ホーランエンヤ (島根県)
ホーランエンヤとは島根県松江市で10年に1度開催される城山稲荷神社式年神幸祭(式年祭)の祭事。漢字では「宝来遠弥」あるいは「豊来栄弥」の字をあてる。城山稲荷神社の御神体を載せた船団が大橋川から意宇川を通って阿太加夜神社に渡る渡御祭、阿太加夜神社において櫂伝馬奉納などが行われる中日祭、再び御神体を載せた船団が城山稲荷神社に還る還御祭の三つの祭礼から構成される。櫂伝馬船での「櫂伝馬踊り」は松江市指定無形民俗文化財に指定されている。大阪天満宮(大阪市)の天神祭、厳島神社(広島県廿日市市)の管絃祭とともに日本三大船神事のひとつとされる。
次回は、2019年5月18日に渡御祭、22日に中日祭、26日に還御祭が開催される。
歴史[編集]
慶安元年(1648年)出雲国で大規模な凶作となったことを受けて、当時の松江藩主の松平直政が城山稲荷神社の御神体を船に載せて阿太加夜神社まで運び、五穀豊穣を祈願する祭礼を行ったのが起源とされる。当初は10年周期で行われ、途中で12年周期(ただし、数えで12年の為、正しくは11年毎)に変わったが、周期通りに執り行われないことも多く、正確な回数は不明である[1]。
2007年から2011年にかけ松江市では「松江開府400年祭」が開催されていたが、2009年に行われたホーランエンヤはそのメインイベントの一つとなっていた。
2010年に関係者が協議し、開催周期を当初の10年周期に戻すことを決定した[2]。次回開催は2019年となる。
2012年10月28日、松江ホーランエンヤ伝承館が開館。
日程[編集]
開催年の5月中旬頃から9日間で執り行われる。期間中には「渡御祭」、「中日祭」、「還御祭」の3つの祭礼が行われる。
- 渡御祭(とぎょさい)
- 城山稲荷神社で宮出しが行われ、御神体が神輿船に載せられた後に船の一団が出航し、大橋川を下降して阿太加夜神社へ向かう。豪華絢爛に飾られた櫂伝馬船の上では派手な衣装とメイクの踊り手が櫂伝馬踊りを披露する。
- 中日祭(ちゅうにちさい)
- 御神体が到着した翌日から7日間の祈祷が行われるが、その中日に阿太加夜神社の境内で櫂伝馬踊りが奉納される。
- 還御祭(かんぎょさい)
- 7日間の祈祷が終了した翌日に、渡御祭とは逆の経路で城山稲荷神社まで御神体が運ばれ、到着後に櫂伝馬踊りが奉納されたて祭礼の幕が下りる。
船団の構成[編集]
ホーランエンヤの櫂伝馬船には地区ごとに一番船から五番船までがある(これは船行列の順序とは異なる)。
- 一番船(馬潟地区)
- 二番船(矢田地区)
- 三番船(大井地区)
- 四番船(福富地区)
- 五番船(大海崎地区)
このほかに神輿船をはじめ、複数の神器船・神能船・神楽船などが、100隻以上の船が船団を構成する。
2009年(平成21年)は先頭から、大海崎-福富-大井-矢田-馬潟の順であった。
関連番組[編集]
2009年[編集]
- 山陰放送
- 『山陰放送開局55周年記念番組 - 生中継!伝統・ホーランエンヤ』(5月16日、10:00~11:00)※渡御祭生中継
- 『特集テレポート 祭りは12年刻みの暦 ~ホーランエンヤのふるさとで~』(5月30日、17:00~17:30)
- 日本海テレビジョン放送
- 『360年の伝承・ホーランエンヤ ~伝統を受け継ぐ人々~』(5月16日、10:05~11:20)※渡御祭生中継
- 山陰中央テレビジョン放送
- 『TSKスーパーニューススペシャル ~伝承ホーランエンヤ 芽生える伝統の息吹~』(3月28日、11:00~11:30)
- 『生中継!ホーランエンヤ還御祭 ~伝統をつむぐ水上絵巻~』(5月24日、13:00~13:55)※還御祭生中継
- 『ダイドードリンコスペシャル 日本の祭り2009 誇りを受け継ぐ若者達 ~水都に響くホーランエンヤ~』(6月13日、16:00~16:55)
- NHK松江放送局
- 『ふるさと発 守り、伝える~船神事・ホーランエンヤ~』(6月12日、19:30~19:55)
脚注[編集]
- ^ ダイドー祭りドットコム2009|今年応援する日本の祭り27|松江城山稲荷神社式年神幸祭ホーランエンヤ
- ^ 松江の船神事「ホーランエンヤ」 開催周期10年に短縮:日本経済新聞(2010年8月5日付)