ヘンリー・プール

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ヘンリー・プール & Co
Henry Poole & Co
種類 私会社
本社所在地 イギリスの旗 イギリス
ロンドンサヴィル・ロウ15番地
15 Savile Row, London, United Kingdom
北緯51度30分40秒 西経0度8分25.9秒 / 北緯51.51111度 西経0.140528度 / 51.51111; -0.140528
設立 1806年
業種 小売業
事業内容 紳士服の製造・販売
代表者 アンガス・カンディ
外部リンク www.henrypoole.com
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ヘンリー・プール & CoHenry Poole & Co)はイギリスロンドンサヴィル・ロウ15番地に本店を構える紳士服テイラー。『サヴィル・ロウ最古のテイラー』として広く一般に知られ、同社は創業以来同族経営によってその伝統を伝えている。同社は1806年ブランズウィック・スクエアBrunswick Square)でリネン商として創業した。創業直後の同社は軍服の仕立を専門に扱っており、創業者のジェームズ・プールはワーテルローの戦いにも従軍したという。創業者の死後息子のヘンリーは1846年にサヴィル・ロウに店を移した。1961年、サヴィル・ロウの再開発に伴いコーク・ストリートに移転したものの、1982年に現在のサヴィル・ロウ15番地に本店を復帰させている。

ヘンリー・プールは1876年の死に至るまで店の経営に携わり、死後、店の経営はヘンリーの従兄弟で、現在のオーナーであるアンガス・カンディとその息子サイモンの5代前の先祖に当たるサミュエル・カンディが引き継いでいる。創業以来2世紀の歳月の間、同社は多くの成功をおさめ、多くの困難に耐えながらも今日までその伝統を伝えている。1858年ナポレオン3世の御用達認定を受けたのを皮切りに世界各国の王室から御用達に認定された。同社は創業以来の伝統を誇る軍服や各種の儀礼服を現在でも作り続けており、宮中服では1976年エリザベス2世のロイヤルワラントを受けている。

同社は、日本、ヨーロッパ大陸アメリカ合衆国の主要都市で定期的にオーダー会を開いている。2006年、同社は本店の改装をもって創業200周年を祝い、2007年には同社の著名な顧客として知られるウィンストン・チャーチルが愛用した事によって有名になった服地を再現、限定販売した。

白洲次郎も英国留学時より常連顧客としてオーダーしていたといわれる[1]

その他[編集]

ウィンストン・チャーチルは現在でも同社の代表的な顧客であり、2007年の復刻に限らず、2017年のイギリス映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』ではチャーチルの衣装のスーツを製作している[2]

しかし、2015年の調査によると、チャーチルには総額で220万円ほどの不払いがヘンリー・プールに対してあるという。他にも、支払いの滞納をした著名な顧客に皇太子時代のエドワード7世や、チャールズ・ディケンズが息子の滞納分を代わりに支払ったそうである[3]

関連文献[編集]

  • 長谷川喜美「英国王室御用達 知られざるロイヤルワラントの世界」平凡社新書 ISBN 9784582855937

脚注[編集]

  1. ^ 「 風の男 白洲次郎」 青柳 恵介 著
  2. ^ ヘンリープール顧客、チャーチル元英国首相の映画が公開”. henrypoole-jp.com. 2018年4月3日閲覧。
  3. ^ 英チャーチル元首相が服の仕立て代を滞納、総額220万円相当”. reuters. 2018年4月3日閲覧。

外部リンク[編集]