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ボアコンストリクター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ボアコンストリクター学名Boa constrictor)は、ボア科ボア属に分類されるヘビ。本種のみでボア属を形成する(マダガスカルボア属の構成種とサンジニアボアをボア属に含める説もある)。特定動物。別名アカオボア、爬虫類愛好家の符牒的呼称でボアコン亜種を含めれば数多くの別名がある)。

長い間、一つの大きな種として扱われ、その中の亜種に「constricor, imperator, nebulosa, orophias, sigma, palpebrosa, longicauda, occidentalis, ortonii, atlantica」が含まれていた。しかし、2009年以降の遺伝学的・形態学的研究により、Boa imperator, Boa nebulosa, Boa orophias, Boa palpebrosa, Boa sigmaが独立種として再分類された。2009年、HynkovaらによるミトコンドリアDNA解析や2014年のReynoldsらの分子系統樹解析により、学術的にも強く支持されており、次の公的サイトでも新しい分類に変更されている(GBIF: 地球規模生物多様性情報機構、Catalogue of Lifeを参照)。

特に、ペットトレードで繁殖・飼育されるBoa constrictor imperatorは、2016年のCardらの遺伝子解析によりこの分類が裏付けられ、Boa imperatorとして独立種とする見解が爬虫類学界で広く受け入れられてるようになっている。

ボア科の蛇はワシントン条約(CITES)の規制対象であり、Boa constricor, Boa imperator, Boa nebulosa, Boa orophiasなどは、付属書IIに分類されており、Boa constrictor occidentalisは付属書Iに分類されている。

分布

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南アメリカ大陸の熱帯地域のみに生息。

形態

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最大全長430 cm。通常は最も大型になるとされる基亜種でも300 cm程。オスよりもメスの方が大型になる。もっとも流通量の多い亜種B. imperatorでは150-240 cm。B. imperatorでは最大でも200 cmに達しないクラウケイボアと呼ばれる地域個体群もいる。分布が広いためか体色や形態は亜種、地域、個体による変異が大きい。野生でも淡い白色を帯びるB. imperatorのホグアイランドボアと呼ばれる地域個体群もいる。

亜種

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  • Boa constrictor constrictor Linnaeus, 1758 スリナムボア、ガイアナボア、ペルビアンボア、ブラジルボア
  • Boa constrictor longicauda Price & Russo, 1991 ペルビアンロングテールボア
  • Boa constrictor melanogaster Langhammer, 1983 ブラックベリーボア
  • Boa constrictor amarali (Stull, 1932) アマラルボア

新しく独立した種

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  • Boa imperator Dawdin, 1803 コロンビアンボア、ニカラグアンボア、中米ボア
  • Boa nebulosa Lazel, 1964 ドミニカンボア
  • Boa occidentalis Philippi, 1873 アルゼンチンボア
  • Boa orophias Linnaeus, 1758 セントルシアボア
  • Boa ortonii Cope, 1788 オルトンボア
  • Boa sabogae (Barbour, 1906) パールアイランドボア
  • Boa sigma (Smith, 1943) メキシカンボア

生態

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熱帯雨林サバンナ、農耕地や民家近くに生息する。幼体は樹上棲の傾向が強いが、成長に伴い地表棲になる。

地上生で、おもに夜に活動するが、大型の個体は日中でも見かける。

食性は動物食で、主に鳥類哺乳類等の恒温動物を食べる。太い胴は待ち伏せからの素早い飛びつきに適している。胴で絞める力が強く、種小名のconstrictorは「絞め殺す者」の意。獲物に噛みついた後、胴体で獲物に巻き付いて絞め殺す。

繁殖形態は卵胎生で、一度に20-60匹程の幼体を産む。

人間との関係

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革製品として利用されることもある。

ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。B. constrictor(ボア・コンストリクトル又はボアコンストリクター)は、2019年6月19日に改正動物愛護管理法が公布された特定動物リストに含まれており、2020年の改正動物愛護法の施行により、本種の愛玩目的の飼育は禁止となった。展示施設等での飼育にあたっては、地方自治体の許可やマイクロチップの埋め込み等が必要になる。しかし、ボア・インペラトール(B. imperator)は、当該特定動物リストに含まない形となった。

本種の登場する映像作品

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いかにも大蛇といったその形態から以下の映画にも登場している。

関連項目

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参考文献

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  • 『爬虫類・両生類800図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、97頁。
  • 山田和久『爬虫・両生類ビジュアルガイド ヘビ』、誠文堂新光社、2005年、10-12頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 両生類はちゅう類』、小学館、2004年、116頁。

外部リンク

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