ヘルツシュプルングの間隙

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ヘルツシュプルングの間隙(Hertzsprung gap)は、ヘルツシュプルング・ラッセル図上の特徴である。スペクトル型A5とG0の間、絶対等級+1から-3の間(即ち、およそ1.5太陽質量より大きな質量をもつ恒星の、主系列の最上点から赤色巨星までの間)に恒星のない隙間の領域があることに最初に気付いたアイナー・ヘルツシュプルングに因んで名付けられた。進化途上の恒星がヘルツシュプルングの間隙を横切る時は、中心核での水素核融合を終えたが、水素殻燃焼が始まっていないことを意味する。

恒星がヘルツシュプルングの間隙に存在する時期は確かにあるが、恒星の長い生涯に比べて非常に速くこの領域を通過する(恒星の寿命数千万年に比べて数千年[1])ため、図中のこの領域は、恒星の密度が小さくなる。実際、ヒッパルコスのミッションで探査対象となった1万1000個の恒星のうち、この領域にあったのは、ごく少数であった[2]

出典[編集]

  1. ^ Binney, J. and Merrifield, M., "Galactic Astronomy," Table 5.2, Figure 5.2, pp. 266-271.
  2. ^ Binney, J. and Merrifield, M., "Galactic Astronomy," Figure 3.5, pp. 102-103, p. 265.

関連項目[編集]