プロ奢ラレヤー

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なかじま たいち
中島 太一
生誕 (1997-01-25) 1997年1月25日(24歳)
日本の旗 日本埼玉県
国籍日本の旗 日本
職業無職インフルエンサー著作家
活動期間2016年 -
代表作
  • 『嫌なこと、全部やめても生きられる』
  • 『プロ奢ラレヤーのあきらめ戦略』

プロ奢ラレヤー(プロおごラレヤー、1997年平成9年〉[1]1月25日-[2])は、日本無職[1]インフルエンサー[3]著作家[4]。略称は「プロ奢(ぷろおご)」[1]、本名は中島太一(なかじまたいち)[4]

「他人のカネで生きていく」という信条のもと[1]他者から食事や金品を無償で提供される(おごられる)ことで生計を立てており、「ひとに奢られて生活してる浮浪者」と自称している[5]

経歴[編集]

活動開始まで[編集]

日本埼玉県に生まれる[1]

東京理科大学(理学部第二部)に進学後、半年ほど通学したのち「飽きて」中途退学した[6]

退学後、奨学金が20万円ほど余っていたことから[6]ヨーロッパにほぼ無一文で赴き、3ヶ月ほど放浪した。チェコ共和国プラハではナイフを持った薬物中毒者に襲われ、また無名の雪山に「気分で」登山したあげく遭難して生死の危機に陥り、さらにオーストリアウィーン中央駅では難民たちとゴミを漁って生活するなど、さまざまな経験を得た。金銭に乏しかったためヒッチハイクで移動し、たまたま到達した田舎町で出会った女性と「2週間くらいのノリで」結婚した(のちに離婚)[7]

帰国後、中島に興味を持った「友達の友達の友達」程度の人々が中島へ「食事をおごるから会おう」と『奢り依頼』を行うようになり、中島は毎日さまざまな人々と会って友人となり、彼らの家に泊めてもらうといった生活をした。その後、「彼は面白い」という評判が口コミで広まり、有名になっていった[7]

チェコを訪れる日本人はそう多くないため、「自身の経験は、他者が自分に食事をおごってでも聞きたい話なのではないか。初めて会った際の一回程度ならば」、「世界には70億の人がいるということは、初見の出会いだけでも70億回がある。その際に食事をおごってもらえれば食費がかからず、労働する必要もない」と考え、2016年ごろより『プロ奢ラレヤー』として活動を始めた[6]

中島は活動開始のきっかけについて「自然に生活していたらこうなった」「いつの間にか『プロ奢ラレヤー』になっていた」と語っている[7]

活動開始後[編集]

『プロ奢ラレヤー』として活動を開始後、毎月50人〜60人ほどの人物から食事を無償で提供される生活を続けている[7]

おごられる活動を開始したのち、「奢りにくる人たちが個性的でなかなか面白い」「せっかく面白いのに、ただ忘れてしまうのはなんとなくもったいないな」「なにかサクッとやれることはないか」と考えたことで、出会った人物のことを面白おかしくTwitterで発信することを始めた。それに伴ってTwitterのフォロワー(読者)も増加し、2020年1月時点で約9万人、2021年11月時点で約10.4万人のフォロワーを擁する[7]

Twitterで有名になるに伴い、『奢り依頼』が増えた一方で、有名ゆえ発信しづらい内容も増えたり、不特定多数の人物から批判を受ける(炎上)ことも増えた。

そのため、有料で文章を販売するサービス『note』でも活動を始め、有料会員限定の情報を発信するようになった。他者からおごられた体験談をもとに簡単な日記を書くだけで、毎月100万円以上の収入を得るようになったという。さらには出版社から依頼を受け、2019年には自著『嫌なこと、全部やめても生きられる』を出版するに至った[7]

中島に連絡して食事をおごった人物は、2020年1月時点で2,000人以上を数え、医師政治家YouTuber、著名な宗教団体教祖の息子、パパ活女子(個人売春婦)、女子高生など、さまざまな業界・階層からなるという[8]。2021年11月時点では「4,000人に奢られた」と自称している[5]

おごるための条件[編集]

中島に食事をおごるための条件として、主体者が次のいずれか一つを満たすことを中島は2019年9月以降に要求している[9][10]

  • Twitterでのフォロワー(読者)が5,000人以上
  • 前科がある(重大なものに限る)
  • 文系修士号(難しいものに限る)
  • 博士課程在籍もしくは修了
  • 珍しい疾病障碍に罹患している(有病率1%以下が目安)
  • 珍しい職業に従事している(総人口5,000人以下が目安)
  • 知人に話せない秘密を中島に明かす
  • 池袋で食事する。他の場所であれば池袋から往復のタクシー代を負担する
  • 店舗は静かな環境に限る(寿司屋が好ましい)。騒がしい店舗は不可
  • 一人で中島と会う。複数人では不可
  • 上記を満たさない場合、食事代のほかに2万円を中島に贈与する(学生は1万円でも可)

発言[編集]

「人間をあまり好きではないが、面白い話を聞くことは好き。そのような面白い人間と会うためには、自身も面白い話を持っていればいい。僕の場合はそれがチェコでの経験談だった。」と2018年に語った[6]

著書『嫌なこと、全部やめても生きられる』を出版した際、大衆に向けて 「お金持ちにも、インフルエンサーにもならなくていい。たくさんの友達も、フォロワーもいらない。それでも自分自身の人生を豊かにすることはできる。そんなメッセージが伝わってくれることを祈っています。」と2020年1月に述べた[7]

中島はSNSなどで不特定多数の者から罵倒や攻撃(クソリプ)をたびたび受けるが、意に介さないという。「他人と自分の価値観が同じだと思っていないから、批判されても何とも思わない」「日本人は、隣の人と自分が同じであることを求めがちだが、人は皆それぞれ大きく違っている」「他者から攻撃されても気にする必要はない。世の中に自分と関係のある話なんてほとんどないのだから」などと2020年2月に語った[11]

中島にとっての豊かな生活とは「面白い人にあって話を聞く」ことであり、「これは僕にとっての銀行口座みたいなもの」と2020年3月に語った[12]

著書[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e 「プロ奢ラレヤー」の記事一覧”. プレジデントオンライン. 2021年11月5日閲覧。
  2. ^ 今日は誕生日なので仕事やすみです、やすみなのでコーヒー奢ります、池袋あたりをうろちょろしてるので、捕まえてね、声かけてくれたら近くのコンビニでコーヒー奢るよ、”. プロ奢ラレヤー (2019年1月25日). 2021年11月5日閲覧。
  3. ^ 武松佑季 (2020年1月25日). “SNSビジネススターの光と影を、えらいてんちょう・プロ奢ラレヤー・借金玉が大暴露!「インフルエンサー残酷物語」”. 週刊プレイボーイ. https://wpb.shueisha.co.jp/news/economy/2020/01/25/110563/ 2021年11月5日閲覧。 
  4. ^ a b プロ奢ラレヤー”. 幻冬舎. 2021年11月5日閲覧。
  5. ^ a b プロ奢ラレヤー🍣@taichinakaj”. Twitter. 2021年11月5日閲覧。
  6. ^ a b c d 「プロ奢ラレヤー」さんと「学生社長のむっちゃん」さんの対談セミナーに潜入!”. 株式会社F.R.Will (2018年10月4日). 2020年3月3日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2020年3月3日閲覧。
  7. ^ a b c d e f g プロ奢ラレヤー (2020年1月24日). ““他人のカネで生きていく” なぜ毎月50~60人も「プロ奢ラレヤー」にメシを奢るのか”. 週刊文春. 株式会社文藝春秋. 2021年11月5日閲覧。
  8. ^ “メシ奢られるだけで月収3ケタ万円。プロ奢ラレヤーって何者?”. 日刊SPA!. (2020年1月10日). https://nikkan-spa.jp/1635844 2021年11月5日閲覧。 
  9. ^ プロ奢ラレヤー (2019年9月26日). “どれか1つ当てはまる人は奢れます。・フォロワー5000人以上・前科あり・博士課程 在籍or卒・障害あり(患者数 人口1%以下くらい)・レアな職業(人口5000人以下くらい)・知り合いに話せない秘密がある・なんもないけど2万円 払う”. Twitter. 2021年11月5日閲覧。
  10. ^ プロ奢ラレヤー. “プロ奢ラレヤーに奢る方法”. note. 2019年4月6日閲覧。
  11. ^ “他人からの批判が気になる人に、お勧めしたい思考法<プロ奢ラレヤー>”. 日刊SPA!. (2020年2月3日). https://nikkan-spa.jp/1641891 2021年11月5日閲覧。 
  12. ^ 片岡あけの, 安英玉 (2020年3月25日). “「完全自殺マニュアル」鶴見済×プロ奢ラレヤーが語る、“贈与経済の今後””. 日刊SPA!. https://nikkan-spa.jp/1654531/2 2021年11月5日閲覧。 
  13. ^ この社会はガチすぎる…「レンタルなんもしない人」が求められる理由(山本 ぽてと) @gendai_biz”. 現代ビジネス (2019年8月11日). 2021年11月5日閲覧。

外部リンク[編集]