ボダナート

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ボダナート全景
塔頂部のブッダアイ
地図
ボダナートの位置

ボダナートBoudhanathまたはBouddhanath)は、ネパールカトマンズにある、高さ約36mのネパール最大のチベット仏教の巨大仏塔ストゥーパ)である。「カトマンズの渓谷」の一部としてユネスコ世界遺産に登録されている。

世界チベット仏教の中心地であり、中心にはブッダのお骨(仏舎利)が埋められている。

ボダナートの「ボダ(ボゥッダ)」は「仏陀の」「仏教の」「知恵の」を意味し、「ナート」は「主人」「」などを意味する。三重の基壇と直径27mの石造りドームからなり、その上には四方を見渡すブッダの知恵の目が描かれている。塔頂からはタルチョーという万国旗を思わせるが八方に掛かり、独自の雰囲気を醸し出している。

仏塔及び周辺施設は二階及びそれ以上に登ることもでき、周囲を見渡せるようになっている。ただし、仏塔二階はチベット仏教徒たちの催事の時には立ち入れない。

この仏塔の周りを、毎朝、信者たちがマニ車を持って周囲を108回右回りする。仏塔の周囲には仏塔を取り囲むように360度にわたって土産物店が立ち並び、観光地特有の賑わいをも見せている。また、宿泊施設や多彩な飲食店も数多く存在し、周辺の観光拠点としても利便性に富む。

ただし、周辺には小さな路地が張り巡らされており、一般居住地域との境目が分かりづらいくなっているので、むやみに足を踏み入れてしまわないように注意が必要である。

なおネパールでは通常बौद्धनाथBauddhanath)と綴り、ボウダナートボウッダナートと発音される。 あるいは単にबौद्धBauddha)とだけ呼ばれることもある。

交通アクセス[編集]

  • 旅行者の多いタメル地区から、タクシーで約30分、500ルピー程度。入場料200ルピー。

外部リンク[編集]

座標: 北緯27度43分17秒 東経85度21分43秒 / 北緯27.72139度 東経85.36194度 / 27.72139; 85.36194