ポピーザぱフォーマー

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ポピーザぱフォーマー
ジャンル コメディ、短編アニメ
アニメ
原作 増田龍治、増田若子
監督 増田龍治
キャラクターデザイン 増田若子
音楽 手塚理
アニメーション制作 瑞鷹
放送局 キッズステーション
放送期間 2000年4月 - 10月
話数 39
漫画:POPEE THE PERFORMER
ポピー ザ ぱフォーマー
原作・原案など 増田龍治
作画 増田若子
出版社 講談社
掲載誌 月刊マガジンZ
巻数 1
話数 26
テンプレート - ノート

ポピーザぱフォーマー』(POPEE the ぱフォーマー)は、瑞鷹(ズイヨー)とキッズステーションが製作したCGアニメ

概要[編集]

2000年春からキッズステーションで放送。CGアニメーションの制作を模索していた増田龍治が知り合いに頼み込みキッズステーションの空いていた5分枠を担当することとなり、月10万円の低予算をもとに制作[1]

キャラクターや背景が全て3DCGで描かれている、1話5分(本編4分)の短編作品。低予算のため最終話を除きキャラクターボイスによる台詞や字幕は一切無いのが特徴である[1]。このほか背景処理を軽減すべく砂漠を舞台とする、出すキャラクターは当初2人までとする、同じシーンを使い回す演出を入れる、重いCGモーションと軽いCGモーションのエピソードを繰り返す等といった節約策がとられた[1]

キッズステーション内での初期のCGアニメなので、放送初期は簡単な説明番組を清水香里青柳常夫が出演し、何度か放送されていた。また、原作者である増田龍治・増田若子による漫画化作品が講談社月刊マガジンZ」で連載されていた。

2017年にはキッズステーションから続編制作のオファーが増田龍治に寄せられたが、制作過多となっているアニメ業界の雰囲気を鑑みて辞退した[1]

作品内容[編集]

ウサギの被り物をした見習いクラウンの「ポピー」と仮面を被った謎の動物「ケダモノ」らによる、シュールブラックユーモア溢れるドタバタギャグコメディサイレントアニメである。

爆弾を炸裂させる・やたらと凶器を振り回して登場人物を切断する・登場人物を銃で射殺する・登場人物を食べるなど、子供向けアニメとは思えない刺激の強い残虐な描写・表現が多い。このため、体裁上子ども向けチャンネルであるキッズステーションでは、放送を取りやめた回も2話存在している(後述参照。DVDには収録されている)が、デザインと3DCGの特性を生かした演出の妙がシュールな不条理ギャグへと転化させている。

登場キャラクター[編集]

基本的にキャラクター達は決まった言語を喋る事はないが、叫び声や鳴き声などは存在する。

ポピー
ヴォルフサーカス団の見習いクラウンで17歳。ピンクのウサ耳付きの被り物(かなり大切なものらしく、特に耳を引きちぎられると激怒する)に、赤白ストライプの三本指手袋と尻尾付き全身タイツを着用している。マジック・玉乗り・パントマイムなど毎日様々な芸を磨いているが、何時も失敗しては自分より芸が上手いケダモノに嫉妬してトラブルを引き起こす。性格はマイペースなのんびり屋。子供のように無邪気だが非常に嫉妬深く、周りを巻き込んで騒動を引き起こしても知らぬ顔をするずるい一面もある。初期のころは暴走しがちで一番のトラブルメーカーだったが、パピーが登場してからはむしろ一番ひどい目に遭う役になってしまった。
名前の由来はヒナゲシを意味する「poppy」。また11話ではポピーが笑い声や呻り声を発した事がある。
また、上述の漫画版には妹が登場する他、設定資料の中に帽子を脱いだポピーも描かれている。(短いツインテールの髪型をしている)
ケダモノ
ポピーの助手。オオカミの子供らしいが本当は何の動物なのかは不明。何時も被っているお面は何枚も重なっており、古い仮面を捨てて新しい仮面に変わる事で感情を表現している(落ちた仮面が消滅したり、被った人が仮面に影響されてしまうなど謎が多い。また、第2話で一度だけ仮面を捨てずに表情が変化したことがある)。性格はお人よしで繊細。普段は臆病だが食いしん坊であり好物のフライドチキンを見ると何もかも見捨てて飛びつく浅ましい一面もある。時にその食欲が暴走して九死に一生を得たり騒動が悪化する事もしばしば。全体的にポピーより芸が上手く特にパントマイムは最早芸の域を超えて超能力に近い。毎日ポピーの身勝手な行動や嫉妬に振り回され、悲惨な目に遭いやすい損な役だが、友達思いな一面もありそこまでポピーを嫌っているわけではない。また意外に機転が利くときもあり、騒動でポピーとパピィが死亡しても彼だけ生き残った事もある。仮面は干されていたり、磨いていたりしているが仮面が完全に外れて素顔を晒すシーンは一切無く、落ちた仮面の行方も含めて謎に包まれている。最終話で素顔を見られたカエルにお母さん似と言われたが、母親は未登場なため具体的にも何もわからなかった。
パピィ(パピー)
2クール目から登場したポピーの父。太陽を模した被り物とオカマのようなクネクネした踊りや動き方が特徴で、ポピーは自分の父親は絶対他にいると信じている。性格はポピー以上にマイペースでいつも飄々としてまわりの状況をいっさい鑑みることなく、勘違いしたままわが道を進む。その行動原理の不可解さはポピーでさえ理解に苦しみ、ポピーに殺されそうになった瞬間にケダモノと入れ替わったり、ポピーの繰り出した巨大ナイフによる斬首を避けるために自分で首を外したり、催眠術でポピーの身体を乗っ取ったり、太陽を真っ二つにしたり月を投げ飛ばしたり等、人間離れした技を披露する事もある。
増田龍治公式ホームページのキャラ紹介では「パピィ」、キッズステーション版ホームページのキャラ紹介では「パピー」と表記されている。
カエル
いつの間にかヴォルフ・サーカス団に住み着いていた蛙。ポピー達の騒ぎに巻き込まれ死亡する事もあるが、本人はいつも冷静を保っている。最終話では唯一言葉を発した(声優は不明)。ポピー・ケダモノと合わせ3体が動くシーンでは制作が間に合わず増田監督がゲーム会社の友人に自腹で1万円を渡してカエルのみを別途制作して合わせる形となった[1]
観客
実態は壁に描かれたただの落書きで、もちろん喋ることはできない。しかしながら、時折歓声のようなものが聞こえることがある。
パオラ
パピィと共に登場した彼のペット。頭は生きたゾウで身体は車の乗り物。頭は取り外し可能であり、外されている間は意識は無い。車体には愛着がある様で、ポピーに新たな車体に移された時には猛抗議して元に戻ろうとした。因みにこの世界では動物の首が付いている乗り物は一般的らしく、新車カタログすら存在する(何の首でも良いらしく、ポピーがパオラの首を持ち去った際にパピィはケダモノの首を切り落とし自分の車に取り付けている)。パピィやケダモノとは相性も良いようだが、ポピーには意地悪である。
宇宙人
グレイ型の小柄な宇宙人。普段は空飛ぶ円盤の中で暮らしているが、たまに登場してもUFOを撃墜されたり、ポピーの吐いた炎で火達磨になったり、鍋でスープとして煮込まれたり、無理難題を吹っ掛けられパピィ達にジャーマンスープレックスをかけられたりと、不遇である。パピィとは大学時代に知り合ったらしく、パピィの謎の儀式によって召喚された事もある。
UFOガールズ
ケダモノがよく見ているテレビ番組に登場する2人の女性。フライドチキン片手に彼女たちが踊る番組を見るのが、ケダモノの安らぎの時間である。
サーカスの中に時々現れる緑色の蠍。その毒は強力でポピーも死にかけたことがある。ピンク色の彼女らしき個体がいたが、2匹ともパピィに潰されてしまった。それがきっかけで、パピーは新しいOPのアイディアが閃いた。
2クール目から登場した巨大な頭部だけの石像。普段はサーカスの外に広がる砂漠に横たわっているが、ケダモノがポピーに襲われた時は目からビームを発射してポピーを懲らしめたり、時を止める時計を授けたり等、ケダモノの強い味方となっている。しかしどんな小さな悪意にも非常に敏感なため、時にはケダモノも制裁を受けることがある。

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

オープニングテーマ・エンディングテーマ「POPEE the クラウン」
作詞 - 平出よしかつ / 作曲・編曲 - 手塚理 / 歌 - 青柳常夫日本コロムビア
  • 本編で使われたオリジナルバージョンと日本語翻訳バージョンの2種類が存在する。

各話リスト[編集]

  1. 「MAGIC」(マジック)
  2. 「LIMBO」(リンボー)
  3. 「ACROBATICS」(曲芸) 
  4. 「KNIFE THROWAR」(ナイフ投げ)
  5. 「FIRE BREATHER」(火吹き)
  6. 「PANTOMIME」(パントマイム)
  7. 「KARATE SHOW」(空手ショー)
  8. 「FIRE RING」(火の輪くぐり)
  9. 「MIMIC」(ものまね)
  10. 「GUNMAN」(ガンマン)
  11. 「SWALLOWER」(飲み込み芸)
  12. 「ESCAPE SHOW」(脱出劇)
  13. 「DANCE」(ダンス)
  14. 「GREAT MAGIC」(グレートマジック)
  15. 「MIRAGE」(しん気楼)
  16. 「STOP THE GUN」(弾丸止め)
  17. 「POISON」(毒薬)
  18. 「ELEPHANT」(ゾウ)
  19. 「DREAM」(夢)
  20. 「HYPNOTISM」(催眠術)
  21. 「SUPER STRENGTH」(怪力芸)
  22. 「PREDECTION」(予言)
  23. 「GHOST」(幽霊)
  24. 「MEDICINE」(くすり)
  25. 「SAMURAI」(侍)
  26. 「MONOCYCLE」(一輪車)
  27. 「KNIFE GAME」(ナイフゲーム)
  28. 「ALIEN」(異人)
  29. 「DARK SIDE」(ダークサイド)
  30. 「VS GOD」(敵は神様)
  31. 「SLEEP」(眠り)
  32. 「IN THE MIND」(心の中は)
  33. 「MIRROR」(鏡の世界)
  34. 「OPENING」(オープニング)
  35. 「MY CAR」(愛車)
  36. 「ERASER」(消しゴム)
  37. 「LONELINESS」(独り)
  38. 「TIME」(時間)
  39. 「FACE」(顔)

未放送回[編集]

第11話"SWALLOWER"は一度は放送されたものの[1]、ポピーがを飲み込んで串刺しになり、それが元となった騒動によって車で引き摺り回され大流血するというあまりに過激な内容だったためキッズステーションでは未放送。増田龍治は寂しい音楽のためいつもより暗いというネットの意見ののち再放送されなくなったと述懐している[1]
第27話"KNIFE GAME"はポピーの三本指についてクレームが入ることを懸念する意見に関連し、もともとは5本指であったという追加設定を表すエピソードとされていたが、カエルがナイフで細かく切り刻まれてしまう描写やナイフ遊びの真似をする懸念があったため、キッズステーションはこの回の放送を自粛した。なお、三本指についてはCG制作の負担軽減が主な理由となっている[1]


放送局[編集]

キッズステーションで放送されていた。BS局BS-i、地上波局tvkチバテレビサンテレビテレビ北海道などでも後に放送されていた。2007年3月よりバンダイチャンネルキッズにてインターネット配信もされていた。

関連商品[編集]

DVD・CDとも発売は日本コロムビア(2002年10月から2010年9月までの社名はコロムビアミュージックエンタテインメント)。

DVD[編集]

DVDは2002年、レンタル版(DVD、VHS)は2004年の発売。

  • ポピーザぱフォーマー Vol.1
  • ポピーザぱフォーマー Vol.2
  • ポピーザぱフォーマー Vol.3
  • ポピーザぱフォーマー DVD-BOX
  • POPEE the MANIAX

CD[編集]

  • オリジナル・サウンドトラック『P.O.S.T.&K.O.T.』
  • POPEE the クラウン:歌 - 青柳常夫

漫画[編集]

講談社・マガジンZ連載。2002年12月初版、ISBN 4-06-330193-1。 また、2015年4月に復刊ドットコムより復刻版が刊行されている。

LINEスタンプ[編集]

ラインクリエイターズスタンプにて増田若子氏書き下ろしのスタンプが発売中である。(2016年7月現在)

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]