースブルースロックシカゴ・ブルースサイケデリック・ロック
職業 ミュージシャンソングライター
担当楽器 ギターボーカル
活動期間 1959年 - 1981年
レーベル コロムビア・レコード
共同作業者 ポール・バターフィールドアル・クーパーエレクトリック・フラッグボブ・ディラン
公式サイト www.michaelbloomfield.com

マイク・ブルームフィールド[注釈 1]Mike Bloomfield1943年7月28日 - 1981年2月15日)は、アメリカ合衆国ギタリスト歌手1960年代ブルースロックを代表するギタリストの一人とされる。

「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において、2003年は第22位、2011年の改訂版では第43位。

来歴

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イリノイ州シカゴのノース・サイドのユダヤ系の家庭に生まれた。本名:マイケル・バーナード・ブルームフィールド。少年期をサウス・サイドでシカゴ・ブルース・シーンで過ごす。

1965年初頭、ポール・バターフィールドの誘いでポール・バターフィールド・ブルース・バンドに加入してリード・ギターを担当。ニューヨークのスタジオでレコーディングを行うが、「Born In Chicago」のみ、9月に発売されたコンピレーション・アルバム『Folksong '65』に収録された。

1965年6月15日から始まったボブ・ディランの『追憶のハイウェイ 61』のレコーディングにアル・クーパーらと参加[1]。同年7月25日、ポール・バターフィールド・ブルース・バンドがニューポート・フォーク・フェスティバルに出演した際、ブルームフィールドは同フェスティバルに出演したディランのバックの演奏をクーパーらと共に務めた。こうして彼はフォーク・ロックの確立に大きく貢献した。

同年10月、ポール・バターフィールド・ブルース・バンドのファースト・アルバム『ポール・バターフィールド・ブルース・バンド』がエレクトラ・レコードから発表される。そのエレクトリック・スタイルのブルースは、シカゴのブルース・シーン自体にも影響を与え、多くのブルースマンがエレクトリック・ギターを手にするようになった。

1966年8月、ポール・バターフィールド・ブルース・バンドのセカンド・アルバム『イースト・ウェスト』が発表。LSDによる覚醒を元に、ジョン・コルトレーンの様にジャズやインド音楽などの影響を取り入れた新境地を開拓した。

1967年、ブルームフィールドはポール・バターフィールド・ブルース・バンドを脱退し、シカゴ時代の盟友だったバリー・ゴールドバーグニック・グラヴェナイツ、サンフランシスコで活躍していた若手のバディ・マイルスらとエレクトリック・フラッグ(The Electric Flag)を結成する。アメリカン・ミュージック・バンドとも称し、幅広い音楽性を志向した。ファースト・アルバム『ア・ロング・タイム・カミン』を録音した後、グループを脱退する。

1968年1月から2月にかけて、モビー・グレープとのセッションにクーパーと参加してアルバム『Grape Jam』を制作[注釈 2]。同年、CBSのディレクターでもあったクーパーからジャムセッション・アルバムの制作を持ちかけられて、共にアルバム『スーパー・セッション』を録音するが、2日目には参加せず、スティーヴン・スティルスが代役を務めた。また、クーパーらと、1968年9月にサンフランシスコのフィルモア・ウェストで行ったライブを収録した『フィルモアの奇蹟』を発表する。これらのアルバムによってセッション・ブームを巻き起こした。

1969年にソロ・アルバム『イッツ・ノット・キリング・ミー』を制作、同時期にフィルモア・ウェストで録音した『永遠のフィルモア・ウェスト』を同年にリリースする。

1970年代以降、ヘロイン中毒のため目立った活躍が少なくなるが、ジョン・ハモンドドクター・ジョンとの共作アルバム『三頭政治』(1973年)や、カーマイン・アピスらと結成したKGB[2]のアルバム(1976年)を発表した。またインディペンデントのレーベルに録音を残すなどしている。

1981年2月15日、サンフランシスコの駐車場にて車の中で意識不明の状態で発見された。37歳没。ヘロインの過剰摂取によると考えられている。

ディスコグラフィー

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ソロ・アルバム

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  • 『イッツ・ノット・キリング・ミー』 - It's Not Killing Me (1969年) ※旧邦題『マイケル・ブルームフィールドの冒険』
  • If You Love These Blues, Play 'Em as You Please (1976年)
  • 『アナライン』 - Analine (1977年)
  • 『マイケル・ブルームフィールド』 - Michael Bloomfield (1978年)
  • 『カウント・タレント・アンド・ジ・オリジナルズ』 - Count Talent and the Originals (1978年)
  • Between a Hard Place and the Ground (1979年)
  • Cruisin' for a Bruisin' (1981年)
  • 『リヴィング・イン・ザ・ファスト・レーン』 - Living in the Fast Lane (1981年)
  • 『ヘイ! ブルームフィールド!』 - Bloomfield: A Retrospective (1983年) ※1973年録音
  • I'm with You Always (1987年) ※1977年ライブ録音
  • Try It Before You Buy It (1990年) ※1973年録音
  • 『エッセンシャル・ブルース1964-1969』 - Don't Say That I Ain't Your Man: Essential Blues, 1964–1969 (1994年) ※1964年のコロムビア・セッション5曲を含むアンソロジー
  • 『ライブ・アット・ジ・オールド・ウォルドルフ』 - Live at the Old Waldorf (1998年) ※1976年-1977年ライブ録音
  • If You Love These Blues (2000年、Miller Freeman Books) ※Jan Mark Wolkin、Bill Keenomcontainsによるペーパーバック。1964年録音のCD付き
  • 『スウィート・ブルースの男~ベスト&レア・トラックス』 - From His Head to His Heart to His Hands: An Audio-Visual Scrapbook (2013年) ※未発表ライブ音源を含むコンピレーション・アルバム。DVDにはドキュメンタリー映画『Sweet Blues: A Film About Mike Bloomfield』を収録[3][4]

コラボレーション・アルバム

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  • スーパー・セッション』 - Super Session (1968年) ※with アル・クーパースティーヴン・スティルス
  • フィルモアの奇蹟』 - The Live Adventures of Mike Bloomfield and Al Kooper (1968年) ※with アル・クーパー
  • 『トゥー・ジューズ・ブルース』 - Two Jews Blues (1969年) ※with バリー・ゴールドバーグ (契約上の制約のためクレジットなし)
  • 『マイ・レイバーズ』 - My Labors (1969年) ※with ニック・グラヴェナイツ
  • 『永遠のフィルモア・ウェスト』 - Live at Bill Graham's Fillmore West (1969年) ※with ニック・グラヴェナイツ、タジ・マハール
  • 『スティールヤード・ブルース』 - Steelyard Blues (1973年) ※サウンドトラック with ニック・グラヴェナイツ
  • Casting Pearls (1973年) ※ミル・バレー・バンチ名義 with ビル・ヴィット、ニック・グラヴェナイツほか
  • 三頭政治』 - Triumvirate (1973年) ※with ジョン・ハモンドドクター・ジョン
  • 『KGB』 - KGB (1976年) ※KGB名義 with レイ・ケネディ、バリー・ゴールドバーグ、リック・グレッチ、カーマイン・アピス
  • Barry Goldberg & Friends – Recorded Live (1976年)
  • Barry Goldberg And Friends Harvey Mandel • Mike Bloomfield or Solid Blues (1995年) ※with バリー・ゴールドバーグ、ハーヴェイ・マンデル
  • フィルモア・イーストの奇蹟』 - Fillmore East: Al Kooper and Mike Bloomfield – The Lost Concert Tapes 12/13/68 (2003年) ※1968年録音 with アル・クーパー
  • I Blueskvarter - Chicago 1964 Volume One - Three (2007年) ※オムニバス盤。スウェーデン・ラジオにて1964年録音

ポール・バターフィールド・ブルース・バンド

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  • 『ポール・バターフィールド・ブルース・バンド』 - The Paul Butterfield Blues Band (1965年)
  • 『イースト・ウェスト』 - East-West (1966年)
  • 『オリジナル・ロスト・エレクトラ・セッション』 - The Original Lost Elektra Sessions (unreleased recordings from 1965年)
  • East–West Live (1996年) ※1966年-1967年ライブ録音

エレクトリック・フラッグ

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  • 『白昼の幻想 オリジナル・サウンドトラック』 - The Trip (1967年) ※映画『白昼の幻想』サウンドトラック
  • 『ア・ロング・タイム・カミン』 - A Long Time Comin' (1968年)
  • 『ザ・バンド・ケプト・プレイング』 - The Band Kept Playing (1974年)
  • Groovin' Is Easy (1982年)

参加アルバム

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  • ジョン・P・ハモンド : 『ソー・メニー・ローズ』 - So Many Roads (1965年)
  • ボブ・ディラン : 『追憶のハイウェイ 61』 - Highway 61 Revisited (1965年)
  • ピーター・ポール&マリー : 『ピーター・ポール&マリー・アルバム』 - The Peter, Paul and Mary Album (1965年)
  • チャック・ベリー : 『フレッシュ・ベリーズ』 - Fresh Berry's (1965年)
  • エディ・ヴィンソン : Cherry Red (1967年、BluesWay)
  • モビー・グレープ : 『ワウ』 - Grape Jam (1968年) ※ピアノを演奏
  • マザー・アース : Living with the Animals (1968年) ※契約上の制約により「Makal Blumfeld」とクレジット
  • ウェイン・タルバート・アンド・ザ・メルティング・ポット : 『デューズ・トゥ・ペイ』 - Dues to Pay (1968年)
  • ウェイン・タルバート : 『ロード・ハヴ・マーシー・オン・マイ・ファンキー・ソウル』 - Lord Have Mercy on My Funky Soul (1969年)
  • マディ・ウォーターズ : 『ファーザーズ・アンド・サンズ』 - Fathers and Sons (1969年)
  • ジャニス・ジョプリン : 『コズミック・ブルースを歌う』 - I Got Dem Ol' Kozmic Blues Again Mama! (1969年)
  • ブルーワー・アンド・シップリー : Weeds (1969年)
  • ザ・ジート・バンド : Moogie Woogie (1970年) ※「"Fastfingers" Finkelstein」とクレジット
  • サム・レイ : Sam Lay in Bluesland (1970年)
  • ビーヴァー & クラウザ : 『ガンダーヴァ』 - Gandharva (1971年)
  • ウディ・ハーマン : 『ブランド・ニュー』 - Brand New (1971年)
  • Various Artists : The Holy Kingdom: Music of the Gospel (1998年) ※オムニバス盤。2曲に参加

脚注

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注釈

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  1. マイケル・ブルームフィールド(Michael Bloomfield)」の表記もある。
  2. モビー・グレープのセカンド・アルバム『ワウ』に添付されて同年4月に発表。

出典

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外部リンク

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