ヘイスティングズの戦い

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ヘイスティングズの戦い
Bayeux Tapestry scene57 Harold death.jpg
バイユーのタペストリーに描かれた、ヘイスティングズの戦いにおけるハロルド2世の死
戦争ノルマン・コンクエスト
年月日1066年10月14日[1]
場所ヘイスティングス近郊のバトル
結果:ノルマンディー公国の勝利
交戦勢力
ノルマンディー公国
ブルトン人
フラマン人
イングランド王国
指導者・指揮官
ギヨーム2世 ハロルド2世
戦力
約6000人 約7000人

ヘイスティングズの戦い(ヘイスティングズのたたかい、英:Battle of Hastings)は、1066年イングランドヘイスティングスから若干内陸に入ったバトルの丘でノルマンディーギヨーム2世イングランドハロルド2世との間で戦われた会戦である。

経過[編集]

発端[編集]

1066年1月、イングランド王であったエドワード懺悔王の後継者として、ウェセックス伯爵ハロルド2世が王位についた。しかし、弟のトスティ・ゴドウィンソン、懺悔王の従甥でノルマンディー公のギヨーム2世はこれに異議を唱え、自分に継承権があると主張した[2]

ノルウェー軍の侵攻[編集]

ギヨーム2世はイングランドへの上陸作戦を行うための船を調達していたが、秋に風向が変わり、船団は出港できなくなった[3]。この間にトスティと手を組んだノルウェーハーラル3世が北から侵入した。ハロルド2世はノルウェー軍が上陸したヨークまでロンドンからわずか4日間で急行し、油断していたハーラル3世の陣営を急襲し(スタンフォード・ブリッジの戦い)、トスティとハーラル3世を討ち取りノルウェー軍を壊滅させた。

戦い[編集]

ハーラル3世らが敗死した頃、ギヨーム2世は船団の出港を命じ、約6000の兵力を持ってイングランド南部のヘイスティングズに上陸した。当時のヘイスティングズは岬の先端にあり、ロンドンまでは尾根筋の一本道を進撃する以外に無かった。一方、ハーラル3世を破ったハロルド2世は返す刀で7000の軍と共に南下し、ヘイスティングズのある岬の付け根にあるバトルの丘で陣立てを整えようとした。

北側から見た戦場跡

これを察知したギヨーム2世はイングランド軍の陣形が完成しないうちに合戦に持ち込む以外に勝機は無いと考え、バトルの丘に急行。丘の麓に布陣した。決戦は10月14日朝に始まった。ノルマン軍は短弓クロスボウを装備した弓兵に援護させながらの騎兵による突撃を繰り返したが、丘上に布陣したイングランド軍は長大な戦斧を装備した重装歩兵による密集陣形でこれに応じ、昼までに戦闘は膠着状態に陥った。午後、ノルマン軍の間にギヨーム2世が討死したとの誤報が流れた。ギヨーム2世は兜をとって顔を見せながら馬で駆け回って自身の健在ぶりを示し、自軍の動揺を鎮めることに成功した。この後に何が起こったかについては諸説あり、ノルマン側の弓兵がハロルド軍の前衛の盾の列の後方に攻撃を集中した結果、イングランド軍の陣形が綻んだとの説や、ギヨーム2世が退却を装ってイングランド軍の前衛を突出させたところで反転攻撃に転じたとの説もある。いずれにせよノルマン軍はイングランド軍の陣形を崩すことに成功し、ハロルド2世は戦闘中に落命した。

ハロルド2世が討たれた場所を示す石碑。イングランド、バトルにて。

ハロルド2世が討ち取られたとされている地点はイングランド軍側から見て右翼の丘の中腹にあるが、丘のこちら側は勾配が他の部分に較べて緩やかなことから、ノルマン軍がイングランド軍の右翼に攻撃を集中させた為、ハロルド2世も右翼に移動して前線で戦闘に参加して落命したとの見方もある。

バイユーのタペストリーではハロルド2世は矢で目を射抜かれたことになっているが、これについては「視力を失う」ことが別の何かの象徴なのではないかとの見方もあり、史実がこのようであったと断言出来るわけではないとされる。

関連作品[編集]

ボードゲーム[編集]

  • Joseph Miranda"1066 The Battle of Hastings",Strategy & Tactics No.234,Decision Games,2006※11世紀のブリテン島の覇権を争う。

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説”. コトバンク. 2018年2月9日閲覧。
  2. ^ 佐藤 2003, pp. 26-27.
  3. ^ 佐藤 2003, p. 27.

参考文献[編集]

  • 佐藤俊之「英国史に刻まれた運命の一戦 ヘースティングズの戦い」『歴史群像』第12巻第2号、学習研究社、2003年、 24-29頁。

外部リンク[編集]