ボダイジュ
ボダイジュ | ||||||||||||||||||||||||
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![]() 大阪府(2008-06-15)
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分類(APG III) | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Tilia miqueliana Maxim.[1] | ||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||
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和名 | ||||||||||||||||||||||||
菩提樹 |

ボダイジュ(菩提樹、学名:Tilia miqueliana)は、アオイ科[注釈 1]シナノキ属の落葉高木。別名はコバノシナノキ[1]。
落葉広葉樹の高木[3]。高さは10メートルほど。樹皮は縦に浅く裂ける[3]。葉は広卵形で、裏面と葉柄には毛がある[3]。花期は6月頃で、葉の付け根から花序を出して、芳香がある淡黄色の花を下向きに咲かせる[3]。
中国原産[3]。日本へは、12世紀に渡来したといわれ[3]、臨済宗の開祖明菴栄西が中国から持ち帰ったと伝えられる。日本では各地の仏教寺院によく植えられている[3]。
釈迦は菩提樹の下で悟りを開いたとして知られるが、釈迦の菩提樹は本種ではなくクワ科のインドボダイジュ(印度菩提樹、Ficus religiosa)という別の種である[3][4]。中国では熱帯産のインドボタイジュの生育には適さないため、葉の形が似ているシナノキ科の本種を菩提樹としたと言われる。
またフランツ・シューベルトの歌曲集『冬の旅』第5曲「菩提樹("Der Lindenbaum")」に歌われる菩提樹は本種ではなく近縁のセイヨウシナノキである。
ギャラリー[編集]
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花
近縁種[編集]
- アメリカボダイジュ(T. americana L.): 別名アメリカジナ。アメリカ中西部原産。
- オオバボダイジュ(T. maximowicziana Shiras.) : 別名アオジナ。北海道、本州中部以北に分布。
- ナツボダイジュ(T. platyphyllos Scop.): 別名、ヨウシュボダイジュ、セイヨウボダイジュ。
- フユボダイジュ(T. cordata Mill.) : ヨーロッパからコーカサスに分布。
- マンシュウボダイジュ(T. mandshurica Rupr et Maxim.) : 別名トウホクジナ、マンショウジナ。中国東北部に分布。
- セイヨウシナノキ(Tilia ×europaea syn. T. ×vulgaris = T. cordata × T. platyphyllos) : ナツボダイジュとフユボダイジュの交配種。
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ a b c 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Tilia miqueliana Maxim.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2021年8月17日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Tilia franchetiana C.K.Schneid.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2021年8月17日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 平野隆久監修 永岡書店編 1997, p. 79.
- ^ 岩波 仏教辞典 2002, p. 923-924.
参考文献[編集]
- 多田多恵子『身近な草木の実とタネハンドブック』文一総合出版、2010年、34頁頁。ISBN 978-4-8299-1075-7。
- 中村元ほか(編)『岩波 仏教辞典』(第二版)岩波書店、2002年10月。
- 平野隆久監修 永岡書店編『樹木ガイドブック』永岡書店、1997年5月10日、79頁。ISBN 4-522-21557-6。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 青木繁伸 (2005年3月19日). “ボダイジュ(菩提樹)”. Botanical Garden. 群馬大学社会情報学部. 2010年12月23日閲覧。