ペンッティ・キルスティラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ペンッティ・キルスティラ
(Pentti Kirstilä)
誕生 1948年
 フィンランド トゥルク
職業 推理作家翻訳家
言語 フィンランド語
ジャンル 推理小説
主な受賞歴 推理の糸口賞(1987, 1993)
ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

ペンッティ・キルスティラ(Pentti Kirstilä、1948年 - )は、フィンランド推理作家、英米文学の翻訳家。男性。フィンランド南西部のトゥルク生まれ。

タンペレ大学卒業後、新聞記者を経て推理作家デビュー。ラウリ・ハンヒヴァーラ(Lauri Hanhivaara)を主人公とするハンヒヴァーラ警部シリーズで人気を博しており、いくつかの作品は映画化、テレビドラマ化されている。1987年、フィンランド・ミステリ協会が年間最優秀のミステリ作品に贈る推理の糸口賞(導きの糸賞)を受賞。1993年にも同賞を受賞した。

日本では、ハンヒヴァーラ警部シリーズの『過去よさらば』が刊行されている。また、ハンヒヴァーラ警部シリーズ初期5作品はドイツ語に翻訳されている。ほかに、『ガラスの馬よさらば』のスロヴァキア語版などが出ている。

作品リスト[編集]

フィンランド語で執筆。

  • ハンヒヴァーラ警部シリーズ
    • Jäähyväiset rakkaimmalle (1977) (愛するものよさらば)
    • Jäähyväiset ilman kyyneleitä (1978) (涙も枯れて)
    • Jäähyväiset presidentille (1979) (大統領よさらば)
    • Jäähyväiset lasihevoselle (1981) (ガラスの馬よさらば)
    • Jumalia ei uhmata (1982) (神さまには逆らわず)
    • Isku vasten kasvoja (1983) (顔面を叩け)
    • Jäähyväiset unelmille (1996) (夢よさらば)
    • Jäähyväiset menneisyydelle (1997) (過去よさらば、訳:篠原敏武、2000年12月、新樹社ISBN 9784787585028
    • Hanhivaara ja sateisen saaren tappaja (2000) (ハンヒヴァーラと雨降る島の殺人者)
    • Hanhivaara ja saalistajat (2001)
    • Hanhivaara ja mies joka murhasi vaimonsa (2002)
  • その他
    • Isku suoneen (1982) (筋肉を叩け)
    • Munthe (1984)
    • Kirkkaankeltaiset jäähyväiset (1985) (ディープ・イエロー)
    • Sinivalkoiset jäähyväiset (1986) (青と白) - 1987年、フィンランド・ミステリ協会 推理の糸口賞
    • Klassinen happokylpy (1990) (旧式酸性定着浴) - アンソロジー『The Oxford book of detective stories』(2000)に英訳が収録された
    • Imelda (1992) (イメルダ) - 1993年、フィンランド・ミステリ協会 推理の糸口賞
    • Elektra (1993) (エレクトラ)
    • Miksi natsit eivät pidä viirupöllöistä? (1994) (ナチスはなぜアメリカフクロウが嫌いか)
    • Saari meren rannalla (1995) (海岸の島)
    • Varo, kulta, varo. Pieniä sovinnollisia tarinoita (2003) - 13編収録の短編集

参考文献[編集]

  • ペンッティ・キルスティラ『過去よさらば』(2000年12月、新樹社) 訳者あとがき(篠原敏武)(日本語に翻訳されていない作品の訳題はこれに従った)

関連項目[編集]