ポボス
表示
ポボス[1](古希: Φόβος, Phobos)は、ギリシア神話に登場する恐怖の神である。その名は「敗走」の意で、古くは敗走を表す神であったが、後に混乱、狼狽、恐怖を表す神となった。
φの表記揺れでフォボスとも表記される[2]。ラテン語ではポブスまたはフォブス(羅: Phobus[3])。ローマ神話ではメトゥス(Metus[3])またはパウォル[4](Pavor)、ティモール(Timor)とも呼ばれる。
概要
[編集]軍神アレースと美の女神アプロディーテーの息子であり、兄弟にデイモス(恐慌)とハルモニアー(調和)がいる。また、エロースとも兄弟ということになる。兄弟のデイモスや叔母のエニューオー(戦い)、時には叔母のエリス(争い、不和)と共に、常にアレースに従属して戦場を跋扈したという。
英語フォビア(Phobia, 恐怖、恐怖症と訳される)の語源ともなった。また、アサフ・ホールが火星の二つの衛星を発見した際、ポボス(フォボス)とデイモス(ダイモス)の兄弟から名前を付けたことで広く知られている。
脚注
[編集]- ↑ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店、1960年。ISBN 9784000800136。263頁。
- ↑ 松田壮六『ホメーロス辞典』国書刊行会、1994年。ISBN 9784336035684。115頁。
- 1 2 ウィリアム・スミス『ギリシア・ローマ伝記神話辞典』1867年。3.338頁。
- ↑ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典『デイモスとフォボス』 - コトバンク