プロピオン酸エチル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
プロピオン酸エチル
ethyl propionate[1][2]
識別情報
CAS登録番号 105-37-3
特性
化学式 C5H10O2
モル質量 102.13
外観 無色ないし淡黄色の液体
匂い 果実香
融点

-73℃

沸点

99℃

への溶解度 1.7% (20℃)
溶解度 四塩化炭素に微溶、エタノールエチルエーテルと混和、アセトンに可溶
屈折率 (nD) 1.384
危険性
引火点 12℃
発火点 475℃
半数致死量 LD50 3.5g/kg(ラット経口)
3.2-3.9g/kg(ウサギ経皮)
関連する物質
関連物質 プロピオン酸メチル
プロピオン酸ブチル
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

プロピオン酸エチル(プロピオンさんエチル : ethyl propionate )は、示性式CH3CH2COOC2H5で表されるプロピオン酸エステルの一種。バナナパイナップルのような果実香を持ち、食品香料などに用いられる。天然には白ブドウワインキウイフルーツ[3]イチゴ[4]などに存在する。消防法に定める第4類危険物 第1石油類に該当する[5]

用途[編集]

主に食品香料としてバナナパイナップルなどの果物系、バターラム酒フレーバーに、チューインガムで1,100ppm、その他用途で7.7 - 100ppmほど使用される。香料用途以外では、合成樹脂の溶剤としても使用される[1]

関連項目[編集]

安全性[編集]

引火性があり、日本の消防法では危険物第4類・第1石油類に分類される[2]

脚注[編集]

  1. ^ a b 『合成香料 化学と商品知識』印藤元一著 2005年増補改訂 化学工業日報社 ISBN 4-87326-460-x
  2. ^ a b 製品安全データシート(安全衛生情報センター)
  3. ^ Bartley, J. P.; Schwede, A. M. (1989). “Production of volatile compounds in ripening kiwi fruit (Actinidia chinensis)”. 農業・食品化学会誌英語版 37 (4): 1023. doi:10.1021/jf00088a046. 
  4. ^ Perez, A. G.; Rios, J. J.; Sanz, C.; Olias, J. M. (1992). “Aroma components and free amino acids in strawberry variety Chandler during ripening”. Journal of Agricultural and Food Chemistry(農業・食品化学会誌) 40 (11): 2232. doi:10.1021/jf00023a036. 
  5. ^ 法規情報 (東京化成工業株式会社)