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ポボス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ポボス[1]古希: Φόβος, Phobos)は、ギリシア神話に登場する恐怖のである。その名は「敗走」の意で、古くは敗走を表す神であったが、後に混乱、狼狽、恐怖を表す神となった。

φの表記揺れでフォボスとも表記される[2]ラテン語ではポブスまたはフォブス: Phobus[3])。ローマ神話ではメトゥスMetus[3])またはパウォル[4]Pavor)、ティモールTimor)とも呼ばれる。

概要

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軍神アレースと美の女神アプロディーテーの息子であり、兄弟にデイモス(恐慌)とハルモニアー(調和)がいる。また、エロースとも兄弟ということになる。兄弟のデイモスや叔母のエニューオー(戦い)、時には叔母のエリス(争い、不和)と共に、常にアレースに従属して戦場を跋扈したという。

元はヘーシオドスの『神統記』における恐怖の擬人化である。

英語フォビア(Phobia, 恐怖、恐怖症と訳される)の語源ともなった。また、アサフ・ホール火星の二つの衛星を発見した際、ポボス(フォボス)とデイモス(ダイモス)の兄弟から名前を付けたことで広く知られている。

脚注

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  1. 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店、1960年。ISBN 9784000800136263頁。
  2. 松田壮六『ホメーロス辞典』国書刊行会、1994年。ISBN 9784336035684115頁。
  3. 1 2 ウィリアム・スミスギリシア・ローマ伝記神話辞典』1867年。3.338頁
  4. ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典『デイモスとフォボス』 - コトバンク