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ボリビアーノ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ボリビアーノ
boliviano boliviano  (スペイン語)
10 centavos to 5 bolivianos
ISO 4217
コード
BOB
中央銀行ボリビア中央銀行英語版
ウェブサイトwww.bcb.gob.bo
使用開始日1 January 1987
使用
国・地域
Bolivia
インフレ率4.3%
情報源The World Factbook, 2009 est.
補助単位
1100センターボ
通貨記号Bs[1][2]
センターボc.[1]
硬貨c.10, 20, 50; Bs1, 2, 5[1]
紙幣Bs10, 20, 50, 100, 200[1]

ボリビアーノ (boliviano) は、南米ボリビア通貨単位。複数形はボリビアーノス (bolivianos)。略称Bs(単数形複数形とも)[1][2]

ボリビア人の日常会話では、1986年まで使用されていた"ペソ"と呼ばれることも多い。

概要

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1・2・5ボリビアーノスは硬貨で、10・20・50・100・200ボリビアーノスは紙幣である。

1ボリビアーノの100分の1であるセンターボも補助単位として用いられており、10・20・50センターボ硬貨がある。1・2・5センターボ硬貨も存在するが、減価により現在はほとんど流通していない。

1980年代中頃、ボリビア経済は政情不安に端を発した激しいインフレーションに見舞われ、1985年には年8,171%に達した(前年同月比では同年9月に24,000%を記録)。当時、紙幣の印刷が欧州の企業に委託されていたが、日数の嵩む大西洋航路(欧州 - ブラジル間)を経て、紙幣が陸路でブラジルから届く頃には、紙切れ同然まで減価が進んでいたと言う。

この問題に対処するため、1986年11月27日、100万分の1のデノミネーションを骨子とした通貨改革法が成立。翌1987年1月1日に旧100万ペソを1ボリビアーノとするデノミネーションが実施された。

同時期に通貨単位の切り下げと物価凍結令(期限付き)がセットになったインフレ抑制策を実施した近隣諸国(いずれも短期間で頓挫→インフレ再燃)と異なり、インフレの根原である財政赤字の解消を目的とした国営部門の民営化と人員削減が徹底的に実施された結果、失業問題が深刻化。職を求めて近隣諸国(アルゼンチンなど)へ越境する単純労働者が急増した。ただし、1985年当時のボリビア同様、これらの国々でも1987年以降は経済の破綻が進行したため、この頃を境に出稼ぎ労働者の多くはボリビア本国に帰還している。

1964年の軍事クーデターで失脚するも、民政移管(1982年)後の1985年に大統領職への3度目の復帰を果たしたビクトル・パス・エステンソロは、元々は農地改革など社会主義的な政策の実現を訴えていた政治家であったが、アメリカの経済学者からの進言を受け入れる形で「インフレ問題の解決には経済の自由化と財政の健全化が必須」と従来の方針を180度転換。加えて、暗礁に乗り上げていた累積債務問題に関しても、債務そのものの減免をも含めた返済スケジュールの抜本的な見直しを債権国・金融機関に対して求めた。多くの副作用を伴う苦しい道のりではあったが、パスが職を退任した1989年にはインフレ率が当時の中南米では最低水準の年20%台まで鎮静化、現在に至る。

日本円の交換レートは1ボリビアーノ当たり約15円(2020年3月現在)。インフレの収束が鮮明になった80年代後期(1米ドル=2ボリビアーノ前後で推移)に比べ、対主要国通貨で1/4程度まで減価したものの、変動相場制に完全移行した1985年以降下落基調が続いている隣国・パラグアイグアラニーより、その幅は小さい。

ボリビアーノ硬貨(5ボリビアーノから10センターボ)

紙幣

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ボリビアの紙幣
多民族ボリビア国の新紙幣ファミリー

1987年、最後のボリビアーノ・ペソ紙幣および小切手(cheques de gerência)に、セントアボスおよびボリビアーノの額面が重ね刷りされ、1、5、10、50セントアボス、および1、5、10ボリビアーノの暫定紙幣が発行された。同年、2、5、10、20、50、100、200ボリビアーノの額面の正規紙幣が発行された。2ボリビアーノ紙幣は1991年に硬貨に置き換えられ、5ボリビアーノ紙幣も2001年に同様の措置が取られたが、ボリビア中央銀行英語版は2013年まで5ボリビアーノ紙幣を「流通中」としてリストアップし続けていた。2013年、2ボリビアーノおよび5ボリビアーノ紙幣は正式に流通から外された[3]

ボリビアーノ紙幣には著名な歴史的人物が描かれている。

2018年、ボリビア中央銀行(Banco Central de Bolivia)は新しい紙幣シリーズを発表した。これらの紙幣には、同国の多文化主義とすべての国民を反映させるため、ボリビアの正式名称である「Estado Plurinacional de Bolivia」(ボリビア多民族国家)が初めて記載されている。

ボリビアーノ紙幣(1987-2016年シリーズ)
画像額面主色表面裏面透かし
2ボリビアーノ 灰色 アントニオ・バカ・ディエス パンドの避難所 Simón Bolívar
5ボリビアーノ 緑色 アデラ・サムディオ英語版 ソカボン教会
10ボリビアーノ 青色 セシリオ・グスマン・デ・ロハス コチャバンバの「コロニージャの英雄たち」記念碑
20ボリビアーノ 橙色 パンタレオン・ダレンス英語版 タリハのカサ・ドラダ
50ボリビアーノ 紫色 メルチョル・ペレス・デ・オルギン英語版 ラ・コンパニーアの塔スペイン語版
100ボリビアーノ 赤色 ガブリエル・レネ・モレノ英語版 スクレサン・フランシスコ・ハビエル大学英語版
200ボリビアーノ 茶色 フランツ・タマヨ英語版 ティワナク
ボリビアーノ紙幣(2018-2019年シリーズ)
画像額面主色表面裏面透かし
10ボリビアーノ 青色 ホセ・サントス・バルガス英語版アピアグアイキ・トゥパ英語版エウスタキオ・メンデススペイン語版トロトロ国立公園英語版のウマハランタ鍾乳洞 ウユニ塩原魚の島英語版の風景。オオハチドリプヤ・ライモンディ ホセ・サントス・バルガス、ドラム、額面の数字
20ボリビアーノ 橙色 ヘノベバ・リオススペイン語版トマス・カタリ英語版ペドロ・イグナシオ・ムイバスペイン語版サマイパタの砦 クロカイマントボロチ ヘノベバ・リオス、額面の数字
50ボリビアーノ 紫色 ホセ・マヌエル・バカスペイン語版ブルーノ・ラクアスペイン語版ウィルカ英語版インカリャフタ要塞 サハマ山アンデスフラミンゴキヌア ホセ・マヌエル・バカ、ギター、額面の数字
100ボリビアーノ 赤色 フアナ・アスルドゥイアレホ・カラタユ英語版アントニオ・ホセ・デ・スクレボリビア国立造幣局 アルコ・イリスの滝、ウナズキヘリコニアスミレコンゴウインコ
200ボリビアーノ 茶色 トゥパク・カタリバルトリーナ・シサシモン・ボリバル自由の家スペイン語版 ティワナク(特にカラササヤ英語版ポンセのモノリス英語版カントゥータアンデスネコ

脚注

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  1. 1 2 3 4 5 Banco Central de Bolivia. "Galeria de monedas y billetes Archived 2011-03-05 at the Wayback Machine.." Accessed 26 February 2011.
  2. 1 2 Banco Central de Bolivia. Official website Accessed 26 February 2011.
  3. Banco Central de Bolivia :: Galerķa de Billetes y Monedas”. www.bcb.gov.bo. 2006年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月12日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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