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ポイサーンロン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ポイサーンロン。2012年、タイ北部メーホンソンにて

ポイサーンロンシャン語 : ပွႆးသၢင်ႇလွင်း ; タイ語 : ปอยส่างลอง)は、ミャンマー及びタイ北部のシャン人儀式通過儀礼であり、ビルマ人の「シンビュー」(en:Shinbyumy:ရှင်ပြုခြင်း)に相当する。この儀式は7歳から14歳の少年が経験するものであり、請願を口にする。修行僧は一週間か数か月、もしくはそれ以上の期間、寺に参加することが求められる。習慣的には、大勢の少年たちが同時に修行僧(サーマネーラ、パーリ語: sāmaṇera、ビルマ語: / ターマネー)に叙階される。ポーイルッケオシャン語 : ပွႆးလုၵ်ႈၵႅဝ်ႈ)もしくは ポイノイとも呼ばれる

語源

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ポイサーンロンという語は次のように分解できる。

  • ポイ(ပွႆး):祭を意味する。 ビルマ語ပွဲから借用[1]
  • サーン(သၢင်ႇ):ၶုၼ်သၢင်(ブラフマン)もしくはသၢင်ႇ(修行僧')[1]
  • ロン(လွင်း): 菩薩 もしくは「王の血統」を意味するビルマ語အလောင်းから借用。


歴史

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歴史上、最初の「ポイサーンロン」は2500年前の仏陀の生前に起こったと言われている。羅睺羅は、母耶輸陀羅の願いに応じて父である仏陀に近づき、遺産を要求した。「よろしい」と仏陀は述べたという。「これがあなた(羅睺羅)のための私の遺産である」と言い、若い王子の頭を剃るようある弟子に合図し、王子の衣の代わりに禁欲者の衣を着せるように命じた。そして羅睺羅は、仏陀に従い、森にある僧院に行くようにお願いされた。

儀式

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ポイサーンロンの儀式は、仏陀の教訓に基づいて、仏法(ダルマ)を学ぶ機会を子供たちに与えるために行われる。この伝統のおかげで、参加者は功徳を積むと信じられている。

一般的に、この儀式は毎年三月から四月にかけて(児童たちが休暇の間)行われる。村人たちは、彼らの子供たちが同じ日に修行僧として叙階される(出家する)ように準備を行う。出家する子供たちは、服を着せられ、貴重な装飾で飾り立てられる。[2].

三日間

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ポイサーンロンは三日間にわたっておこなわれる。

初日は「ヘーサーンロンの日」と呼ばれる。この日、すべての修行僧は剃髪式に参加するが、眉毛は剃らない(ミャンマーの信仰では眉毛は剃らないとされている)。彼らは化粧をし、壮麗な姿に正装する。この段階で、出家する予定の修行僧は「サーンロン」と呼ばれ、両親のもとへ連れていかれ、戒律を授かり、祝福の儀式が行われる。

二日目は「ヘークロールーの日」と呼ばれる。サーンロン(叙階される修行僧)が人々の前で行進していく。サーンロンは馬に乗ることもあり、馬がいなければ誰かの肩に担がれる。夜にはサーンロンのための儀式があり、夜中のあいだショーが行われる。

三日目は「カームサーンの日」と呼ばれる。この日は、僧院で修行僧の叙階式が行われる。

関連項目

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脚注

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  1. ^ a b Phromrekha, Korbphuk (2019年4月20日). “Rites of Passage”. The Nation. https://www.nationthailand.com/detail/thailand/30367983 2019年4月20日閲覧。 
  2. ^ Mr.Niwat Tantayanusorn : https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Poi_Sang_Long_Festival01.JPG?uselang=fr