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プルーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
プルーン(乾果)
プルーン(生果)
1. レイヌクロード、2. ダムソン、3. ロンバート、4. Maynard、5. イエローエッグ
ミラベル

プルーン: prune / : prune)は、セイヨウスモモ (Prunus domestica) の一種[1][2][3]。主に核(種)がついたまま乾果(ドライプルーン)に加工できるものを指す[1][3]

またプラムバラ科サクラ属スモモ亜属の植物)にはセイヨウスモモのほかニホンスモモ等を含むが[1][2]、国によっては生果をプラム、乾果をプルーンと呼んでいる[2]

概要

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セイヨウスモモはヨーロッパスモモともいい、その中で最も多く栽培されているのがドメスチカスモモであり、その下位にプルーン、レイヌクロード、イエローエッグ、インペラトリス、ロンバードなどのグループがある[4][5]。このうちプルーンのグループは種子を取り除かなくても発酵せずに乾果(乾果プルーン)に加工することに適している[5]

アメリカ合衆国ではスモモの販売において、果皮の色で、レッドプラム(赤)、グリーンプラム(緑)、ブループラム(青)に分けているが、このうちレッドプラムとグリーンプラムがニホンスモモ、ブループラムが先述のインペラトリスに属するものである[4]。日本ではこのブループラム(インペラトリスに属するもの)がプルーンとして販売されることがあるが、本来のプルーンのグループとは別のグループのスモモである[4]

一方、先述のように国によっては生果をプラム、乾果をプルーンと呼んでいる[2]。ヨーロッパでは生のスモモを「プラム」、干したスモモを「プルーン」としている[3]

語源

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「プルーン」の語源はギリシア語における「PROUNON」を由来とし、元々この名詞の本源は現在のトルコ中央部にあたるフリュギアに所在していた。

この名詞がフリュギアからギリシア語へ、ギリシア語からラテン語へと伝達した末に中世以降にフランス語へと取り入れられ「プルーン」(prune)が誕生した[6]

特徴

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原産地はロシアコーカサス地方とされ、果実は楕円形の形をしている。赤紫や青紫色の果皮と甘味や酸味を持つ黄褐色の果肉を持ち、ドライプルーン用の品種と生食用の品種があり日本国内では主に生食用の品種が多く生産されている[7]

旬は7月から9月の夏季である[8]

歴史

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前述にて記載した通り原産地となるコーカサス地方から南ヨーロッパへと伝播し、現地では優れた薬用果樹として珍重されていた。その後フランスを中心に栽培されることとなり、19世紀中盤にはアメリカ大陸オセアニアへと広まった。栽培の歴史は2000年程度とされている[9]

産地

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世界的には、アメリカ合衆国カリフォルニア州が一大産地となっている。

日本の産地

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プルーンは雨により裂果が起こりやすいため、日本国内では比較的雨の少ない長野県(日本国内生産量のおよそ6割)、青森県北海道などで栽培されている。日本国内で生産されたプルーンの多くは、生食用として出荷・消費される[10]

栄養素

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プルーンは食物繊維が豊富であり、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の双方をバランスよく含む。また、プルーンに含まれる水溶性食物繊維ペクチンは、善玉菌のエサとなり、腸内環境の改善や便秘の予防・改善に役立つ[11]

プルーンに含まれる炭水化物の大半は、食物繊維と「ソルビトール」であり、相乗効果で優れた整腸作用や便秘解消効果を発揮する。ソルビトールの作用は便秘薬や緩下剤の成分として使われることがあるほどである[12]

さらにプルーンは皮膚粘膜を健康に保つビタミンAの形成に関与するビタミンK代謝を促すビタミンB群を含有しているとされ、様々なビタミンの供給源としても優れている[13]

ポリフェノールも豊富である。

プルーン(乾果)[14]
100 gあたりの栄養価
エネルギー 1,006 kcal (4,210 kJ)
63.88g
糖類 38.13g
食物繊維 7.1g
0.38g
2.18g
ビタミン
ビタミンA相当量
(5%)
39 µg
(1%)
148 µg
148 µg
ナイアシン (B3)
(13%)
1.882 mg
パントテン酸 (B5)
(8%)
0.422 mg
ビタミンB6
(16%)
0.205 mg
葉酸 (B9)
(1%)
4 µg
コリン
(2%)
10.1 mg
ビタミンC
(1%)
0.6 mg
ビタミンE
(3%)
0.43 mg
ビタミンK
(57%)
59.5 µg
ミネラル
ナトリウム
(0%)
2 mg
カリウム
(16%)
732 mg
カルシウム
(4%)
43 mg
マグネシウム
(12%)
41 mg
リン
(10%)
69 mg
鉄分
(7%)
0.93 mg
亜鉛
(5%)
0.44 mg
マンガン
(14%)
0.299 mg
他の成分
水分 31g
%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。
プルーン(生)[15]
100 gあたりの栄養価
エネルギー 205 kJ (49 kcal)
12.6 g
食物繊維 1.9 g
0.1 g
0.7 g
ビタミン
ビタミンA相当量
(5%)
40 µg
(4%)
450 µg
チアミン (B1)
(3%)
0.03 mg
リボフラビン (B2)
(3%)
0.03 mg
ナイアシン (B3)
(3%)
0.5 mg
パントテン酸 (B5)
(4%)
0.22 mg
ビタミンB6
(5%)
0.06 mg
葉酸 (B9)
(9%)
35 µg
ビタミンC
(5%)
4 mg
ビタミンE
(9%)
1.3 mg
ミネラル
ナトリウム
(0%)
1 mg
カリウム
(5%)
220 mg
カルシウム
(1%)
6 mg
マグネシウム
(2%)
7 mg
リン
(2%)
14 mg
鉄分
(2%)
0.2 mg
亜鉛
(1%)
0.1 mg
(3%)
0.06 mg
他の成分
水分 86.2 g
水溶性食物繊維 0.9 g
不溶性食物繊維 1.0 g

ビタミンEはα─トコフェロールのみを示した[16]。別名: ヨーロッパすもも 廃棄部位: 核及び果柄
%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。

記念日

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2007年7月、プルーンの日を、サンスウィート・インターナショナル日本支社が毎月26日[注 1]に制定。

脚注

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注釈

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  1. プ(2)ルーン(6)の語呂合わせ。

出典

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  1. 1 2 3 大矢佑未ほか「5品種プラムの果皮と果肉に含まれるポリフェノール組成と機能性」『帯広畜産大学学術研究報告』第40巻、帯広畜産大学、25-33頁。
  2. 1 2 3 4 3・2 フルーツ(果実)系フレーバー”. 日本香料工業会. 2026年4月11日閲覧。
  3. 1 2 3 プルーンって? - ミキプルーン (2019年11月11日). 2026年4月11日閲覧。
  4. 1 2 3 吉田雅夫「作物品種名雑考(26)スモモ その1」『農業技術』第15巻、農業技術協会、1981年1月、32-35頁。
  5. 1 2 秋田徹ほか「天然添加物に関わる基礎的調査研究 その1 天然香料」『長崎国際大学論叢』第15巻、長崎国際大学、2015年3月、193-202頁。
  6. ajfarm (2017年8月18日). すももとプルーン違いは何なの?|味の農園”. 2025年1月23日閲覧。
  7. プルーンの特徴・保存方法等”. にこやか産直アーケード. 2025年1月23日閲覧。
  8. ましけのプルーン(増毛町)”. www.rumoifan.net. 2025年1月23日閲覧。
  9. プルーンとは | 高見澤プルーン園”. 2025年1月23日閲覧。
  10. ミラクルフルーツ|それぞれの想いを誠実に受け止め発展させる工務店コンサルティング”. Reframe|それぞれの想いを誠実に受け止め発展させる工務店コンサルティング (2022年12月5日). 2025年1月23日閲覧。
  11. プルーンの栄養価 | カリフォルニア プルーン協会”. プルーンの栄養価 | カリフォルニア プルーン協会. 2025年1月23日閲覧。
  12. プルーンは便秘改善効果が期待できる?摂取量の目安やおすすめの食べ方を解説 | コラム | 便秘解消!| 酸化マグネシウムE便秘薬|健栄製薬”. 酸化マグネシウムE便秘薬|健栄製薬 | 便秘は医薬品で解決しましょう (2024年8月5日). 2025年1月23日閲覧。
  13. プルーンの栄養価 | カリフォルニア プルーン協会”. プルーンの栄養価 | カリフォルニア プルーン協会. 2025年1月23日閲覧。
  14. USDA データベース 「米国農務省農業研究サービス
  15. 文部科学省日本食品標準成分表2015年版(七訂)
  16. 厚生労働省日本人の食事摂取基準(2015年版)

参照

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1.果樹全書モモ・スモモ農山漁村文化協会(1985.9.20)P518

2.ドメスチカスモモ-中央果樹協会domesuchika.pdf https://www.japanfruit.jp/Portals/0/images/fruit/endemic/pdf/domesuchika.pdf

関連項目

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ウィキメディア・コモンズには、プルーンに関するカテゴリがあります。

外部リンク

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