ぷろだくしょんバオバブ

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株式会社ぷろだくしょんバオバブ
Production BAOBAB Co.,Ltd.
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 バオバブ
本社所在地 日本の旗 日本
162-0825
東京都新宿区神楽坂2丁目12番
神楽坂ビルディング5階
設立 1979年昭和54年)8月1日
業種 サービス業
法人番号 5011101023355 ウィキデータを編集
事業内容 声優のマネージメント他
代表者 神田寛子
資本金 1,000万円
従業員数 10名(所属声優を除く)
関係する人物 西田穣(顧問弁護士)
外部リンク pro-baobab.jp
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株式会社ぷろだくしょんバオバブ: Production BAOBAB Co.,Ltd.、略称:バオバブ)は、日本声優事務所日本声優事業社協議会会員。

概要[編集]

歴史[編集]

1979年昭和54年)8月1日青二プロダクションから所属声優16名、スタッフ6名が独立して設立。当時の主なメンバーは富田耕生を中心に、富山敬小原乃梨子神谷明井上和彦肝付兼太緒方賢一吉田理保子千々松幸子加藤修水島裕清水マリ北浜晴子野沢雅子三ツ矢雄二山田俊司らである。

社名のバオバブとは、小説星の王子さま』に登場するサバンナ地帯などに生える植物の名前で、清水マリが名付けた[1]

1984年3月1日、このバオバブとたてかべ和也が社長だった声優事務所のオフィス央が合併した[2][3](事実上、バオバブがオフィス央を吸収合併した形となった)。

その他[編集]

附属養成所にB・A・Oがあり、主な出身者に金元寿子などがいる。以前はバオバブ学園(現:ビジュアル・スペース俳優養成所)という付属養成所を有していた。バオバブ学園は当初は劇団がらくた工房(現在の劇団すごろく)の附属養成所だった。また現在のビジュアル・スペースはB・A・O設立後にぷろだくしょんバオバブから独立し、直接的には無関係な養成所になっている。

専用録音スタジオ「a Springスタジオ」を保有している。

所属声優が多数出演している作品でも協力としてクレジットされているケースは少ないが、『宇宙大帝ゴッドシグマ』や『ニャニがニャンだー ニャンダーかめん』ではぷろだくしょんバオバブの名前がクレジットされていた。

バオバブシンガーズ[編集]

1979年に、当時のバオバブ所属声優による歌手ユニット「バオバブシンガーズ」を結成し、レコードを発売した。

作品[編集]

全作品、キングレコードから発売された。

シングル

  • めざせモスクワ(1979年11月21日、ジンギスカンの同名曲の日本語カバー、訳詞:ケイ・ふじやま 品番:GK-364)
    • オリコンシングルチャート最高80位[4]
    • 歌詞は原曲の歌詞を全く無視し、モスクワオリンピックにちなんだオリジナルのものであり、一部は当時メンバーが声を演じていたアニメキャラに関連するものになっている。
    • CDでは、オムニバスCD『ディスコ歌謡コレクション・キング編 ディスコお富さん』および『ミュージックファイルシリーズ/MFコンピレーション 超空想オリンピック』に収録されている。
    • B面は富田耕生 & 富山敬の「アバダバ ハネムーン」(Aba Daba Honeymoon)1914年に発表され、1950年に映画『Two weeks with Love』でデビー・レイノルズカールトン・カーペンターが歌いヒットしたスタンダード・ナンバーのカバー。訳詞:藤公之介
  • OH!サムライ(1980年、ジンギスカンの「サムライ」のカバー、訳詞:藤公之介 品番:GK-392)
    • B面は富山敬の「アニメーション・ドリーム」(作詞:藤公之介、作曲:佐瀬寿一)。「アニメーション・ドリーム」は2017年に井上和彦、三ツ矢雄二、水島裕によるユニット「FULL Kabs」がアルバム『FULL Labs 〜伝説には未だ早い!〜』でカバーした。

アルバム

  • バオバブ・パーティー(1980年3月5日 品番:SKS-111)
    • オリコンLPチャート最高77位[5]
  • バオバブ・パーティー2(1981年 品番:K25A-120)
  • 夢みるお年頃(1981年 品番:K25A-207)

その他

  • 王様の耳はファンタジー(1980年2月 品番:SKS-104)
    • 劇団がらくた工房ミュージカル「王様の耳はファンタジー」サウンドトラック。バオバブシンガーズ名義の「王様の耳はファンタジー」「パラレルワールド」「前夜祭はあとのまつり」を収録。「王様の耳はファンタジー」は、CDでは1996年発売の『山本正之作品大全集』(ワーナーミュージック・ジャパン 品番:WPC6-8255)のディスク2に収録。

所属声優[編集]

男性[編集]

女性[編集]

かつて所属していた声優[編集]

男性[編集]

女性[編集]

配信ラジオ番組[編集]

ぷろだくしょんバオバブから独立した声優事務所[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 野沢雅子「第2章 声優『野沢雅子』誕生!! 青二プロダクションからパオパブへ」『ボクは、声優。』オプトコミュニケーションズ、1995年11月19日、ISBN 4-07-217886-1、78頁。
  2. ^ 「VOICE TOPICS」『アニメージュ』1984年8月号、徳間書店、p.133。
  3. ^ 「ANIME JOURNAL バオバブとオフィス央合併す!!」『アニメディア』1984年5月号、学習研究社、p.120。
  4. ^ 『オリコンチャート・ブック:1968-1997』オリコン、1997年、265頁。ISBN 4-87131-041-8
  5. ^ 『オリコン・チャートブック LP編 昭和45年 - 平成1年』オリジナル・コンフィデンス、1990年、237頁。ISBN 4871310256

関連項目[編集]

外部リンク[編集]