ボストーク (時計メーカー)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

ボストークは(露Восток、英Vostok 東という意味)はロシア時計製造メーカーの一つで、安価なミリタリー風の腕時計やダイバーズウォッチを得意とするメーカーであり、コマンダスキーはその中でも群を抜いて有名である。

日本ではペレストロイカ以降、ソ連もしくはロシア腕時計=コマンダスキーというほど、一部でそこそこ流行した。またコマンダスキーにはいろいろなバリエーションが存在するため、コマンダスキーをコレクションしている人もいる。

ボストークは1942年モスクワからタタールスタン共和国カマ川の岸の小さな町、チストポルに疎開してきた時計工場のひとつが元になって創設された。戦争中は防衛用の器具を製造していたが、程なく戦争が終わり機械式腕時計の製造を始める。

ソビエト連邦国防省の公式な納入業者に選定されたのは1965年のことである。この年に有名なコマンダスキーが納入されたほか、深度200mの潜水が可能なステンレス製の陸軍用の腕時計、アンフィビアに繋がる開発実験が行われた。

軍から支給される時計にはЗАКАЗ МО СССР,ソビエト連邦国防省発注品)という刻印がされていた。この刻印のある時計は厳しい品質管理をパスした上、身分が割れている軍関係者しか利用できないボートルグという店でしか購入できないため、これらのモデルを手に入れるのは非常に困難である。

21世紀に入ってからボストークは、キーロフスキー・コレクションという1940年代型のレプリカのラインナップを発表した。これらのモデルはステンレス製で限られた量しか生産されず、コレクターを狙って出されたものである。

2004年リトアニアのコリツ(Koliz)社によって、ボストーク・ヨーロッパブランドが立ち上げられ時計の組み立てが行われている。これらの時計は西ヨーロッパ諸国をメインターゲットとして立ち上げられ、ロシア製の機械式ムーブメント(主にVOSTOK製)が用いられる。ボストーク・ヨーロッパの時計は部材・仕上がりなどは日々進化しており、寒冷地のパリダカともいえるEXPEDITION TROPHY[16900kmを14日間で制覇するラリー]の公式モデルにも採用され極限の地でも耐えられるよう設計されてきている。近年では、バーゼルへの出展も行っており世界的に有名ブランド化しつつある。

経営破綻 2010年に同社破産のため工場は整理となり,所有権は40程の債権者に移った.しかし,2012年現在では時計及びムーブメントの生産は行なわれている.


外部リンク[編集]