ホセア書

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ホセア書』(ホセアしょ)は、旧約聖書文書のひとつ。ユダヤ教では後の預言書に分類され、キリスト教では預言書(十二小預言書)に分類される。伝統的配列では、十二小預言書の最初、『ヨエル書』の前に配置される。

著者[編集]

『ホセア書』に同時代人として挙げられている王の名はイスラエル王国ユダ王国末期のものであり、これを信ずるなら紀元前8世紀末の人物である。

第1章第1節には、著者がホセアであることと、その預言期間がウジヤの治世からヒゼキヤの治世にまで及ぶことが主張される。出身部族に関する情報を含め、この預言者に関する情報をそれ以上聖書は提供していない。聖書の記述によれば、各王の治世はそれぞれ以下の通りとなるため、預言者としての活動期間は、ヨタムアハズの統治の合計である31年以上と算定される。

統治期間 即位年
ユダ王国
ウジヤ(アザルヤ) 52年 ヤロブアムの第27年 - 列王記下 15:1
ヨタム 16年 ペカの第2年 - 列王記下 15:32
アハズ 16年 ペカの第17年 - 列王記下 16:1
ヒゼキヤ 29年 ホシェアの第3年 - 列王記下 18:1
イスラエル王国
ヤロブアム2世 41年 アマツヤ(ウジヤの父)の第15年 - 列王記下 14:23
ゼカルヤ 6ヶ月 アザルヤの第38年 - 列王記下 15:8
シャルム 1ヶ月 ウジヤの第39年 - 列王記下 15:13
メナヘム 10年 アザルヤの第39年 - 列王記下 15:17
ペカフヤ 2年 アザルヤの第50年 - 列王記下 15:23
ペカ 20年 アザルヤの第52年 - 列王記下 15:27
ホシェア 9年 アハズの第12年 - 列王記下 17:1
北イスラエル王国の滅亡 - 列王記下 17:18
北イスラエル王国を統治した王については、ホセア書はヤロブアムへ言及するのみである。

内容[編集]

ホセア書の内容はに度々反抗したイスラエルに対する裁きの音信であり、神はイスラエルを見放す事にされたという内容である[1][2][3][4][5][6]

新約聖書での引用・類似の比喩[編集]

1:10 ローマの信徒への手紙 9:26
2:23 ローマの信徒への手紙 9:25, ペトロの手紙一 2:10
6:6 マタイによる福音書 9:13, 12:7
10:8 ルカによる福音書 23:30, ヨハネの黙示録 6:16
11:1 マタイによる福音書 2:15
13:14 コリントの信徒への手紙一 15:55

脚注[編集]

  1. ^ わたしはもはやイスラエルの家をあわれまず、決してこれをゆるさないからである。ホセア書(口語訳)#1:6後半
  2. ^ ホセア書(口語訳)#4:6
  3. ^ わたしはイスラエルの家に恐るべき事を見た。ホセア書(口語訳)#6:10前半
  4. ^ イスラエルは善はしりぞけた。ホセア書(口語訳)#8:3前半
  5. ^ 自分たちの滅びのために偶像を造った。ホセア書(口語訳)#8:4後半
  6. ^ イスラエルよ、わたしはあなたを滅ぼす。だれがあなたを助けることができよう。ホセア書(口語訳)#13:9