ポール・ジャネ

ポール・アレクサンドル・ルネ・ジャネ(Paul Alexandre René Janet、1823年4月30日 - 1899年10月4日)は、フランス・パリ出身の哲学者、作家。
主観的に記憶される月日の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるジャネーの法則を考案したことで名高い。なお、甥はジャネーの法則を自身の著作で紹介した心理学者のピエール・ジャネである。
生涯[編集]
1823年4月30日、フランスパリに生まれる。
リセ・サン=ルイ校、高等師範学校で教育課程を修了し、1845年から1848年にかけてブールジュで、倫理学の教授を務めた。その後の1848年から1857年にかけてストラスブール大学、1857年から1864年にかけてリセ・ルイ=ル=グランで教えた。
1864年からはソルボンヌ大学で哲学の職に就き、1880年にはアッカデーミア・デイ・リンチェイに入った。
1899年10月4日、パリで亡くなる。
ジャネは『La Famille』、『Histoire de la philosophie dans l'antiquité et dans le temps moderne』、『Histoire de la science politique』、『Philosophie de la Revolution Française』などと哲学、倫理学、政治学に関する論文を多く著したが、ブリタニカ百科事典第11版によれば論文が独特過ぎて目立たなかったとされている[1]。しかし、同国の哲学者であるヴィクトル・クザンやドイツの哲学者であるゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルの影響を受け、『Théorie de la morale』ではドイツの哲学者、思想家であるイマヌエル・カントに言及している。
業績[編集]
- 『The Materialism of the Present Day, a Critique of Dr. Büchner's System』
脚注・出典[編集]
- Chisholm, Hugh, ed. (1911). . Encyclopædia Britannica (英語) (11th ed.). Cambridge University Press.
- 年を取ると時間が短くなる~ジャネの法則(仏語原書に即して)