ヘルプマーク

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ヘルプマークは、義足人工関節を使用している患者内部障害難病の患者、精神障害知的障害[1]または妊娠初期の人等、援助や配慮を必要としていることが外見では分からない人々が、周りに配慮を必要なことを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成された、東京都によるピクトグラムである[2]

著作権は東京都に帰属し、商標登録されている[3][4]。ヘルプマークの趣旨に合致すれば作成・活用することが認められている[5]が、寸法や比率を含めてガイドラインに従う必要がある[6]

東京都によるヘルプマーク。

経緯[編集]

人工関節を使用している東京都議会議員山加朱美の質疑・提案で、東京都が考案・開発されたマークであり、デザインは日本グラフィックデザイナー協会が協力した[7]

対象者[編集]

義足や人工関節を使用している人、内部障害や難病の人、妊娠初期の人など、援助や配慮を必要としている人。

実施方法[編集]

配布[編集]

対象者に対し、次の場所で無料配布。郵送不可:

都営地下鉄各駅(押上駅目黒駅白金台駅白金高輪駅新宿線新宿駅を除く)駅務室・定期券販売所、都営バス各営業所、荒川電車営業所日暮里・舎人ライナー日暮里駅西日暮里駅)駅務室、ゆりかもめ(新橋駅豊洲駅)駅務室、多摩都市モノレール多摩センター駅中央大学・明星大学駅高幡不動駅立川南駅立川北駅玉川上水駅上北台駅)駅務室(一部時間帯を除く)、東京都心身障害者福祉センター(多摩支所を含む)

標示[編集]

車両内等の優先席にステッカーを標示:

都営地下鉄(浅草線三田線新宿線大江戸線)、都営バス、都電荒川線、日暮里・舎人ライナー、ゆりかもめ、多摩モノレール。

全国での実施[編集]

2011年以来、見えない障害バッジが、見えない障害の啓発目的を含めて全国に広がった[12]。これに対して、ヘルプマークの利点は、とてもよく目立つことだと述べられている[13]。また、2018年時点では、京都府・和歌山県・徳島県・青森県・奈良県・神奈川県・滋賀県・大阪府・岐阜県・栃木県・広島県・北海道・秋田県・愛媛県・島根県・兵庫県・鳥取県・静岡県・長野県(導入順/市町村レベルでの導入は含まず)でも実施されている[14][15][16][17]

ヘルプカード[編集]

ヘルプマークのデザインを用いて、東京都標準様式のヘルプカードの普及が図られている[18]。ヘルプカードには、緊急連絡先や必要な支援内容などが記載され、障害のある人などが災害時や日常生活の中で困ったとき、周りに理解や支援を求めるためのものである[19]。 東京都に続き福岡県もヘルプカードを導入し啓発・普及に努めている[20]。広島県では、県独自の取り組み「あいサポート運動」の一環としても配布されており、例えば県から交付される障害者手帳カバーの最終ページに、二つ折りのカードを挟み込むスペースがある。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 「ヘルプカード」を配付しています文京区
  2. ^ 障害者施策推進部 計画課. “ヘルプマーク”. 東京都福祉保健局. 2015年5月29日閲覧。
  3. ^ 2013年(平成25年)10月25日付 登録商標 第 5624913号
  4. ^ ヘルプマーク作成・活用ガイドライン, p. 8.
  5. ^ ヘルプマーク作成・活用ガイドライン, p. 1.
  6. ^ ヘルプマーク作成・活用ガイドライン, pp. 4-7.
  7. ^ ヘルプマーク:認知度アップへ 援助や配慮の必要性を知らせる 県ポスターなどで周知「どこでも伝わるように」 /兵庫
  8. ^ http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201702/CK2017020102000126.html
  9. ^ http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/07/20/13.html
  10. ^ http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000173500.html
  11. ^ http://www.meti.go.jp/press/2017/07/20170720002/20170720002-2.pdf
  12. ^ わたしのフクシ。編集部. “見えない障害バッジ”. 2015年5月29日閲覧。
  13. ^ SYNODOS.Inc. (JAPAN) (2013年5月15日). “見えない「ヘルプ」を可視化する ―― 東京都「ヘルプマーク」の取り組み”. 2015年5月29日閲覧。
  14. ^ "Q.ヘルプマークは東京都以外では使えないのですか? 現在、東京都内の一部の交通機関や自治体に限って実施しています。今後、他の交通機関や近隣の県、更に全国に広げていくために、関係各所に働きかけているところです。"東京都福祉保健局. “よくあるご質問”. 2015年5月29日閲覧。
  15. ^ 岐阜県 障害福祉課. “ヘルプマークを見かけたら「思いやりのある行動」をお願いします”. 2017年8月17日閲覧。
  16. ^ 京都府 障害者支援課. “ご存じですか? ヘルプマーク”. 2016年6月21日閲覧。
  17. ^ 余命宣告を受けた34歳女性が広げる「マーク」東洋経済オンライン 2018年3月30日
  18. ^ 東京都福祉保健局 障害者施策推進部 (2012年10月). “ヘルプカード作成のためのガイドライン (PDF)”. p. 6. 2015年5月29日閲覧。
  19. ^ 東京都福祉保健局 障害者施策推進部 計画課 計画係. “知っていますか? 「ヘルプカード」”. 2015年5月29日閲覧。
  20. ^ 福岡県福祉労働部 障がい福祉課 社会参加係. “福岡県の『ヘルプカード』を作りました!~あなたの手助け、それは障がいのある方の安心につながります~”. 2017年11月30日閲覧。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]