ヘンリー八世の六人の妻

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ヘンリー八世の六人の妻
リック・ウェイクマンスタジオ・アルバム
リリース
録音 1972年2月-10月
ジャンル プログレッシブ・ロック
時間
レーベル A&Mレコード/キングレコード
プロデュース リック・ウェイクマン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 7位(イギリス[1]
  • 30位(アメリカ[2]
  • 37位(日本[3]
  • リック・ウェイクマン アルバム 年表
    Piano Vibrations
    (1971)
    ヘンリー八世の六人の妻
    (1972)
    地底探検
    (1974)
    テンプレートを表示

    ヘンリー八世の六人の妻』(ヘンリーはっせいのろくにんのつま、The Six Wives of Henry VIII)は、リック・ウェイクマン 作・編曲・制作の1作目のソロアルバムである。LP両面で6曲という構成になっている。

    概要[編集]

    このソロアルバムは、リックがA&Mレコードとの契約を残したままイエスに加入してしまったため制作を余儀なくされたものであった。なお、1曲目は当初“Handle With Care”というタイトルで、本来は「こわれもの」のソロ作品として収録される予定だった曲にいくつかのパートを追加したもの(イエスのメンバーと演奏している部分とそうでない部分がある)。 リックがソロ・アルバムのテーマとして「ヘンリー八世の六人の妻」を採用したきっかけは、彼がツアーの移動中に多くの書籍を飛行機の中に持ち込む習慣があり、その中の一つにナンシー・モリソン(Nancy Morrison)著の「ヘンリー八世の私生活」(The Private Life of Henry VIII)という本があって、6人の妻のひとりひとりを題材にした楽曲を作ろうとひらめいたからである。

    参加メンバー[編集]

    イエスクリス・スクワイアベース)、スティーヴ・ハウギター)、アラン・ホワイトドラム)、ストローブスデイヴ・カズンズ(エレクトリック・バンジョー)、デイヴ・ランバート(ギター)、元イエスのビル・ブルーフォード(ドラム)、他にバリー・デ・スーザ(ドラム)、チャス・クロンク(ベース)、デイブ・ウィンター(ベース)、レス・ハードル(ベース)、マイク・イガン(ギター)、パーカッションレイ・クーパーフランク・リコッティヴォーカルにはライザ・ストライクローラ・リーバリー・セント・ジョンシルヴィア・マックニルジュディー・パウエルが参加している。これだけのミュージシャンがレコーディング・セッションに参加することも稀である。 なぜ、少人数のミュージシャンで制作しないで、曲によってギタリストやドラマーを替えているかについて、ウェイクマン本人は、「シャッフルのリズムを上手く叩くドラマーもいれば、タイトなリズムが上手いドラマーもいる。それぞれの曲に適任のミュージシャンを使うべきだったからだ。すべて同じミュージシャンで録音するような方法は誤りだ。」と述べている。

    また、ウェイクマンはこのアルバムの中でクラリネットも吹いている。彼が音大生の時に第2楽器として専攻していたのがクラリネットだったという経緯がある。

    収録曲[編集]

    第1面
    1. アラゴンのキャサリン CATHARINE OF ARAGON (3:45)
    2. クレーヴのアン ANNE OF CLAVES(7:50)
    3. キャサリン・ハワード CATHARINE HOWARD(6:45)
    第2面
    1. ジェーン・シームーア JANE SAYMORE (4:48)
    2. アン・ブーリン ANNE BOLEYN / THAT DAY THOU GAVEST LOAD HATH ENDED(6:34)
    3. キャサリン・パー CATHARINE PARR(7:05)

    使用楽器[編集]

    演奏者[編集]

    第1面
    1. アラゴンのキャサリン : クリス・スクワイヤー/レス・ハードル(bass)、マイク・イーガン/スティーヴ・ハウ(gt)、ビル・ブラッフォード(dr)、レイ・クーパー(per)、ライザ・ストライク/バリー・セント・ジョン/ジュディ・パウエル(vo)
    2. クレーヴのアン : デイヴ・ウィンター(bass)、マイク・イーガン(gt)、アラン・ホワイト(dr)、フランク・リコッティ(per)
    3. キャサリン・ハワード : チャス・クロンク(bass)、デイヴ・ランバート(gt)、バリー・デ・スーザ(dr)、フランク・リコッティ(per)、デイヴ・カズンズ(e-banjo)
    第2面
    1. ジェーン・シームーア : アラン・ホワイト(dr)
    2. アン・ブーリン : レス・ハードル(bass)、マイク・イーガン(gt)、ビル・ブラッフォード(dr)、レイ・クーパー(per)、ライザ・ストライク/ローラ・リー/シルヴィア・マクニール(vo)
    3. キャサリン・パー : デイヴ・ウィンター(bass)、マイク・イーガン(gt)、アラン・ホワイト(dr)、フランク・リコッティ(per)
    (ライナーノーツより)

    トリビア[編集]

    • ジャケットの一番左の女性の背後には、このアルバムの発売当時のアメリカ合衆国大統領リチャード・ニクソンの横顔が写っている。これはロンドンの蝋人形館でジャケットの撮影をした際にカーテンの閉じ方が不十分だったため。

    リマスター盤[編集]

    • 1990年CDのリマスター盤が発売された。音質の向上が図られている。
    • 2015年CDのリマスター盤と、ハイレゾ音源や4ch音源を収録したDVDオーディオの2枚組セットが発売された。

    ライヴDVD[編集]

    2009年5月1日、2日、ヘンリー8世の戴冠500年を記念して、ヘンリー8世とのゆかりが深いハンプトン・コート宮殿において、ウェイクマンがオーケストラ、合唱団と共に「ヘンリー八世の六人の妻」全曲を演奏するイベントが行なわれた。同年、その模様を撮影したライヴDVD "The Six Wives of Henry VIII - Live at Hampton Court Palace" が発売されている。

    関連項目[編集]

    脚注[編集]

    1. ^ ChartArchive - Rick Wakeman
    2. ^ The Six Wives of Henry VIII - Rick Wakeman : Awards : AllMusic
    3. ^ 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.315

    外部リンク[編集]