ヘマトクリット値

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ヘマトクリット値(ヘマトクリットち、hematocrit)は、血液(ヘマト)中に占める赤血球の体積の割合を示す数値。貧血検査などに利用される。全ての血液100ml中の赤血球容積の割合を%で表現している[1]

成人男性で40-50%(平均45%)、成人女性で35-45%(平均40%)程度が正常値であるとされる[2]。生後間もない頃は成人時の値よりも高い値を示すが、15才頃になると成人の値に近づいてくる。臨床検査などでは、HtまたはHct等の略号で表されることが多い。

語源はギリシャ語のαίμα(血、属格: αίματος)およびκριτής(審判)。

測定法[編集]

ミクロヘマトクリット法
(原理)内径1.1 - 1.2mm、長さ75mmのガラス製毛細管に少量の血液を入れ、一部をパテで封じ専用のヘマトクリット遠心器(高速遠心機/11,000 - 12,000rpm)で分離し、遠心力によって血液が一定体積に詰め込まれた時の値を専用の読み取り器(ヘマトクリット計測器)で読む。

異常値[編集]

正常値よりも低い場合[編集]

  • 貧血の疑いがある。
  • 何らかの原因で赤血球の数が低下、もしくは赤血球の大きさが小さくなってしまった。
  • 妊娠中である。

正常値よりも高い場合[編集]

  • 赤血球増多症の疑いがある。
  • 嘔吐や下痢、発汗などによって脱水症状に陥っている。
  • 何らかの原因で赤血球の形状が異状をきたしている。
  • 白血球数が極端に多い(値が不正確になる)。
  • ストレス性多血症[3]。ストレスにより多血になり、ストレスから解放されると正常値になることが多い[3]

脚注[編集]

  1. ^ 中嶋孝之、「ヘマトクリット値測定」 『検査と技術』 4巻11号 (1976年11月)p.829-831, doi:10.11477/mf.1543201202(有料閲覧)
  2. ^ 主要検査項目の基準範囲 慶應義塾大学病院 臨床検査科
  3. ^ a b 第107回 医師国家試験問題解説 P499 メディック・メディア 2013年5月8日発売 ISBN 978-4896324716

関連項目[編集]