ベニガオザル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
ベニガオザル
ベニガオザル
ベニガオザル Macaca arctoides
保全状況評価[1][2]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 VU.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 霊長目 Primates
: オナガザル科 Cercopithecidae
: マカク属 Macaca
: ベニガオザル M. arctoides
学名
Macaca arctoides (I. Geoffroy, 1831)[1][3]
和名
ベニガオザル[3][4]
英名
Bear macaque[1][3][4]
Red-faced macaque[3][4]
Stumptail macaque[1][3][4]
Stump-tailed macaque[1][3][4]

ベニガオザル (Macaca arctoides) は、哺乳綱霊長目オナガザル科マカク属に分類される霊長類。

分布[編集]

インド北東部、カンボジアタイ王国中部・西部・南部、中華人民共和国南西部、ベトナムマレーシアマレー半島北西部)、ミャンマー北部、ラオス[1]バングラデシュでは絶滅したと考えられている[1]香港に移入[1]

形態[編集]

頭胴長(体長)オス51.7 - 65センチメートル、メス48.5 - 58.5センチメートル[4]。尾長オス0.3 - 1.3センチメートル、メス1.5 - 6.9センチメートル[4]体重オス9.9 - 10.2キログラム、メス7.5 - 9.1キログラム[4]。暗褐色の体毛で被われる[3][4]。顔は赤い皮膚が裸出し、加齢に伴い黒い斑点が増加して顔が黒一色になる個体もいる[3][4]。尻も赤い皮膚が裸出する[3]

幼獣は白い体毛で被われる[3][4]陰茎[3]の深さが長い[4]

生態[編集]

熱帯域にある常緑樹林や落葉樹林に生息する[1]。20 - 30頭からなる群れを形成して生活する[4]

植物の果実タケノコ昆虫鳥類の卵などを食べる[1][4]

繁殖様式は胎生。幼獣の時から排卵していない個体や、同性間に対しても頻繁に性交渉を行う[4]。1回に1頭の幼獣を産む[4]

人間との関係[編集]

生息地では食用とされたり、伝統的に薬用になると信じられている事もある[1]

コメやサツマイモ・ジャガイモなどの農作物を食害することもある[1]

木材採取や薪採取のための森林伐採・道路建設やダム建設・農地開発やプランテーションへの転換などによる生息地の破壊および土壌流出、食用や薬用の乱獲やペット用・スポーツハンティングなどにより生息数は減少している[1]。1977年に霊長目単位で、ワシントン条約附属書IIに掲載されている[2]

日本では2021年の時点でマカカ属(マカク属)単位で特定動物に指定され、2019年6月には愛玩目的での飼育が禁止された(2020年6月に施行)[5]

出典[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m Chetry D. et al. 2020. Macaca arctoides. The IUCN Red List of Threatened Species 2020: e.T12548A185202632. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2020-3.RLTS.T12548A185202632.en. Downloaded on 21 August 2021.
  2. ^ a b UNEP (2021). Macaca arctoides. The Species+ Website. Nairobi, Kenya. Compiled by UNEP-WCMC, Cambridge, UK. Available at: www.speciesplus.net. [Accessed 21/08/2021]
  3. ^ a b c d e f g h i j k 岩本光雄「サルの分類名(その1:マカク)」『霊長類研究』第1巻 1号、日本霊長類学会、1987年、45 - 54頁。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 渡邊邦夫 「ベニガオザル」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ4 インド、インドシナ』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社、2000年、136頁。
  5. ^ 特定動物リスト (動物の愛護と適切な管理)環境省・2021年8月21日に利用)

関連項目[編集]