ヘマトクリット値

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ヘマトクリット値(ヘマトクリットち、hematocrit)は、血液中に占める血球の体積の割合を示す数値。ほぼ赤血球の体積比と等しい。貧血検査などに利用される。

成人男性で40〜48%(平均43%)、成人女性で36〜42%(平均38%)程度が正常値であるとされる。生後間もないころは成人時の値よりも高い値を示すが、15歳頃になると成人の値に近づいてくる。臨床検査などでは、HtまたはHct等の略号で表されることが多い。

語源はギリシャ語のαίμα(血、属格αίματος)およびκριτής(審判)。

測定法[編集]

ミクロヘマトクリット法
(原理)内径1.1 - 1.2mm、長さ75mmのガラス製毛細管に少量の血液を入れ、一部をパテで封じ専用のヘマトクリット遠心器(高速遠心機/11,000 - 12,000rpm)で遠心し、遠心によって血液が一定体積に詰め込まれたときの値を専用の読み取り器(ヘマトクリット計測器)で読む。

異常値[編集]

正常値よりも低い場合[編集]

  • 貧血の疑いがある。
  • 何らかの原因で赤血球の数が低下、もしくは赤血球の大きさが小さくなってしまった。
  • 妊娠中である。

正常値よりも高い場合[編集]

  • 赤血球増多症の疑いがある。
  • 嘔吐や下痢、発汗などによって脱水症状に陥っている。
  • 何らかの原因で赤血球の形状が異状をきたしている。
  • 白血球数が極端に多い(値が不正確になる)。
  • ストレス性多血症[1]。ストレスにより多血になり、ストレスから解放されると正常値になることが多い[1]

脚注[編集]

  1. ^ a b 第107回 医師国家試験問題解説 P499 メディック・メディア 2013年5月8日発売 ISBN 978-4896324716

関連項目[編集]