ペドロ・アルバレス (野球)

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ペドロ・アルバレス
Pedro Alvarez
Pedro Álvarez on April 30, 2016.jpg
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
二重国籍
出身地 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
サントドミンゴ
生年月日 (1987-02-06) 1987年2月6日(29歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
235 lb =約106.6 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 一塁手三塁手指名打者
プロ入り 2008年 ドラフト1巡目(全体2位)でピッツバーグ・パイレーツから指名
初出場 2010年6月16日 シカゴ・ホワイトソックス
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ペドロ・マニュエル・アルバレス・ジュニアPedro Manuel Alvarez Jr. , 1987年2月6日 - )は、ドミニカ共和国サントドミンゴ出身のプロ野球選手一塁手三塁手指名打者)。右投左打。

ニックネームはEl Toro(エル・トロ:スペイン語で「ウシ」の意)。代理人はスコット・ボラス

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

ドミニカ共和国サントドミンゴに生まれたが、1歳の時に家族と共にドミニカ移民のコミュニティがあるニューヨークマンハッタンワシントン・ハイツ地区へ移り住む。2005年MLBドラフト14巡目(全体438位)でボストン・レッドソックスからに指名されたが、契約せずにヴァンダービルト大学へ進学[1]

プロ入りとパイレーツ時代[編集]

2008年MLBドラフト1巡目(全体2位)でピッツバーグ・パイレーツから指名を受けたが、代理人のスコット・ボラスマーク・テシェイラと同額の950万ドルの契約金を要求したため、交渉は難航した。交渉期限の8月15日深夜になって、パイレーツはアルバレスと総額600万ドルのマイナー契約に合意したと発表。しかし、ボラスが「交渉期限を過ぎていた」と交渉のやり直しを強硬に主張したため、MLB機構はアルバレスを制限リストに置き、交渉期限の延長を認めた。結局、9月23日に4年総額640万ドルのメジャー契約で入団に合意した[2]

2009年、プロとしてのキャリアをスタートさせたアルバレスは、A+級リンチバーグ・ヒルキャッツとAA級アルトゥーナ・カーブ打率.288、27本塁打、95打点OPS.914を記録。特にAA級アルトゥーナに昇格後は打率.333、OPS1.009と活躍し、シーズン終了後には「ベースボール・アメリカ」誌の有望株ランキングで球団内1位、マイナー全体でも8位の高評価を受けた[3]

2010年はAAA級インディアナポリス・インディアンスからスタートし、6月16日シカゴ・ホワイトソックス戦でメジャーデビューを果たした。アルバレスの枠を開ける形で、岩村明憲25人枠から外された[4]6月19日クリーブランド・インディアンス戦でメジャー初安打を記録したが、6月は46打数7安打で打率.207、0本塁打、22三振に終わった[5]7月3日フィラデルフィア・フィリーズ戦でカイル・ケンドリックからメジャー初本塁打を放つと[6]7月20日-21日ミルウォーキー・ブルワーズ戦では2試合連続で2本塁打と5打点を記録するなど月間7本塁打を放った[7][8]。その後、シーズン終了まで三塁手のレギュラーとして出場し、最終的に95試合で打率.256、16本塁打、64打点、OPS.788という成績を残した。

2011年は絶不調で打率が2割に満たず、7月にAAA級インディアナポリスへ降格した。

2012年スプリングトレーニング中のオープン戦から物凄いペースで三振を量産し、ファンをやきもきさせたが、首脳陣はチームの鍵を握る存在として三塁の開幕レギュラーの座を与えた[9]。開幕後もしばらくは三振の山を築いていたが、次第に長打が増え始め、前半戦のパイレーツの躍進に貢献した。最終的に打率.244、180三振ながらも30本塁打を放ち、類稀なパワーを見せつけた。

2013年は、4月4日に打率が.100台に突入すると、そこから5月10日まで打率.200すら超えない状態が続く。[10]。打率.200丁度で5月を終えたが、6月に4試合連続本塁打を含み、26試合で打率.309・10本塁打・24打点を記録[10]。その後、打率こそ上昇の気配はなかったが、コンスタントに本塁打を放ち、アリゾナ・ダイヤモンドバックスポール・ゴールドシュミットとタイで自身初の本塁打王(36本塁打)を獲得した。打点は100(リーグ5位)だった。三振については、2年連続の180超えとなる、リーグ最多の186三振を喫した。

2014年1月17日にパイレーツと425万ドルの1年契約に合意した[11][12]。レギュラーシーズンでは、メジャーに昇格してから自身初となる、三振を出場試合数以下に抑える事をした。一方、打撃三部門では打率.231・18本塁打・56打点に終わり、ここ3年で自己最低で、3年ぶりに30本塁打未満に終わる不本意なシーズンとなった。守備面では25失策を犯し、例年通りの拙守だった。この守備面での不安から、2015年シーズンからは負担の減る一塁手へコンバートされることになった[13]

2015年シーズンは、本塁打王に輝いた2013年シーズンに近い打棒を発揮した。OPSはレギュラー定着後では自己最高だった。一塁守備は23失策、DRS-14など壊滅的で、コンバートの効果はなく、むしろ拙守がより際立つ格好となった。12月2日、パイレーツから契約提示がなく、ノンテンダーFAとなった。

オリオールズ時代[編集]

2016年3月10日ボルチモア・オリオールズと1年575万ドルで契約を結んだ[14]。この年は、ここ5シーズンでは最小の109試合の出場に留まったが、それに比例して三振も大幅に減らし、97三振と5年連続で続いていた110三振以上を回避した。また、打率.249も同最高の数字。他に22本塁打を放ち、通算150本塁打を達成した。守備に就く機会は少なく、殆どが指名打者としての出場だった。

プレースタイル[編集]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2010 PIT 95 386 347 42 89 21 1 16 160 64 0 0 0 2 37 1 0 119 8 .256 .326 .461 .788
2011 74 262 235 18 45 9 1 4 68 19 1 0 1 0 24 1 2 80 11 .191 .272 .289 .561
2012 149 586 525 64 128 25 1 30 245 85 1 0 0 3 57 6 1 180 10 .244 .317 .467 .784
2013 152 614 558 70 130 22 2 36 264 100 2 0 0 4 48 7 4 186 16 .233 .296 .473 .770
2014 122 445 398 46 92 13 1 18 161 56 8 3 0 0 45 6 2 113 12 .231 .312 .405 .717
2015 150 491 437 60 106 18 0 27 205 77 2 0 0 4 48 9 2 131 6 .243 .318 .469 .787
通算:6年 742 2784 2500 300 590 108 6 131 1103 401 14 3 1 13 259 30 11 809 63 .236 .309 .441 .750
  • 2015年度シーズン終了時。
  • 太字はリーグ1位。

タイトル[編集]

表彰[編集]

記録[編集]

背番号[編集]

  • 17 (2010年)
  • 24 (2011年 - )

脚注[編集]

  1. ^ Amy K. Nelson (2008年6月3日). “Alvarez following in some famous footsteps” (英語). ESPN. http://sports.espn.go.com/mlb/draft2008/news/story?id=3423039 2016年3月11日閲覧。 
  2. ^ Deajan Kovacevic (2008年9月23日). “Pirates, Alvarez agree to revised contract” (英語). Pittsburgh Post-Gazette. 2016年3月11日閲覧。
  3. ^ Top 100 Prospects: No. 1-20” (英語). BaseballAmerica. 2016年3月11日閲覧。
  4. ^ Jenifer Langosch (2010年6月15日). “Pirates promote top prospect Alvarez” (英語). MLB.com. 2016年3月11日閲覧。
  5. ^ Pedro Alvarez Game By Game Stats and Performance” (英語). ESPN. 2016年3月11日閲覧。
  6. ^ “Howard drives in three as Phillies power past Pirates” (英語). Associated Press. ESPN. (2010年7月3日). http://espn.go.com/mlb/recap?gameId=300703123 2016年3月11日閲覧。 
  7. ^ “Prized rookie Alvarez key as Pirates blast Brewers” (英語). Associated Press. ESPN. (2010年7月21日). http://espn.go.com/mlb/recap?gameId=300721123 2016年3月11日閲覧。 
  8. ^ パイレーツの選手が2試合連続で5打点を記録したのは、1973年5月3日-4日アル・オリバー以来37年ぶり。[要出典]
  9. ^ Pat Lackey (2012年7月12日). “Pedro Alvarez at the halfway point | July 2012 | Pittsburgh Pirates” (英語). 2016年3月11日閲覧。
  10. ^ a b Pedro Alvarez Game Log 2013” (英語). Baseball-References. Sports Reference LLC.. 2016年3月11日閲覧。
  11. ^ “Pirates agree to terms with all six arbitration eligible players” (英語) (プレスリリース), MLB.com (Pittsburgh Pirates), (2014年1月7日), http://m.pirates.mlb.com/news/article/66789326 2016年3月11日閲覧。 
  12. ^ Tom Singer (2014年1月17日). “Cases closed: Bucs finalize all arbitration-eligible deals” (英語). MLB.com. 2016年3月11日閲覧。
  13. ^ 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』 廣済堂出版、2015年、360頁。ISBN 978-4-331-51921-9
  14. ^ Brittany Ghiroli (2016年3月10日). “Alvarez takes physical, signs deal with Orioles” (英語). MLB.com. 2016年3月11日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]