ボダイジュ
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ボダイジュ | ||||||||||||||||||||||||
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![]() 大阪府(2008-06-15)
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分類(APG III) | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Tilia miqueliana Maxim. | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
菩提樹 |
ボダイジュ(菩提樹、Tilia miqueliana)とはアオイ科の植物の一種。
特徴[編集]
中国原産の落葉高木。高さは10mほど。花期は6-7月頃で淡黄色の花を咲かせる。日本へは、臨済宗の開祖栄西が中国から持ち帰ったと伝えられる。日本では各地の仏教寺院によく植えられている。
釈迦は菩提樹の下で悟りを開いたとして知られるが、釈迦の菩提樹は本種ではなくクワ科のインドボダイジュ(印度菩提樹、Ficus religiosa)のことである[1]。中国では熱帯産のインドボタイジュの生育には適さないため、葉の形が似ているシナノキ科の本種を菩提樹としたと言われる。
またフランツ・シューベルトの歌曲集『冬の旅』第5曲「菩提樹("Der Lindenbaum")」に歌われる菩提樹は本種ではなく近縁のセイヨウシナノキである。
ギャラリー[編集]
近縁種[編集]
- アメリカボダイジュ(T. americana L.): 別名アメリカジナ。アメリカ中西部原産。
- オオバボダイジュ(T. maximowicziana Shiras.) : 別名アオジナ。北海道、本州中部以北に分布。
- ナツボダイジュ(T. platyphyllos Scop.): 別名、ヨウシュボダイジュ、セイヨウボダイジュ。
- フユボダイジュ(T. cordata Mill.) : ヨーロッパからコーカサスに分布。
- マンシュウボダイジュ(T. mandshurica Rupr et Maxim.) : 別名トウホクジナ、マンショウジナ。中国東北部に分布。
- セイヨウシナノキ(Tilia ×europaea syn. T. ×vulgaris = T. cordata × T. platyphyllos) : ナツボダイジュとフユボダイジュの交配種。
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ 岩波 仏教辞典 2002, p. 923-924.
参考文献[編集]
- 多田多恵子『身近な草木の実とタネハンドブック』文一総合出版、2010年、34頁。ISBN 978-4-8299-1075-7。
- 中村元ほか(編)『岩波 仏教辞典』岩波書店、2002年10月、第二版。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 青木繁伸 (2005年3月19日). “ボダイジュ(菩提樹)”. Botanical Garden. 群馬大学社会情報学部. 2010年12月23日閲覧。