ポタジェ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
共同ポタジェ

ポタジェ(potager)またはジャルダン・ポタジェ(jardin potager)とは、家庭菜園を意味するフランス語であり、果樹野菜ハーブ草花などを混植した実用と観賞の両目的を兼ね備えたである。

概要[編集]

ヨーロッパにおけるポタジェの歴史は古く、現在ではフランスイギリスを中心に広く世界中でさまざまに形を変えたポタジェが見られる。収穫重視で旧来型のを作り同じ品種を一列に植えつけるタイプの素朴なイメージのイギリスのキッチンガーデンに対して、より装飾的で観賞性の高いのがポタジュの特徴である。そのため、菜園とはいいながら、配色に留意したり、草丈で高低をつけ立体感を演出したり、あるいはベンチガーデンチェアを置いたり、ラティスフェンス敷石で装飾するなど各種工夫が見られる。最近では食物の安全性の問題の高まりとともに有機栽培無農薬栽培が注目を浴び、ガーデニングに取り入れるガーデナーが日本でも増えつつある。

歴史[編集]

中世のフランスの修道院では自給自足の生活を送っていたが、そこで食用になる植物を栽培したのが始まりといわれる。「ポタジェ」の語源は「ポタージュ」(potage、「スープ」)であり、ポタジェでスープを作るための野菜を栽培したことに由来する。その後、世界中から多くの果実や野菜がヨーロッパに持ち込まれるとともに、実用だけでなく見た目の美しさが重視されるようになり、荘園や城主の庭などに現在のポタジェの原型とも言えるスタイルが散見されるようになり、現在に至っている。

コンパニオン・プランツ[編集]

果樹、野菜、ハーブ、草花などを混植するポタジェにおいては、しばしば取り入れられる基本的な概念である。

コンパニオン・プランツとは、一緒に植えることでお互いの生育にとってプラスとなる植物の総称である。例えば、トマトバジルを混植することでトマトの味がよくなる、ペチュニア豆類と混植することでの生育が促される、あるいはナスタチウムマリーゴールドによる防虫効果など。