ヘンリエッタ・レイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヘンリエッタ・レイ
Henrietta Rae
本名 ヘンリエッタ・エマ・ラットクリフ・レイ
誕生日 1859年12月30日
出生地 イングランド、ロンドン、ハマースミス
死没年 1928年1月26日(68歳没)
死没地 イングランド、アッパー・ノーウッド
国籍 イギリス
配偶者 アーネスト・ノーマンド(1857年-1923年)
運動・動向 ヴィクトリア朝芸術
芸術分野 画家、作家
教育 パリ、アカデミー・ジュリアン
代表作 ランプの貴婦人
テンプレートを表示

ヘンリエッタ・エマ・ラットクリフ・レイHenrietta Emma Ratcliffe Rae、1859年12月30日 - 1928年1月26日)は、古典的、寓意的、文学的な主題を専門とするヴィクトリア朝イギリスの著名な画家[1][2]。彼女の最も有名な作品は、ユスキュダルフローレンス・ナイチンゲールを描いた『ランプの貴婦人英語版』である。

略歴[編集]

ロンドンで役人の娘に生まれた。ロンドンのトマス・ヘザリーの美術学校(Heatherley School of Fine Art)で学んだ。王立美術院に少なくとも5回以上申請して、7年間の奨学金を得たと伝えられている。フランク・ディックシー(Frank Dicksee)やウィリアム・フリスローレンス・アルマ=タデマのもとで学んだ。1881年から、アカデミーの展覧会に出展を始めた。

1884年に王立美術院で学んでいた画家のアーネスト・ノーマンド(Ernest Normand)と結婚したが、レイの姓のまま画家の活動を続けた。1890年に夫婦でパリに留学し、アカデミー・ジュリアンジュール・ジョゼフ・ルフェーブルバンジャマン=コンスタンに学んだ。

1893年に夫婦でロンドンにスタジオを開き、このスタジオにはフレデリック・レイトンジョン・エヴァレット・ミレージョージ・フレデリック・ワッツといった画家が訪れた。

ヴィーナスの座像Venus Enthroned (1902)、レーの原画による版画作品

作品[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Arthur Fish, Henrietta Rae (Mrs. Ernest Normand), London, Cassell & Co., 1905.
  2. ^ Deborah Cherry, Painting Women: Victorian Women Artists, London, Routledge, 1993.

参考文献[編集]

  • Arthur Fish: Henrietta Rae (Mrs. Ernest Normand). Cassell, London 1905.
  • Deborah Cherry: Painting Women: Victorian Women Artists. Routledge, London 1993.
  • Meaghan Clarke: Critical Voices: Women and Art Criticism in Britain 1880–1905. Ashgate, London 2005, ISBN 0-7546-0815-8, S. 99.
  • Alison Smith: The Victorian Nude: Sexuality, Morality, and Art. Tate Publishing, 2001, ISBN 1-85437372-2-

外部リンク[編集]