ベロヤルスク原子力発電所

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ベロヤルスク原子力発電所
ベロヤルスク原子力発電所
ベロヤルスク原子力発電所の位置
ベロヤルスク原子力発電所の位置
ロシア
座標 北緯56度50分30秒 東経61度19分21秒 / 北緯56.84167度 東経61.32250度 / 56.84167; 61.32250 (ベロヤルスク原子力発電所)座標: 北緯56度50分30秒 東経61度19分21秒 / 北緯56.84167度 東経61.32250度 / 56.84167; 61.32250 (ベロヤルスク原子力発電所)
現況 運転中
着工 1958年
運転開始 1964年4月26日
運営者 ロスエネルゴアトム
原子炉
運転中 1 x 600 MW
計画中 864 MW
運転終了 268 MW
発電量
平均発電量 3845 GWh
正味年間発電量 115,131 GWh
2007年7月22日現在
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ベロヤルスク原子力発電所(ロシア語: Белоярская атомная электростанция им. И. В. Курчатова)はロシアの原子力発電所。ソビエト連邦が2番目に建設した原子力発電所でスヴェルドロフスク州ザレーチヌイ英語版に存在する。ザレーチヌイは原子炉城下町として作られ、エカテリンブルクから近い。ベロヤルスク地域にちなんで名づけられている。

概要[編集]

ベロヤルスク原発はロシアで最初に運用された発電可能な黒鉛減速炉の発電所だった。現在は高速増殖炉BN-600のみが運用されており、600MWeを発電している。これは現在運用されている世界最大規模の高速中性子炉である。3台のタービンが原子炉につながっており、BN-600の炉心は1.03mの高さで直径が2.05mほどの大きさである。369本の燃料集合体をもち、それぞれU235を17-26%含む127本の燃料棒からできている。比較として、ロシアの一般な原子炉ではU235の濃縮は3-4%の範囲にある。BN-600炉は液体ナトリウムを冷却材に利用している。多くのロシアの原子力発電所と同じく、格納容器が存在しない。

AMB-100とAMB-200の2台の初期の原子炉はベロヤルスクに建設された。

大型のBN-800型の高速増殖炉は1987年に建設が始まった。抗議活動によって1988年に進行は停止したが、1992年にボリス・エリツィンの命令で再開した。財政難によって計画の進行は遅れた。建設費は1兆ルーブルと見積もられ、新型炉は現在の乏しい予算で2012-2015に完成されると考えられる。BN-600はもともと2010年の廃炉が予定されていたが、新型炉の可動までの電力需給ギャップを埋めるために運転延長される可能性がある。

2013年2月15日には、すぐ近くで隕石が落下したが、この災害による影響は無かった。

事故[編集]

ベロヤルスク原発では現在停止した2台の原子炉に2つの重大事故が発生している。

1977年にはABM-200炉で燃料棒の半分が融解した。運転者は厳しい吸収線量にさらされ、修理作業は1年以上かかった。1978年の12月、再び火災に苛まれ、このとき屋根の一部がタービンのオイルタンクの1台の上に崩落している。火災によってケーブルが切断され、原子炉は制御不能になった。炉心のセキュアリング冷却を助けた8人が増加した吸収線量にさらされた。

近年では、BN-600冷却装置からの液体金属の漏れ出しの問題がある。1992年12月に原子炉で放射能汚染水の漏れ出しがあり、1993年10月には発電所の空調システムでの放射能濃度の増加が見られた。漏れによって次の月は原子炉を停止させている。1994年の1月と5月には火災が起きている。1995年7月には冷却部からの液体金属の別の漏れ出しが発生し、2週間の停止を行っている。

これらの事故から発電所周辺の放射能汚染への関心が高まっており、近年の放射線モニタリングの取り組みの拡大によって幾つかのホットスポットが発見されている。

原子炉[編集]

以下のような原子炉が存在する。

原子炉 形式 出力 (MW) プロジェクト開始 初臨界 停止
1号機 AMB-100 108 1958年6月1日 1964年4月26日 1983年1月1日
2号機 AMB-200 160 1962年1月1日 1967年12月29日 1990年1月1日
3号機 BN-600英語版 600 1969年1月1日 1980年4月8日
4号機 BN-800英語版 864 1987年 2014年第3四半期
5号機 BN-1200 1220 2015年 2018年-2020年
1号機と2号機 
BN-800の建設現場 
BN-600の切断模型 

関連項目[編集]

関連リンク[編集]

外部リンク[編集]