ボブ・バーグ

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ボブ・バーグ
Bob Berg
ボブ・バーグ(1980年)
基本情報
生誕 (1951-04-07) 1951年4月7日
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニューヨークブルックリン
死没 (2002-12-05) 2002年12月5日(51歳没)
ジャンル ジャズ
職業 ミュージシャン
担当楽器 サクソフォーン
レーベル ストレッチ、Denon、GRP
共同作業者 マイルス・デイヴィスホレス・シルヴァーシダー・ウォルトンマイク・スターンチック・コリア

ボブ・バーグBob Berg1951年4月7日 - 2002年12月5日)は、アメリカジャズ・サクソフォーン奏者。

略歴[編集]

ボブ・バーグはクラシック・ピアノの勉強を始めた6歳から音楽教育を受け始めた。13歳でサックスの演奏を開始。学校を出てツアーに行くようになるまでに、舞台芸術の高校とジュリアード音楽院で学んだ。バーグは1964年から1967年の終わりにかけてのジョン・コルトレーンの音楽に影響を受けている[1]

ハードバップ・スクールの学徒であったバーグは、1973年から1976年までホレス・シルヴァーと、1977年から1983年までシダー・ウォルトンと演奏した。1984年にマイルス・デイヴィス・バンドに参加したときに、バーグはより広く認知されるようになった。1987年にデイヴィスのバンドを離れた後、バーグは一連のソロ・アルバムをリリースし、ギタリストのマイク・スターンと一緒のグループで頻繁に演奏およびレコーディングを行った。これらのアルバムでは、ファンクジャズ、さらにはカントリー・ミュージックを、他の多種多様な作曲要素と組み合わせてアルバムを制作して、より入り込みやすいスタイルの音楽を演奏していった。彼はよく「7th Avenue South」というニューヨークにあるクラブで演奏していた。また、チック・コリアスティーヴ・ガッドエディ・ゴメスとのカルテットで一緒に演奏を行った。バーグのテナーサックス・サウンドは、ジュニア・ウォーカーやアーネット・コブなどのリズム・アンド・ブルース・プレーヤーと、ウェイン・ショータージョー・ヘンダーソン、ジョン・コルトレーンの叙情性、知的な自由、魂を統合したものだった。

バーグはニューヨーク州イースト・ハンプトンで妻と一緒に自宅近くを運転中に交通事故で死亡した[2]。彼の車に追突してきた人物は、セメント・トラックを運転しており、氷の上を滑ってきたという[2]

ディスコグラフィ[編集]

リーダー・アルバム[編集]

  • 『ニュー・バース』 - New Birth (1978年、Xanadu)
  • Steppin' Live in Europe (1985年、Red)
  • 『ボブ・バーグ短篇集』 - Short Stories (1987年、Denon)
  • 『サイクル』 - Cycles (1988年、Denon)
  • 『イン・ザ・シャドウズ』 - In the Shadows (1990年、Denon)
  • 『バック・ロード』 - Back Roads (1991年、Denon)
  • 『エンター・ザ・スピリット』 - Enter the Spirit (1993年、GRP)
  • 『ヴァーチャル・リアリティー』 - Virtual Reality (1993年、Denon)
  • 『リドルズ』 - Riddles (1994年、Stretch)
  • 『あなたと夜と音楽と〜アナザー・スタンダード』 - Another Standard (1997年、Stretch)
  • The JazzTimes Superband (2000年、Concord)
  • The Meeting (2009年、Sound Hills)

脚注[編集]

  1. ^ Ian Carr and Digby Fairweather; Brian Priestley; Charles Alexander. “The Rough Guide to Jazz”. Rough Guides (Penguin Group): 80. ISBN 1-84353-256-5. https://books.google.com/books?id=I5wrGL-a-Q8C&pg=PP75. 
  2. ^ a b Bob Berg, 51, Tenor Saxophonist”. The New York Times (2002年12月7日). 2020年4月20日閲覧。

外部リンク[編集]