ボビー (1973年の映画)
ボビー | |
---|---|
Bobby | |
監督 | ラージ・カプール |
脚本 |
ハージャー・アフマド・アッバース V・P・サーテー ジャイネンドラ・ジャイン(ダイアログ) |
原案 | ハージャー・アフマド・アッバース |
製作 | ラージ・カプール |
出演者 |
リシ・カプール ディンパル・カパーディヤー プレーム・ナート プラン |
音楽 | ラクシュミカント=プヤレラル |
撮影 | ラドゥ・カルマカール |
編集 | ラージ・カプール |
製作会社 | R・K・フィルムズ |
配給 | R・K・フィルムズ |
公開 | 1973年9月28日 |
上映時間 | 169分 |
製作国 | インド |
言語 | ヒンドゥスターニー語[1] |
興行収入 | ₹302,400,000[2][3][4][5][6] |
『ボビー』(原題:Bobby)は、1973年に公開されたインドのロマンティック・ミュージカル映画。ラージ・カプールが監督、ハージャー・アフマド・アッバースが脚本を務めている。ラージ・カプールの息子リシ・カプールの初主演作であり、ディンパル・カパーディヤーのデビュー作でもある。本作は後年のボリウッドに多くの影響を与え、本作からインスピレーションを得た作品が多く存在する。インディア・タイムズは本作を「ボリウッドの観るべき映画トップ25」に選んでいる[7]。
1973年公開のインド映画で国内最高興行収入を記録したブロックバスターであり[2]、1970年代のインド映画でも第2位[8]、歴代興行収入記録のトップ20に選ばれている[9]。海外ではソビエト連邦で大ヒットして観客動員数は2620万人[4]、興行収入も歴代トップ20を記録している[10][11]。
あらすじ
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キャスト
[編集]- ラージ・ナート - リシ・カプール
- ボビー・ブラガンザ - ディンパル・カパーディヤー
- ジャック・ブラガンザ - プレーム・ナート
- ブラガンザ夫人 - ドゥルガ・コーテ
- ナート - プラン
- スーシマ・ナート - ソニア・シャーニ
- ニマ - アルナ・イラニ
- プレーム・チョープラー - プレーム・チョープラー
- アルカ・"ニッキ"・シャルマ - ファリーダー・ジャラール
- シャルマ - ピンチョー・カプール
- シャルマ夫人 - ラージ・ラーニ
- 警部 - ジャグディシュ・ラージ
製作
[編集]リシ・カプールは2012年のインタビューで、「『ボビー』が私を俳優としてデビューさせるために作られたという誤解が存在しました。実際には、この映画は『私はピエロ』の負債を返済するために作られたのです。父は10代のラブストーリーを作りたいと思っていましたが、ラージェーシュ・カンナーを起用するための資金を持っていませんでした」と語っている[12]。
いくつかのシーンはグルマルグで撮影され、同地で撮影に使用された小屋「Bobby Hut」として有名になった[13][14]。終盤のシーンは、ラージ・カプールが農場を所有していたロニ・カルボール近くのプーン=ソラプール・ハイウェイで撮影された。
評価
[編集]興行収入
[編集]『ボビー』は1973年公開のインド映画の中で最も興行収入が高く、国内興行収入1億1000万ルピーを記録した[2]。また、1970年代を通しても『炎』に次ぐ第2位の興行収入を記録している[8]。興行収入は現代の価値に換算すると39億8000万ルピー相当(2011年時点)になる[15]。同年には歴代興行収入トップ20の一つに挙げられている[9]。
ソビエト連邦では1975年に公開され、ラージ・カプールの人気の高さから大ヒットした。観客動員数は6260万人を記録し、同年のソ連興行収入ランキングで第2位となった[4]。1970年代で最も人気の高いインド映画であり、過去10年間の外国映画ヒットランキングで第2位となり[10]、過去10年間の興行収入ランキングで第6位となった[10][11]。映画の成功により、主演のリシ・カプールはソ連国内においてスター俳優の地位を確立した[16]。
受賞・ノミネート
[編集]映画賞 | 部門 | 対象 | 結果 | 出典 |
---|---|---|---|---|
第21回フィルムフェア賞 | 主演男優賞 | リシ・カプール | 受賞 | [17] |
主演女優賞 | ディンパル・カパーディヤー(『Abhimaan』のジャヤー・バッチャンと同時) | |||
男性プレイバックシンガー賞 | ナレンドラ・チャンチャル「Beshak Mandir Masjid」 | |||
シャイレンドラ・シン | ノミネート | |||
美術監督賞 | A・ランガラージ | 受賞 | ||
音響デザイン賞 | アラウッディーン・カーン・クレシ | |||
作品賞 | ラージ・カプール | ノミネート | ||
監督賞 | ||||
助演女優賞 | アルナ・イラニ | |||
音楽監督賞 | ラクシュミカント=プヤレラル | |||
作詞家賞 | アナンド・バクシ「Hum Tum Ek Kamre Mein」「Main Shayer To Nahin」 | |||
ヴィッタルバーイ・パテール「Jhoot Bole Kava Kate」 | ||||
ベンガル映画ジャーナリスト協会賞 | ヒンディー語映画部門男性プレイバックシンガー賞 | シャイレンドラ・シン | 受賞 | [18] |
ヒンディー語映画部門録音賞 | アラウッディーン・カーン・クレシ |
出典
[編集]- ^ Dwyer, Rachel (2006) (英語). Filming the Gods: Religion and Indian Cinema. Routledge. p. 106. ISBN 9781134380701
- ^ a b c “Box Office 1973”. Boxofficeindia.com. 21 July 2011時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年6月1日閲覧。
- ^ “Foreign Currency Units per 1 U.S. Dollar, 1950-2016”. PACIFIC Exchange Rate Service. 2018年9月27日閲覧。
- ^ a b c Indian Films in Soviet Cinemas: The Culture of Movie-going After Stalin, page 89, Indiana University Press, 2005
- ^ Moscow Prime Time: How the Soviet Union Built the Media Empire that Lost the Cultural Cold War, page 48, Cornell University Press, 2011
- ^ “Доллар”. Bank of Russia. 2009年12月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月27日閲覧。
- ^ Kanwar, Rachna (3 October 2005). “25 Must See Bollywood Movies”. Indiatimes movies. オリジナルの15 October 2007時点におけるアーカイブ。 2010年11月8日閲覧。
- ^ a b “Top Earners 1970-1979”. Boxofficeindia.com. 14 October 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年6月1日閲覧。
- ^ a b Top 50 Film of Last 50 Years, archive, Box Office India, 3 November 2011
- ^ a b c Sergey Kudryavtsev. “Зарубежные фильмы в советском кинопрокате”. 2018年9月27日閲覧。
- ^ a b Sergey Kudryavtsev. “Отечественные фильмы в советском кинопрокате”. 2018年9月27日閲覧。
- ^ “Proud of Ranbir's choice of roles: Rishi Kapoor - Latest News & Updates at Daily News & Analysis” (15 September 2012). 2018年9月26日閲覧。
- ^ Shah Rukh Khan ek kamre mein band in Kashmir
- ^ The Gulmarg Nostalgia-X (Bollywood in Gulmarg-II!)
- ^ Worth Their Weight In Gold! (70's), Box Office India, 3 November 2011
- ^ Moscow Prime Time: How the Soviet Union Built the Media Empire that Lost the Cultural Cold War, page 43, Cornell University Press, 2011
- ^ “1st Filmfare Awards 1953”. Deep750.googlepages.com. 2011年6月1日閲覧。
- ^ “69th & 70th Annual Hero Honda BFJA Awards 2007”. BFJAawards. 22 April 2008時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月20日閲覧。