プロトン伝導性セラミック燃料電池

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プロトン伝導性セラミック燃料電池(プロトンでんどうせいセラミックねんりょうでんち、英ːPCFC, protonic ceramic fuel cell)とは、酸化物イオンO2-ではなく水素イオンH+(プロトン)を固体電解質内部の電荷担体として用いたSOFC(固体酸化物燃料電池)の一種[1]

プロトン伝導性燃料電池のダイアグラム。同じくプロトン伝導性の固体高分子形燃料電池と同じスキームとなっている。


酸化物イオン伝導性のSOFCの場合、燃料極側に水蒸気H2Oを発生し燃料は水蒸気と混ざって薄くなるが、プロトン伝導性の場合は空気極側に水蒸気H2Oを発生するので燃料の濃度が高く保たれる。

利点[編集]

こうした利点により、出力密度が高くなり、エネルギー効率も高くなる。

旧来の酸化物イオン伝導性のSOFCよりも更に高い80%LHVすら達成可能とされる[2]

脚注[編集]