機動戦士ガンダムF91の登場人物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search
機動戦士ガンダムF91 > 機動戦士ガンダムF91の登場人物

機動戦士ガンダムF91の登場人物(きどうせんしガンダムエフきゅうじゅういちのとうじょうじんぶつ)は、アニメーション映画機動戦士ガンダムF91』に登場する、架空の人物を列挙する。

また、特に説明が必要な人物は各人の項目を参照。

民間人[編集]

以下の人物の詳細は各項目を参照。


アーサー・ユング[編集]

- 松野太紀
フロンティア総合学園機械科の黒人の生徒で、シーブック・アノーの友人。16歳。明るい性格で、仲間内ではムードメーカー的な存在だったようである。クロスボーン・バンガード襲撃当日に行われていた学園祭では、シシカバブーの露店「マハラジャ」を切り盛りしていた。
クロスボーン・バンガードの襲撃に対し、避難中に敵との徹底抗戦を訴えるロイ・ユングの呼び掛けに応じて、友人のサム・エルグジョージ・アズマと共に戦闘に参加する。アーサーの乗り込んだガンタンクR-44は整備不良のままクロスボーン・バンガードの迎撃に向かったが、デナン・ゲーと交戦して大破、主砲弾が誘爆。車上にいたアーサーは爆風で吹き飛ばされ、建物の壁に激突して命を落とした。

目次へ移動する


クリス[編集]

声 - 遠藤章史
ロイ戦争博物館の学芸員。30歳。ガンタンクR-44の操縦を行った3人の中では唯一爆発に巻き込まれて死ななかった人物である。ガンタンクが破壊されるとコクピットから逃げ、シーブック達と別れて以降の消息は不明である。

目次へ移動する


コチュン・ハイン[編集]

声 - 吉田古奈美
シーブック達に保護された避難民の赤ん坊。1歳。クロスボーン・バンガードの襲撃に巻き込まれ母親を亡くした。ロイ戦争博物館に向かう途中で、セシリー・フェアチャイルドに拾われ、以降行動を共にするようになる。

目次へ移動する


サム・エルグ[編集]

声 - 高戸靖広
フロンティア総合学園電子科の生徒で、シーブック・アノーの友人。16歳。少し口うるさいが、積極的で行動力も持ち合わせている。F91での出撃をためらったシーブックに対し自分が出撃すると言ってみたり、スペース・アークの対空砲火担当を志願したりと好戦的な一面を見せる。

目次へ移動する


ジョージ・アズマ[編集]

声 - 西村智博
フロンティア総合学園普通科の生徒で、シーブック・アノーの友人。17歳。おとなしい性格だが、行動力には見るべきものがある。スペース・アークの船内作業の手伝いをしながら、仲間達とともにフロンティア・サイドを脱出した。

目次へ移動する


ドロシー・ムーア[編集]

Drosie Mua
声 - 折笠愛
フロンティア総合学園普通科の生徒で、シーブック・アノーの友人。16歳。父親は連邦軍の情報局員。見た目こそ派手なギャルではあるが、温厚で世話好きな性格。難民としてスペース・アークに乗り込んだ子供の世話をしながら、フロンティア・サイドを脱出した。

目次へ移動する


ドワイト・カムリ[編集]

Dwight Camury
声 - 子安武人
フロンティア総合学園の生徒会長で、シーブック・アノーの友人。18歳。フロンティア・サイド駐留軍副司令の息子。避難民グループの中で最年長であるためリーダーとして活躍しなければならないという自覚を持っているが、育ちの良さからかいまいち芯が弱く、一時はF91を土産にしてのコスモ・バビロニアへの投降をシーブックに提案していた。スペース・アークのパイロットとして目覚ましい働きを見せ始めたシーブックの陰に隠れることになるが、物語終盤ではスペースボートに乗り組んだ年下の子供たちを守る役割を見事に果たしている。

目次へ移動する


ベルトー・ロドリゲス[編集]

Bertuo Rodriguez
声 - 伊倉一恵
リィズ・アノーの友人。11歳。避難民としてスペース・アークに保護された。活発な少年で、スペース・アークにおいても率先して作業を手伝っていた。反面性格の悪い所もあり、ミゲン・マウジンの食事を横取りしたり、誤って甲板に大量の銃弾をばら撒いてしまいコズモとビルギットが転んだ際に、その場から逃げだそうとしたりしている。

目次へ移動する


ミゲン・マウジン[編集]

シーブック達に保護された避難民の少年。6歳。泣き虫な性格で、同じ避難民であるリア・マリーバに宥められている事が多かった。

目次へ移動する


リア・マリーバ[編集]

声 - 小林優子
シーブック達に保護された避難民の少女。5歳。勝気な性格のようで、幼いながら食事の準備をしたり、泣きじゃくるミゲン・マウジンを宥めたりと様々な手伝いをしていた。

目次へ移動する


リィズ・アノー[編集]

Rees Arno
声 - 池本小百合
シーブック・アノーの妹で、フロンティアIVの小学校に通う5年生。10歳という幼い少女だが、苦境にも負けない芯の強さを持っている。特技はあやとりで、この特技がF91起動の重要な鍵となった。なお、もっと目を大きくして愛らしさを強調することも安彦良和は考えたのだが、富野由悠季がそれを嫌ったこと、そしてふたりとも美少女マニアのアイドルになることを何よりも嫌ったことから、ごく控え目に描かれることになった。
モニカと同様に『機動戦士クロスボーン・ガンダム』でも消息や生死については触れられていない。

目次へ移動する


レズリー・アノー[編集]

Leslie Arno
声 - 寺島幹夫
シーブック・アノーの父。47歳。金属工学の権威であるが、研究が軍事転用されることを嫌って辞職し、フロンティアIV建設工事の労働者として生活している。口数は少ないが家族を深く愛する人物で、妻モニカの仕事にも「彼女の仕事も愛している」と理解を示す。
クロスボーン・バンガードの襲撃に際し、シーブック達をスペースボートに乗せ脱出させるが、逃げ遅れた子どもを助けるためにフロンティアIVの港に残る。その後フロンティアIVに潜入したシーブックと再会。敵軍に見つかり、追われるシーブックを車に乗せ逃がそうとするが、攻撃を受けて車が燃焼、火傷による重傷を負う。その後、ガンダムF91のコックピット内で息を引き取る。
小説版では、襲撃を受けたフロンティアIVからシーブック達とスペースボートで脱出しようとするも、サム・エルグの操縦が不慣れだったため船外にいたレズリーだけが取り残されてしまい、以降は反クロスボーン運動を行っていた。鉄仮面の演説時にフロンティアIVにスペースボートで潜入したシーブックと再会(小説版ではまだF91に乗っていない)、シーブックにクロスボーンが無差別殺戮を行おうとしているとの情報を与える。その後、再会したシーブックと共にスペースボートでフロンティアIへの脱出を試みるが警備中の敵MSに見つかり、爆薬で抵抗を試みるもビームライフルの攻撃を受け、そのビーム粒子で体に無数の穴が開き死亡(即死)。

目次へ移動する


ローバー[編集]

声 - 田口昂
ロイ戦争博物館の学芸員。52歳。ロイ・ユングクリスと共にガンタンクR-44で出撃するも、ロイ同様誘爆に巻き込まれて死亡した。遺体はその後サム、ドワイト、セシリーによって路上に投げ捨てられている。

目次へ移動する


ロイ・ユング[編集]

声 - 大木民夫
フロンティアIVのロイ戦争博物館の館長で、通称「将軍」(一説によると連邦軍退役軍人)。60歳。ソ連軍風の戦車帽を被っている。
近隣でも変人であると評判の偏執的な武器マニアで、刀剣といった旧世紀の武器から公国軍モビルスーツのレプリカ等、多種多様の武器を収集し、更にその一部を整備して稼動可能な状態にしていた(ただし、本人にMS操縦技能はない)。学芸員であるクリスローバーと共に、ガンタンクR-44でクロスボーン・バンガードに戦いを挑んだ。
クロスボーン・バンガードに制圧された議事堂を奪還すべく発進したロイ達は、戦火に逃げ惑うシーブック達学生にも戦いを強要した。それが冷静さを欠いたアーサー達には正論に聞こえたのか、ロイと行動を共にする事になってしまう。しかし、最新鋭モビルスーツを操るクロスボーン・バンガードに、旧型で勝てるはずもなく、上空を警戒していたデナン・ゲービームサーベルをキャノン砲に受け誘爆。ロイは命を落としてしまう。
「フロンティア4を護らんと博物館が金を受け取る場所が無くなる」と発言しているため、現地のスペースコロニー政庁や連邦の駐留軍と癒着していたことが窺える。
小説版ではキャノンの誘爆によりアーサー、ローバーが戦死した後、ガンタンクR-44を放棄して避難した。バルド中尉の発言や態度から連邦軍との癒着は確実と思われる。
漫画『機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのメモリーより―』の二巻に登場。宇宙世紀0105年のサイド3「一年戦争展」に出席している。同展の展示内容が彼の主観ではあまりにお粗末であるからという理由で、兵器関係のオブザーバーを買って出ており、自身の所有するコレクションを貸し出していた(ジオン系の展示物に至ってはその数4分の1に及ぶ)[1]。また、地球にあるジュードー・コバヤシ(ハヤト・コバヤシ)の博物館へも赴いていたようであり、そこに展示してあるコクピットがコア・ブロック(FF-X7)のままであるRX-77ガンキャノンと比較して、今回の一年戦争展で展示してあったRX-77ガンキャノンはコクピット部分をRGM-89の全天周型に変更していたことを不満に思っていた。この子供騙しな展示ではいずれミリタリーマニア共に付け込まれる恐れがあるとの事で、出席者のカイ・シデンに苦言を呈している。サイド4での開発計画「NEWコロニー建造計画」における各所の仲介者を担っているとされる。

目次へ移動する


レジスタンス[編集]

エルム夫人[編集]

声 - 峰あつ子
レジスタンスに参加する中年の女性。35歳。気丈な性格で、コズモ・エーゲスと並ぶレジスタンスの中心人物だったようである。

目次へ移動する


コズモ・エーゲス[編集]

Cosmo Eigesse
声 - 渡部猛
地球連邦軍の元大佐で、クロスボーン・バンガードの襲撃に抵抗したレジスタンスの中心人物。58歳。フロンティアIV駐留の連邦軍部隊の壊滅後に連邦軍残存部隊や民間人を寄せ集めて、レジスタンスを結成した。
自ら武器を手に取って戦いながら陣頭指揮に立つなど勇猛果敢だが、性格は自己中心的で傲慢。人の意見を全く聞かず、ただ感情的に怒鳴り散らす姿は決してリーダーに向いているとはいえない。彼の元に集まった抵抗派の面々もそれは理解していた様で、陰では「コズミック(言うことだけ大きい、大風呂敷の意)」と呼んでその我儘な言動を揶揄しており、シーブックに至っては陰で「ジジイ」と呼び反抗していた。
統制は取れていなかったものの、連邦軍の練習艦スペース・アークや新鋭モビルスーツ・ガンダムF91を保有する事になったレジスタンスは、一時的にクロスボーン・バンガードの部隊を撤退させる事に成功する。スペース・アークの出航後、コズモの部隊はコロニー防衛のために別行動をとっていたが、カロッゾ・ロナが発動させた無人兵器バグの襲撃を受ける。バグを「たかがコマ」と比喩しバズーカで応戦するも敵わず、地形ごと肉体をチェーンソーで切り裂かれ戦死した。報告によればコズモ隊は全滅したという。
漫画版では彼がスペース・アークの艦長になっており(レアリーが登場しないため)、そのため死亡もしない。また、フロンティアIVから子供だけで脱出してきたシーブック達を気遣ったりするなど比較的まともな人間として描かれている。

目次へ移動する


ミンミ・エディット[編集]

Minmi Editoh
声 - 千原江理子
元は看護学校の生徒だった少女で、レジスタンス内で負傷者の治療を担当した。18歳。弾薬を甲板にばら撒いたベルトー・ロドリゲスを叱りつけるなど、かなり勝ち気でやや乱暴な性格。バグの襲撃を受けるが、シーブックの機転により難を逃れた。看護士という役割に強い自負を持っているのか、MSを撃墜されコックピットから飛び出した所を銃撃されて負傷したクロスボーン・バンガードのパイロットを救うために積極的に飛び出している。
キャラクターデザイン担当の安彦良和の、お気に入りのキャラクターのひとり。[要出典]

目次へ移動する


サナリィ[編集]

モニカ・アノー[編集]

Monica Arno
声 - 荘司美代子
シーブック・アノーの母で、サナリィの技術者。44歳。F91に搭載されているバイオ・コンピュータの開発責任者。かなりの仕事人間らしく、長らく家庭には戻っていない。クロスボーン軍の襲撃時にF91を目撃し、サナリィのスタッフでは唯一フロンティアIに残り、子供達を探していた。スペース・アークでシーブックと再会するが、自分の開発したモビルスーツに我が子が乗っていることにショックを受け、スペース・アークのメカニックから機体整備の協力依頼を拒否してしまう。しかし、ナント・ルースやシーブックの説得もあって、状況を受け入れ、全面的に協力するようになり、ラストシーンでは、ラフレシアとの戦闘後、行方不明となったセシリー・フェアチャイルドを探すシーブックを、技術面と精神面の双方をもって導き、母親として助言を与えている。時には我が子さえも自分の欲望を満たす為の道具の様に扱う、エゴイスティックな親を持つ主人公が多かった富野の作品に於いて、自らの子供達に母親らしい愛情を注いだ彼女は非常に稀有な存在と言える。
他のキャラクターと同様に、以降の消息や生死については(特に設定されていないため)不明であり、息子シーブックが登場する『機動戦士クロスボーン・ガンダム』でも家族については触れられていない。

目次へ移動する


地球連邦軍[編集]

グルス・エラス[編集]

声 - 竹村拓
スペース・アークのメカニック。20歳。F91の整備担当で、根っからの技術屋。所々落丁したマニュアルと不完全なビデオを傍らに、F91の整備を行っていた。小説版によると子持ちである。シーブックがリィズのために遠慮してほしいと申し出ていたにも関わらず、F91のバイオコンピューターの情報欲しさに、開発責任者であるシーブックとリィズの母親が映っているVTRをリィズに見せてしまい、シーブックの顰蹙を買う。一方で、大人としての責任感も合わせ持っており、F91で戦果を挙げていったシーブックが、増長してセシリーのいるフロンティアIVに単身で乗り込んでしまった結果、再会した自分の父親であるレズリーを死なせてしまった事には激昂し、その無責任さを厳しく叱責している。

目次へ移動する


ケーン・ソン[編集]

声 - 佐藤浩之
連邦軍の正規航法士で、階級は曹長。民間人だらけのスペース・アーク艦長代理となったレアリー・エドベリを補佐していた冷静な人物。

目次へ移動する


ケニー・ハーハー[編集]

スペース・アークに所属する正規のメカニック。高めの身長と刈り上げられた髪型が特徴。

目次へ移動する


ジェシカ・ングロ[編集]

声 - 天野由梨
連邦軍の士官候補生で、階級は少尉。20歳。正規クルー不在のスペース・アークでオペレータ代理を務めたが、色黒のオペレータということ以外、ほとんど印象に残らない地味な人物でもある。真面目な性格の人物。

目次へ移動する


ストアスト長官[編集]

声 - 池田勝
地球連邦総督府の高官。クロスボーン・バンガードの戦力を低く見ており、バカンス地からのニュース番組で、報道官からコメントを求められた際に「酔っ払い同士の喧嘩みたいなもの」と評している。これは、軍関係者内に内通者がおり、自分たちのいる地球にはクロスボーン・バンガードが攻め込むことは無いという偽情報を流されているためであり、実際は標的になっているのだが軍はこれを知らない。[要出典]

目次へ移動する


ディーナ・ジョク[編集]

スペース・アークに所属する正規のメカニック。浅黒い肌と口髭が特徴。

目次へ移動する


ナント・ルース[編集]

声 - 大友龍三郎
スペース・アークに所属するメカニックチーフの黒人男性。21歳。軍艦にとっては邪魔者でしかない避難民の子供たちにも優しく接する好人物である。

目次へ移動する


バルド[編集]

Bardo
声 - 若本規夫
地球連邦軍中尉。28歳。非道な人物。フロンティア・サイドが襲われた際に、戦争博物館近くで連邦軍の部隊を指揮した。シーブックら避難民と子供を人間の盾にしようとして協力させようとするが、シーブックらが抵抗したため拳銃で銃撃を加えた。
その後はレジスタンスに合流し、シーブックらの戦艦とは別の場所でモビルスーツに対し爆撃を行う。スペース・アークの出航後はコロニー防衛のためにレジスタンスや残存軍人で「バルド隊」を編成し別行動をとっていた。「バグ」襲撃後の消息は不明だが、カロッゾ・ロナが発動させた無人兵器バグの襲撃を受けてバルド隊が全滅したとあることから、描写こそないもののバルドも戦死したと思われる。

目次へ移動する


ビルギット・ピリヨ[編集]

Berghito Pirieau
声 - 塩屋翼
地球連邦軍モビルスーツ・ヘビーガン24番機のパイロット候補生。22歳。階級は少尉。
スペースコロニー・フロンティアIVに対するクロスボーン・バンガードの襲撃の際、レジスタンスの中心人物だった退役将校コズモ・エーゲスによって練習艦スペース・アークに集められ、クロスボーン・バンガードとの戦いに参加することになる。
戦果はモビルスーツ撃破1(アンナマリー機が発信した味方信号に戸惑い、動きを止めた敵機を撃ち落としたもの)。スコアこそ目立たないが、他の連邦軍機が次々と撃ち落とされていく中でほとんど損耗することはなく、更にはまだ候補生でありながらザビーネ率いる精鋭の「黒の戦隊」(ブラックバンガード)所属のデナン・ゲーとも対等に渡り合ってみせる、それも旧式機のヘビーガンで渡り合ってみせるなど、パイロットの素養は乏しくないことが描かれている。
スペース・アークに収容した多数の民間人を戦いの足手まといとしてかなり疎んじていたが、実力を認めた相手に対しては妬まずにその力を十全に発揮できるよう献身的に協力する。囮となって敵を足止めし、シーブックのF91が攻撃に回るという連携で数に勝るクロスボーン・バンガードのMS隊に対して互角以上に渡り合うほか、コズモの発言に「乗せられるなよ」と自分より若いシーブックを思いやる面も見せていたが、クロスボーン・バンガードから投降したセシリーを「仕掛けたのは、そっちなんだよ!」と責める。
シーブックの僚機として活躍するが、バグの群れと交戦した際に戦死している。この時、劇場公開版では何の前振りもなくビルギットのヘビーガンがバグに撃墜されているが、完全版ではシーブックやセシリーと共に出撃するも、民間人を狙うバグを惹きつけようとして前に出すぎたために囲まれて撃墜されるという、最期の描写がより詳細に描かれている。
キャラクターデザイン担当の安彦良和は、ビルギットのデザインに関して「これほど活躍するのがわかっていたらもっと違うデザインにしたのに」と語っている。[要出典]

目次へ移動する


マヌー・ソーフ[編集]

スペース・アークに所属する正規のメカニック。細面で帽子を被っているのが特徴。

目次へ移動する


マヌエラ・パノパ[編集]

声 - 鈴木みえ
連邦軍の士官候補生で、階級は少尉。20歳。正規クルーの居ないスペース・アークで操舵手代理を務めた。性格は陽気で肝も据わっている。

目次へ移動する


レアリー・エドベリ[編集]

Leahlee Edaberry
声 - 横尾まり
地球連邦軍の中尉で、スペース・アークの艦長代行。22歳。堕落しきっていた連邦軍の中ではかなりまともな軍人で、寄せ集め所帯のスペース・アークのクルーを指揮した。ちなみに、起動準備中だったF91を見て、「昔の有名なモビルスーツ」であるガンダムを連想し、「ガンダムF91」と命名したのはレアリーである。

目次へ移動する


クロスボーン・バンガード[編集]

ここには、クロスボーン・バンガードに所属する人物を挙げる。

以下の人物の詳細は各項目を、その他のロナ家に属する人物に関してはブッホ・コンツェルンを参照。


アンナマリー・ブルージュ[編集]

Annamarie Brougia
声 - 神代知衣
クロスボーン・バンガード(後に地球連邦軍)の褐色肌の女性パイロット。士官候補生ながら偵察小隊長を務める。16歳。ザビーネ・シャルに好意を抱いていたが、彼がベラ・ロナ(セシリー)に取り入ろうとする姿を目撃してしまい、失望と嫉妬心から離反し、連邦軍に投降。その後は連邦軍に情報を流すと共にレジスタンスのメンバーとしてクロスボーン軍と戦った。敵軍の認識コードを使って敵を混乱させるという戦法を使い、敵の中央を突破、指揮官のザビーネとの戦闘では復讐心から道連れしようとするが、「共に死ねばお前の口惜しさは消えるのか」というザビーネの言葉に動揺し、手を止めた際にザビーネにコックピットを撃ち抜かれて戦死した。なお、連邦軍内での待遇は少尉。艦内では子供達にも懐かれていた。乗機はダギ・イルス
小説版のアンナマリーは、シーブックがフロンティアIVからフロンティアIへ戻る際に(F91は使わずスペースボートで脱出)クロスボーンのMSから助け、ザビーネの件でクロスボーン・バンガードを離反したアンナマリーはフロンティアIの連邦軍との合流に有効として難民の乗るボートを曳航。連邦軍の小型艦艇に収容されたアンナマリーはそのまま連邦軍に参加し、アンナマリーのダギ・イルスは連邦カラーに塗装され連邦軍のMS隊に編入され、ザビーネが率いる黒の戦隊と交戦。劇場版と同様に、ザビーネ・シャルのベルガ・ギロスとの一騎打ちするも、アンナマリーのダギ・イルスと組み合うがザビーネが密着した状態で両機の間にビームシールドを展開(ザビーネ機の装甲も焼け)し目眩ましをされコックピットにビームサーベルを直撃されて戦死した。

目次へ移動する


カロッゾ・ロナ(カロッゾ・ビゲンゾン)[編集]

Carozzo Ronah
声 - 前田昌明
クロスボーン・バンガードの軍事部門の指導者。45歳。
劇中では常に中世のヨーロッパ騎士そのままのプラチナの鉄仮面で頭部を覆っており[2]、その風貌見たままの「鉄仮面」とも呼ばれる。素顔は、劇場版アニメ、小説双方で見られる。セシリーとマイッツァー再会時の過去回想ではカロッゾの頭髪が紫色で、小説版に収録された美樹本晴彦によるロナ家が集合している扉絵では頭髪が金髪である。
クロスボーン・バンガード総帥マイッツァー・ロナの娘婿であり、ナディア・ロナの夫であり、ベラ・ロナの父親である。旧姓はビゲンゾン[3]
マイッツァーの入手している資料によれば、ビゲンゾンの家柄はナディアがカロッゾを「普通の男だ」と評価するような悪いほどのものではなく、家系のなかにはヨーロッパ貴族の末裔という者もいた。
ナディアと出会った時のカロッゾは大学院で科学者をしており、バイオ・コンピュータの基部に精神波の一種である微弱な電気パルスを解析させながら記憶させるテーマの研究をしていた。サイコミュはニュートリノに似た粒子スウェッセムを用いて感知能力を高めているが、人間の体液のなかにはスウェッセム・セルといった酵素があり、その酵素を総合的にバイオ・コンピュータと接続してフィールド・ワークさせることで、人間が精神的に高くなれば地球を忘れるようにもなれるだろうしSFのテーマにあるような精神だけの生物になって地球圏を離れることもできる、その為に我々が何を出来るかという研究を行っていた[4]
カロッゾがナディアに紹介されて彼女の父親マイッツァーと初対面の際には、カロッゾは現実逃避のために研究室に入っているという自覚症状があることも隠し立てなく喋りおじける所もなく、その態度はマイッツァーの目にも合格と映った[5]。その後ロナ家の一員と遇されたカロッゾは、マイッツァーが見込んだ通りバイオ・コンピュータの開発に能力を示して将来のブッホ・コンツェルンを支える礎を構築しつつあった。しかしカロッゾは、いつどこででも実直な入り婿の姿勢を崩すことはなく、マイッツァーに気を遣い過ぎて会社の研究室に入り浸たっていた、それをナディアが不満を感じているのだろうとマイッツァーは想像した。さらにカロッゾは、義兄のハウゼリーとの仲も良く政治的なことや世間というものを理解するようになっていった[6]。カロッゾはマイッツァーの目にかなった男であったが、その事が逆に家庭でのナディアとの関係に不協和音を生じさせていくことになり、その意味では他人ながらも、カロッゾはシャルンホスト以来のロナ家の男そのものであった[7]。ドレルとベラという二人の子供をもうけた直後から、カロッゾとナディアの夫婦仲ははっきり冷める方向に進んでいった。カロッゾ自身の育ちが普通の家庭であった為にブッホ家やロナ家が彼の負担になってカロッゾはマイッツァーとハウゼリーのやりように合わせ過ぎた。そのことが、普通の家庭を望んでいたナディアの希望と決定的に食い違うことになり[8]、マイッツァーは臍を噛んだ。
カロッゾは、自分のような者をナディアの連れ合いにすることを認めてくれた事、ロナ家の一員として遇してくれた事、そして十分以上の研究資金と施設を提供して貰った事で義父マイッツァーに恩義を感じていた。その為、自分の妻であるナディアはマイッツァーの直系の息女でもあるから、自分からこうしてくれ、ああしてくれと言えないでいた。カロッゾは恩義を感じている義父マイッツァーの為、自分の存在全てをクロスボーン・バンガードの建設とその大義実践のために投げうつという決意をした[9]。具体的には、カロッゾの研究課題の一つである人の意思の強化策についてのプラン「ラフレシア・プロジェクト」を自分の肉体を賭けてテストするという事であったが、マイッツァーは気負いすぎる男が始めたプロジェクトはたいてい失敗するということを知っていたからカロッゾを止めた[10]。この時のカロッゾはマイッツァーから見れば、恩とナディアとの不仲の板挟みのなかで気負いだけが見える男に映った。
カロッゾは自分の肉体でラフレシア・プロジェクトをテストする事はなかったが、代わりにクロスボーン・バンガードがスタッフ養成機関から私的軍隊になっているという社内からの批判を抑えるため、それを突出させないように管理する仕事をマイッツァーから任された。また、カロッゾはマイッツァーにブッホ・コンツェルンのコロニーにもう少し社外の人間を移住させることを提案した。多国籍の住民構成にしておくことは、ブッホ・コロニーを地球連邦政府の総体のなかでの地位を高め、移住させた人間を人質としてバリアーのように使うことも可能になる。マイッツァーは二つのコロニーが社員とその家族だけでもう二万近くになっているからこれ以上狭苦しくなるのは避けたかったので、一、二千という単位で移住させることは認め、その募集と人選の具体化についての仕事をカロッゾに任せ、その後にラフレシア・プロジェクトを行えばいいと言った。
カロッゾはそれから一年後、スポーツと芸術分野の振興と称して、若いアーチストとスポーツ・マンに教育の場を提供して、絶えずブッホ・コンツェルンの二つのコロニーに他所者が滞在する体制を作り上げた[11]。本来なら間断なく大きな公演を実施して一般人を集めたかったが人口希少の二つのブッホ・コロニーではそれは不可能だった。しかし小さな教育施設とはいえエリートを人選して送り込む体制は工業コロニーに潤いを与えて、小型コロニーでも文化は醸成させられるという認識を世間に広めてゆく端緒になった。カロッゾによれば、このプロジェクトの目的はブッホ・コンツェルンは表向きは有為な若者たちを育成しているように見せておき、成功しないアーチストつまりザコを地球連邦政府に対するバリアーにするという事だった。一人の人の命は地球より重いという通念が生きている限り、これで地球連邦政府がブッホ・コロニーに手を出すことはないと言えた。この考えにはマイッツァーもカロッゾに不安を覚え苦笑するしかなかったが、マイッツァーの敷いたレールの上をカロッゾは走り出し戦力を展開し始めていたのである。
ナディアは幼いベラを連れてロンデニオン・コロニーに行ったきり、予定の日にブッホ・コロニーに戻ることはなかった。それから一ヶ月して、カロッゾはナディアの行方を極秘裏に調査させたが、さすがのブッホ・コンツェルン傘下の調査機関でも彼女を捜し出すことは出来なかった[12]。そしてマイッツァーがナディア出奔にいらだっている頃、ハウゼリーが自分の事務所前のホテルでテロで討たれるというニュースが飛び込んでくる。その頃のカロッゾは相も変わらず穏やかだったが、一時、研究室の仕事を離れてクロスボーン・バンガードの本格的な建設と、マイッツァーの大計画「コスモ・バビロニア」建設に専念すると宣言した。カロッゾは今までの彼ならば絶対に口にすることがなかったであろうが、クロスボーン・バンガードを地球連邦政府の心臓部たるフロンティア・サイドに侵攻、制圧しそこを占拠にした上で、地球連邦政府内の総人口を削減して、恒久的に人類が存続しうるおだやかな精神生活を営める社会体制を確立する、つまりはコスモ・バビロニア計画を実現することについて雄弁に語りだした。マイッツァーはカロッゾに、今言ったことが裏腹なことだと分かっているのかと問うたが、それに対しカロッゾは殺戮と精神性、分かっているからこそ自分自身、覚悟をつけなければならないことをもあると覚悟をしたと言い、我が身を賭けると言った。それはなぜかというと、義父マイッツァーが言ったことを実現させなけれならないのと、義兄のハウゼリー議員が身を賭して教えてくれたからだとカロッゾは言う。その時のカロッゾは、マイッツァーから見れば気負いもなければ見栄もないようだったし、ナディアを失ったという反動という面はないではないが、時期がきたというマイッツァーの読みと合致していた。しかもマイッツァーはカロッゾが政治的な働きが出来る器ではないと感じていたのだが、それを打ち消すような強さも見えた。カロッゾは、ここでマイッツァーに許諾を貰うつもりはなく今日から一年の休暇を貰い、その後、クロスボーン・バンガードによって大計画を実行するか否か、その指揮権を移譲してもらえるかどうかの判定をしてもらうつもりだった。それからカロッゾはマイッツァーとクロスボーン・バンガードの人事を取り決め、器量が狭いという義父の心配を感じ取り自分を向上させたいとの考えからラフレシア計画を自分の身でテストする為マイッツァーの前から姿を消した[13]
十数年のあいだ研究を続けていたラフレシア研究の成果を自身の身体に刻んで鉄仮面として現れたカロッゾは、マイッツァー・ロナから直接クロスボーン・バンガードの指揮権を受けて彼らの訓練所である『洗濯板』へ出向してきた[14]。大勢のクロスボーン・バンガード隊員の前で演説を行う鉄仮面の声は、肉声そのものだったが穏やかで彼らを安心させ自分達は特別なものだろうという感慨を湧き起こさせいつしか一つの秘密を共有する仲間意識に凝縮していった。少なくとも自分達はエリートであるらしいという納得が大半の隊員達に鉄仮面に従属すべしという意識を植え付けた。
十数年ぶりにベラと再開した際マスクを外すように言われ、自分は妻をシオに寝取られた男だと自嘲しその上マイッツァーの理想を実現させてあげることも誓った身でその時以来脆弱な自分との戦いを始めこのような姿になったと説明した。また、間男であるシオを許し恥を背負い込んだまま娘のベラに会うにはこのマスクが必要であると暗に認めた。そして、コスモ・バビロニア建設が完了するまではこのマスクは取らないと誓ったとも言った。
ラフレシア計画を自分の身でテストしてから得た力はカロッゾ本人がかつての強化人間ではないと言うように[15]、その能力は心身共に多岐に渡って強化された。精神的には、以前はあまり干渉しなかったナディアに対し強圧的な姿勢に出ている。肉体的には、巨大モビルアーマーを機体と繋がった頭部のチューブによって思念操作で操縦出来るだけでは無く[16]、生身で宇宙空間に出て半壊したMSのコクピットハッチをこじ開ける程であり、もはや心身共に人間としてかけ離れた存在になってしまったと言ってもよい。
劇中終盤では、開発していた対人用兵器バグを起動テストとして、戦闘には無関係なフロンティアIの市民全員を抹殺するために使用した。初動は順調で2~3日もすればフロンティアIの人口300万の掃除は完了するとのジレの報告を受け、カロッゾはこのテストが良好であればただちにバグを地球や月にも降下させると、機械による無作為な粛清に対し意欲を見せた。また、この作戦を誰の良心も痛めることがないいい作戦だったと評価している。
フロンティアIでの戦闘でモビルアーマー「ラフレシア」に搭乗し、連邦軍の艦隊を壊滅させ、セシリーの乗るビギナ・ギナを戦闘不能にした。しかしシーブックの乗るガンダムF91との戦闘で「質量を持った残像」を捉えきれず翻弄され、最後はテンタクラーロッドの攻撃により自滅した。小説版では、F91の残像に翻弄され自らを攻撃する前にF91のヴェスバーで鉄仮面が粉砕されているとされている。
主な搭乗機はXMA-01 ラフレシア
『機動戦士ガンダムF91 オフィシャルエディション』に掲載された富野へのインタビューではインタビュアーの「シーブックに倒された鉄仮面は本当にカロッゾかどうか」といった趣旨の質問に対し、富野は「本作が大きな形のプロローグでしかないという構造にあるから、正確にいうとわかりませんね。」と答えている(設定担当の井上幸一へのインタビューでは製作中に真っ暗な部屋に現われた何者かがたくさんある鉄仮面の中から一つを持っていくというラストシーンの案が出たが富野に却下されている[17])。また本書では設定画も掲載されているが、当初の予定では鉄仮面の頭のブレードがアイスラッガーのように飛ぶということになっていて、鉄仮面の演説シーンでは頭部ブレードをアイスラッガーのように発射して榴弾を迎撃するシーンがあったが、『ウルトラセブン』を知る演出などのスタッフらが婉曲的に否定したことで削除された、また、後で別のブレードを付けるとラフレシアを直接脳波コントロール出来るようになるという設定もあったが同時に無かった事になった。[18]

目次へ移動する


シオ・フェアチャイルド[編集]

Theo Fairchild
声 - 大木民夫
ナディア・ロナの再婚相手で、セシリー・フェアチャイルドの義理の父。40歳。ナディアと出会った頃は文学を志していたらしい。テスのパン屋の店主として平凡な生活を送っていたが、クロスボーン・バンガードと内通しており、多額の報酬と引き換えにセシリーをロナ家へと引き渡した。その後セシリーを取り戻す為にロナ家を訪ねたナディアに同行していたが、ナディアと鉄仮面が会った後に彼は突然倒れた。その直後にナディアが「人殺しー!」と叫んでいるので殺害(暗殺)されたようである。
小説版ではロナ家を訪ねた件は不問に付され、その後の消息は不明。

目次へ移動する


ジレ・クリューガー[編集]

Gilais Kreuger
声 - 小林清志
カロッゾ・ロナの腹心。39歳。カロッゾが密かに進めていたラフレシア・プロジェクトを知る数少ない人物である。バグ運用母艦であるザムス・ガルに座乗し、フロンティアIにて無差別殺戮を実行する。最期は作戦のやり方に反感を抱いたザビーネ・シャルにヘルメットのバイザーを銃で撃ち抜かれ、呼吸困難に苦しみながら宇宙を漂流して行った。
小説版では、「鉄仮面の秘密主義」で押し通そうとするジレに、ドレルの怒りを買い、ドレルの指示を受けたザビーネがジレはノーマルスーツの心臓に当てられ射殺された。
機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91』においては、フロンティアIVでの事件が起こる約1ヶ月前に起こったゼブラゾーン事件で、地球連邦軍やアナハイムと裏取引を行っており、地球連邦軍大佐のバズ・ガレムソンや、自軍のエースパイロットであるシェルフ・シェフィールドの部隊を利用している。

目次へ移動する


ドレル・ロナ[編集]

Dorel Ronah
声 - 草尾毅
カロッゾ・ロナの長男。本編ではナディア・ロナとの間に生まれた子ではないとの設定で、カロッゾの連れ子であり、ベラ・ロナとは異母兄妹の関係である。本編での年齢は18歳。小説版ではカロッゾとナディアの子となっている。
クロスボーン・バンガードのMSパイロットで階級は大尉。15機編成の大隊(ドレル大隊)を率いる指揮官でもある。総帥マイッツァー・ロナの孫(ただし直接的な血の繋がりは無い)、最高司令官カロッゾ・ロナの息子という立場であるが、ロナ家の直系ではないために家名に対する劣等感を持っており、大隊長の地位もロナ家の家名や血縁によるものではなく、実力によって手にしている。また、この経緯から自分の実力を自負する一面もあり、同軍のトップエースであるザビーネ・シャルに対抗意識を持っている。MSパイロットとしての技量は高く、小説版ではマイッツァーやC・Vの兵士達からニュータイプとしての素質があるのではないかと囁かれる描写があった。
宇宙世紀0123年3月16日のフロンティアIVの侵攻作戦において、祖父マイッツアー・ロナの命令により、妹であるベラ・ロナの回収にあたった。
その後のフロンティアIの侵攻作戦においては、命令違反を犯して独断でコロニー内に侵攻する(本人は次の作戦の為の偵察と称している)も、コロニー内の戦闘においてはF91と遭遇し、部隊の被害が大きかったために撤退を余儀なくされた。
その後もフロンティア・サイドの攻略にあたり、フロンティア・サイドの制圧が完了した宇宙世紀0123年3月31日には、ドレル大隊を率いてコスモ・バビロニアに凱旋している。
主な搭乗機はXM-04 ベルガ・ダラス
以降のコスモ・バビロニア建国戦争における戦果、生死または戦後の消息については一切が不明である。時系列上で『機動戦士ガンダムF91』の後の作品である『機動戦士クロスボーン・ガンダム』にも登場しない。作画を担当した長谷川裕一によれば、原作者である富野由悠季との打ち合わせの際にドレルがどうなったのかを尋ねたが、「気にしなくていいよ。忘れて」との答えが返ってきたとのこと[19]
機動戦士クロスボーン・ガンダム』の二作目『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の七人』にはXM-07B ビギナ・ギナIIが登場する。その機体はC・V建国戦争当時にF91のデータを手にしたブッホ・コンツェルンビギナ・ギナをベースに造り上げたドレル・ロナ専用機だったとも伝えられるが、詳細は定かではない[20]
ゲーム『第2次スーパーロボット大戦α』では、ゲームオリジナル設定で、カロッゾ死後クロスボーン・バンガード総帥を継承したことになっており、木星帝国やシャアのネオ・ジオンと共闘する(ゲームの展開次第では最終MAPで援軍として加勢してくる)。

目次へ移動する


ナーイ・フレッチェン[編集]

声 -上村典子
セシリーの侍女長。数年前まではマイッツアーの秘書を務めていた。

目次へ移動する


ナディア・ロナ[編集]

Nadia Ronah
声 - 坪井章子
マイッツァー・ロナの娘で、ベラ・ロナの母。36歳。夫カロッゾ・ロナに幻滅しシオ・フェアチャイルドとともにセシリーを連れ出奔していた。その後、シオとセシリーの元からも離れる。これはロナ家に居場所を嗅ぎ付けられたためであり、ロナ家に連れ去られたセシリーを取り戻す為、鉄仮面となった元夫と再会するが、結局はセシリーにも拒絶され、さらにシオが暗殺された後に拘束される。以降の消息は不明。

目次へ移動する


ボブルス[編集]

声 - 稲葉実
クロスボーン・バンガードのパイロット。テナン・ゲーに搭乗。F91と交戦したセシリーのビギナ・ギナを援護するが、撃破され戦死。

目次へ移動する


マイッツァー・ロナ[編集]

Meitzer Ronah
声 - 高杉哲平
ロナ家当主。ナディア・ロナの父で、ベラ・ロナの祖父。69歳。
地球連邦の「絶対民主制」に疑問を呈し、コスモ貴族主義提唱者。それに相応しい信念を持つ高潔な人物。理想国家「コスモ・バビロニア」の建国のためにクロスボーン・バンガードを創設する。
マイッツァーは快適過ぎる気性は人を堕落させるという文化人類学的な知見を持っていて、彼の管轄下の温度設定を肌寒いくらいにすることを信条にしていて、彼の服装は厚手のソックス、肌着を二枚重ねたものを身に着けていた。この問題と元妻のレイチェルは彼の主義に合わせることができなかった。夫婦仲が悪いというわけではなくレイチェルとはおよそ夫婦らしい交渉がなく、レイチェルが離婚すると言い出した時マイッツァーは了承し、慰謝料は請求されなかったが、レイチェルが独立して生活できるだけの援助を会社として行うようにマイッツァーは援助した[21]。将来、クロスボーン・バンガードが直接、武力を行使して失敗した場合一族すべてが世界から糾弾されるのを防ぐため、マイッツァーには離婚して関係断絶させた者まで巻き込むことは避けなければならないという意識は働いていたから、レイチェルには全てを知らせないという配慮をしていた[22]
マイッツァーが30歳の時、実父シャルンホストが完成させた球形コロニーをそれから十数年経て、マイッツァーが本社コロニーを完璧なものに仕上げることでシャルンホスト・ブッホをシャルンホスト・ロナとして本社コロニーの邸宅で幸福な死を迎えさせた[23]
父シャルンホストが没してから、マイッツァーは政治結社クロスボーン・バンガードの建設に従事していく。これこそが父の代からの夢であり、独自のコロニーを保有しなければならない真実の理由だった[24]
始めの内は、息子ハウゼリーにクロスボーン・バンガードの概要を説明してはいなかったが、勘の良い彼ならばそのような仕事に手を染めるであろうことをマイッツァーは予測していた。
セシリーはカロッゾ・ロナがバグを使った事をマイッツァーへの反逆と解釈した。ザビーネはジレを殺害した後に、バグは「マイッツァーも知らない事だった」と言っている。『機動戦士ガンダムF91 オフィシャルエディション』ではインタビュアーに「マイッツァーの興したコスモ貴族主義がクロスボーン・バンガード側の思想的な骨子であるのに、鉄仮面が後半にバグを出していることはそれを捻じ曲げるようにしているのか、マイッツァーにもそういう意志があったのか?」という質問に対し富野は「それに関しては決めていない。今後の制作の可能性が出てくれば考えるという事で、いくつかの物語を将来作るための要素としている」と答えている[25]
機動戦士クロスボーン・ガンダム』の時代には、既に他界している模様である。

目次へ移動する


脚注[編集]

  1. ^ 『機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー カイ・シデンのメモリーより』2巻148ページより
  2. ^ 小説『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード (上)』76ページ
  3. ^ 小説『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード (上)』43ページ
  4. ^ 小説『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード (上)』44ページ
  5. ^ 小説『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード (上)』46ページ
  6. ^ 小説『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード (上)』54ページ
  7. ^ 小説『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード (上)』55ページ
  8. ^ 小説『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード (上)』55ページ
  9. ^ 小説『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード (上)』58ページ
  10. ^ 小説『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード (上)』59ページ
  11. ^ 小説『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード (上)』62ページ
  12. ^ 小説『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード (上)』64ページ
  13. ^ 小説『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード (上)』74ページ
  14. ^ 小説『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード (上)』75ページ
  15. ^ 小説『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード (上)』73ページ
  16. ^ 自身はコックピットを離れ、セシリーをビギナ・ギナから引きずり出す間もラフレシアでF91に対応し続ける程
  17. ^ 『機動戦士ガンダムF91 オフィシャルエディション』56ページ。
  18. ^ 『機動戦士ガンダムF91 オフィシャルエディション』57ページ。
  19. ^ 書籍『オタクの遺伝子 長谷川裕一・SFまんがの世界』掲載のインタビューより。
  20. ^ 『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の七人 (3)』207ページ
  21. ^ 『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード (上)』9ページ
  22. ^ 『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード (上)』34ページ
  23. ^ 『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード (上)』24ページ
  24. ^ 『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード (上)』32ページ
  25. ^ 『機動戦士ガンダムF91 オフィシャルエディション』33ページ

関連項目[編集]