マイク・ウィット

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マイク・ウィット
Mike Witt
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州フラートン
生年月日 (1960-07-20) 1960年7月20日(57歳)
身長
体重
6' 7" =約200.7 cm
192 lb =約87.1 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 1978年 ドラフト4巡目
初出場 1981年4月11日
最終出場 1993年6月17日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

マイケル・アトウォーター・ウィットMichael Atwater Witt, 1960年7月20日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州フラートン出身の元プロ野球選手投手)。

経歴[編集]

プロ入りとエンゼルス時代[編集]

1978年MLBドラフトカリフォルニア・エンゼルスから4巡目に指名を受け入団。

1981年4月11日シアトル・マリナーズ戦で20歳の若さでメジャーデビュー。50日間に及ぶストライキでシーズンが中断・短縮されるが、9月28日シカゴ・ホワイトソックス戦でメジャー初完封を挙げる[1]など8勝9敗・防御率3.28を記録。ルーキー・オブ・ザ・イヤーの投票では5位に入った[2]

1982年は8勝を挙げチームの地区優勝に貢献。ミルウォーキー・ブルワーズとのリーグチャンピオンシップシリーズでは第3戦のリリーフ登板のみ[3]で、チームは連勝で球団創設以来初のリーグ優勝に王手をかけたがそこから3連敗を喫して敗退した。

1983年は開幕から不調で3連敗を喫したところでリリーフに転向。7月に先発に復帰する[4]ものの7勝14敗・防御率4.91に終わった。

1984年6月22日から6連勝を記録。7月23日のマリナーズ戦では自己最多の16奪三振で完投勝利[5]9月30日テキサス・レンジャーズとのシーズン最終戦では、投球数94・10奪三振でMLB史上11人目の完全試合を達成。最終戦での達成は史上初で、ノーヒッターを含めても史上2度目だった[6]。また1-0での達成は1965年9月9日のサンディ・コーファックス以来となった。

1985年は初の開幕投手を務め、15勝9敗・防御率3.56を記録。

1986年は自身初のオールスターゲームに選出された。7月26日から7連勝[7]、8月は5勝0敗・防御率0.21の好成績でピッチャー・オブ・ザ・マンスを受賞。いずれも自己最高となる18勝(10敗)・防御率2.84・208奪三振・269.0イニング・14完投・3完封を記録し、チームの4年ぶりの地区優勝の原動力となる。ボストン・レッドソックスとのリーグチャンピオンシップシリーズでは第1戦に先発して1失点完投勝利[3]。3勝1敗と王手をかけた第5戦では8回まで2失点と好投して5-2で9回を迎えるが、1死からドン・ベイラーに2点本塁打を浴びて1点差に詰め寄られ、2死を取ったところで降板。リリーフのドニー・ムーアが逆転本塁打を浴び、延長の末敗戦[8]。その後第6・7戦と大敗し、またもリーグ優勝を逃した。サイ・ヤング賞の投票では満票で受賞したロジャー・クレメンステディ・ヒゲラに次ぐ3位[9]。オフに行われた日米野球ではMLB選抜の一員として来日した。

1987年は前半戦で11勝を挙げて2年連続でオールスターゲームに選出されるが、後半戦は5勝9敗・防御率4.83と調子を落とし[10]、16勝14敗・防御率4.01の成績。

1988年は13勝16敗・防御率4.15に留まる。

1989年は後半戦で2勝8敗・防御率5.10と不調に陥り[11]、9勝15敗・防御率4.54に終わった。

1990年はリリーフに転向。4月11日のマリナーズ戦では7回までノーヒットに抑えていたマーク・ラングストンをリリーフし、継投でのノーヒッターを達成[12]

ヤンキース時代[編集]

1990年5月11日にデイヴ・ウィンフィールドとの交換トレードでニューヨーク・ヤンキースに移籍。先発に復帰するが、6月から約2ヶ月離脱[13]するなど5勝に終わる。

1991年は2試合の登板にとどまった。

1992年はメジャー登板はなし。

1993年限りで現役を引退した。

プレイスタイル[編集]

200㎝の長身から投げ下ろすフォーシームカーヴで緩急を自在に操り、1980年代に109勝を挙げた。エンゼルスの本拠地から程近いフラートンの出身で、ご当地選手として絶大な人気を誇った[14]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
1981 CAL 22 21 7 1 1 8 9 0 - .471 555 129.0 123 9 47 4 11 75 2 0 60 47 3.28 1.32
1982 33 26 5 1 0 8 6 0 - .571 748 179.2 177 8 47 2 7 85 8 1 77 70 3.51 1.25
1983 43 19 2 0 0 7 14 5 - .333 683 154.0 173 14 75 7 6 77 8 0 90 84 4.91 1.61
1984 34 34 9 2 3 15 11 0 - .577 1032 246.2 227 17 84 3 5 196 7 1 103 95 3.47 1.26
1985 35 35 6 1 1 15 9 0 - .625 1049 250.0 228 22 98 6 4 180 11 1 115 99 3.56 1.30
1986 34 34 14 3 2 18 10 0 - .643 1071 269.0 218 22 73 2 3 208 6 0 95 85 2.84 1.08
1987 36 36 10 0 0 16 14 0 - .533 1065 247.0 252 34 84 4 4 192 6 0 128 110 4.01 1.36
1988 34 34 12 2 2 13 16 0 - .448 1080 249.2 263 14 87 7 5 133 9 2 130 115 4.15 1.40
1989 33 33 5 0 0 9 15 0 - .375 937 220.0 252 26 48 1 2 123 7 0 119 111 4.54 1.36
1990 10 0 0 0 0 0 3 1 - .000 92 20.1 19 1 13 2 1 14 1 0 9 4 1.77 1.57
NYY 16 16 2 1 0 5 6 0 - .455 406 96.2 87 8 34 2 4 60 6 0 53 48 4.47 1.25
'90計 26 16 2 1 0 5 9 1 - .357 498 117.0 106 9 47 4 5 74 7 0 62 52 4.00 1.31
1991 2 2 0 0 0 0 1 0 - .000 26 5.1 8 1 1 0 0 0 1 0 7 6 10.13 1.69
1993 9 9 0 0 0 3 2 0 - .600 183 41.0 39 7 22 0 3 30 1 0 26 24 5.27 1.49
通算:12年 341 299 72 11 9 117 116 6 - .502 8927 2108.1 2066 183 713 40 55 1373 73 5 1012 898 3.83 1.32
  • 「-」は記録なし。
  • 太字はリーグ1位。
  • 1992年は試合出場なし。

記録[編集]

背番号[編集]

  • 44 (1981年 - 同年途中)
  • 39 (1981年途中 - 1990年途中)
  • 22 (1990年途中 - 同年)
  • 36 (1991年)
  • 39 (1993年)

脚注[編集]

  1. ^ 1981 Pitching Gamelogs” (英語). Baseball-Reference.com. 2013年7月7日閲覧。
  2. ^ AL Rookie of the Year Voting” (英語). Baseball-Reference.com. 2013年7月7日閲覧。
  3. ^ a b Postseason Pitching Gamelogs” (英語). Baseball-Reference.com. 2013年7月7日閲覧。
  4. ^ 1983 Pitching Gamelogs” (英語). Baseball-Reference.com. 2013年7月7日閲覧。
  5. ^ 1984 Pitching Gamelogs” (英語). Baseball-Reference.com. 2013年7月9日閲覧。
  6. ^ 1975年9月28日オークランド・アスレティックスが4投手の継投で達成。
  7. ^ 1986 Pitching Gamelogs” (英語). Baseball-Reference.com. 2013年7月9日閲覧。
  8. ^ Oct 12, 1986, Red Sox at Angels Box Score and Play by Play” (英語). Baseball-Reference.com. 2013年7月9日閲覧。
  9. ^ AL Cy Young Voting” (英語). Baseball-Reference.com. 2013年7月9日閲覧。
  10. ^ 1987 Pitching Splits” (英語). Baseball-Reference.com. 2013年7月10日閲覧。
  11. ^ 1989 Pitching Splits” (英語). Baseball-Reference.com. 2013年7月10日閲覧。
  12. ^ Apr 11, 1990, Mariners at Angels Box Score and Play by Play” (英語). Baseball-Reference.com. 2013年7月10日閲覧。
  13. ^ 1990 Pitching Gamelogs” (英語). Baseball-Reference.com. 2013年7月10日閲覧。
  14. ^ 「ベースボール・カードフリーク倶楽部」『月刊メジャーリーグ12月号』、ベースボールマガジン社、2004年、雑誌08625-12、35頁

関連項目[編集]

外部リンク[編集]