プリティ・パテル

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プリティ・パテル

プリティ・スシル・パテル英語: Priti Sushil Patel, 1972年3月29日 - )は、イギリス政治家保守党に所属する[1]

略歴[編集]

ロンドンで生まれる。パテルの両親はインドのグジャラート州出身であり、ウガンダに移住したが、イディ・アミンがアジア系コミュニティーを排除する前にウガンダを去った[2]。両親は中小企業の経営者でもあったという。

パテルはワトフォードで育ち、キール大学に進学し経済について学ぶ[3]。その後、エセックス大学の大学院で学ぶ。1990年代後半にウィリアム・ヘイグの副報道官となる。2015年の総選挙で保守党が勝利した後、労働年金省の雇用担当大臣に就任する[3]第1次メイ内閣第2次メイ内閣では国際開発大臣英語版に就任したが、2017年8月に家族でイスラエルに旅行した際に首相官邸や外務省に無断でベンヤミン・ネタニヤフ首相ら要人と12件の会談を行い、11月8日に大臣を辞任した[4]

2019年7月24日にジョンソン内閣内務大臣に就任[5]

政治的立場[編集]

右派[編集]

パテルは保守党の中でも右派に位置すると見られている[6]。尊敬する政治家にはサッチャーをあげている[7]。大臣になる前には保守党内の保守的な議員連盟「1922年委員会英語版」に所属しており、また保守党内の親イスラエル派議員の議員連盟である「保守党イスラエルの友英語版」のメンバーである[8]。「保守党イスラエルの友」では副議長を務めている[9]

2011年9月にはBBCの番組『クエスチョン・タイム英語版』では死刑復活論を唱えた[10][11] 。囚人の選挙権行使に反対し、彼女の選挙区の殺人事件で有罪判決を受けたジェレミー・バンバー英語版が冤罪を訴えてメディアにアクセスすることにも反対した[12]

同性愛論者であり、2013年の結婚法(同性婚法)英語版に反対した[13][14]

反EUスタンス[編集]

パテルは反EU派の下院議員であり、EUを離脱することで英国の民主主義を強くし、英国の女性の地位を高めることができると考えている[15]。英国のユーロ加盟にも強く反対している[3]

パテルは1992年のポンド危機のことを覚えている。これがパテルを欧州懐疑論者にしたのである。その当時の金利は10から12%であり、15%まで上昇する恐れもあった。

「私のパパは(日本でいうコンビニエンス・ストアのような)小さい店を持っていました。その時にナーシング・ケア・ホームも買っていたので、銀行からお金を借りなきゃいけなかったんです。その時に私はラジオでニュースを聴いてました。なんてことが起こっているのかしらと思いながら[2]。」

パテルの両親が銀行から資金を借りて営んでいた介護老人福祉業は、金利高騰のためひどい事態になっていた。

「その時に私の大陸欧州への見方が決まりました。大陸欧州は英国経済にひどいことを行い、結局これで人々は仕事や住居を失ったんです。私の親は資産、金融・年金関連の有価証券を失いましたが、私たちはそれでもラッキーなほうでした。それでも(有価証券などをパテル一家から取り戻した)金融機関はハゲタカでしたね[2]。」

パテルは2016年6月に行われた英国のEUからの離脱の是非を問う国民投票において、EU離脱のためのキャンペーンを展開した。パテルはEU離脱を支持する理由の一つとして、移民のコントロールを挙げている。英国がEUを離脱することで、英国の国境審査を強化できるというものである。保守党のマニフェストでは移民の正味数を数万人に抑えるというものだったが、実際にはかなりの移民が英国に移住した。EU離脱はマニフェストでのターゲットを(EU離脱の)初年度で達成させるかも知れない。パテルはそれが不可能な理由はないと述べている[2]

脚注[編集]

  1. ^ Priti Patel MPBiography, Politics.co.uk
  2. ^ a b c d Priti Patel interview: It's not 'racist' to worry about immigration C. Hope, The Daily Telegraph, 16 Apr 2016
  3. ^ a b c Priti Patel Member of Parliament for WithamPriti patel, Conservatives
  4. ^ “英閣僚がまた辞任 イスラエル首相らと無断で会談”. AFPBB News (フランス通信社). (2017年11月9日). http://www.afpbb.com/articles/-/3149838 2017年11月9日閲覧。 
  5. ^ Francis, Elliott (2019年7月24日). “Boris Johnson goes to work as prime minister”. The Times. https://www.thetimes.co.uk/article/boris-johnson-goes-to-work-as-prime-minister-nh55w33c0 
  6. ^ Mason, Rowena (2014年7月15日). “Tory rightwinger Priti Patel promoted to Treasury” (英語). The Guardian. ISSN 0261-3077. オリジナルの2016年3月5日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160305001314/http://www.theguardian.com/politics/2014/jul/15/priti-patel-tory-rightwinger-promoted-to-treasury 2017年11月10日閲覧。 
  7. ^ “Priti Patel: saviour of the Tory Right” (英語). TotalPolitics.com. (2012年10月5日). オリジナルの2016年10月5日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20161005160644/https://www.totalpolitics.com/articles/interview/priti-patel-saviour-tory-right 2017年11月10日閲覧。 
  8. ^ About Conservative Friends of Israel”. Conservative Friends of Israel. 2011年8月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年9月22日閲覧。
  9. ^ Dysch, Marcus (2017年11月8日). “Priti Patel: the ambitious politician whose reach exceeded her grasp”. Jewish Chronicle. https://www.thejc.com/news/uk-news/priti-patel-the-ambitious-politician-whose-reach-exceeded-her-grasp-1.447636 2019年7月24日閲覧。 
  10. ^ Helyer, Rachel (2011年9月23日). “Furore as Priti Patel urges return of death penalty”. The Week. オリジナルの2016年3月14日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160314060951/http://www.theweek.co.uk/people-news/1961/furore-priti-patel-urges-return-death-penalty 2015年5月30日閲覧。 
  11. ^ Swinford, Steven (2015年5月13日). “Priti Patel refuses to say whether she wants to bring back death penalty”. The Telegraph. オリジナルの2017年11月14日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20171114201929/http://www.telegraph.co.uk/news/uknews/crime/11601935/Priti-Patel-refuses-to-say-whether-she-wants-to-bring-back-death-penalty.html 2017年11月11日閲覧。 
  12. ^ “Why was killer Bamber given access to media?”. Maldon Standard. (2010年9月13日). オリジナルの2014年7月19日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140719203944/http://www.maldonandburnhamstandard.co.uk/news/8388603.Why_was_killer_Bamber_given_access_to_media_/ 2013年2月25日閲覧。 
  13. ^ “MP-by-MP: Gay marriage vote”. https://www.bbc.com/news/uk-politics-21346694 2019年7月26日閲覧。 
  14. ^ Priti Patel MP, Witham”. TheyWorkForYou. 2015年5月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年5月14日閲覧。
  15. ^ Women who campaign for a Brexit are like Suffragettes, Priti Patel saysS. Swinford, The Daily Telegraph, 8 Mar 2016

関連項目[編集]

グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国議会
新設選挙区 ウィザム選挙区英語版選出庶民院議員
2010年–現在
現職
公職
先代:
デビッド・ゴーク英語版
大蔵担当政務次官英語版
2014年–2015年
次代:
ダミアン・ハインズ英語版
先代:
エスター・マクヴェイ
雇用担当政務次官
2015年–2016年
先代:
ジャスティン・グリーニング
国際開発大臣英語版
2016年–2017年
次代:
ペニー・モーダント英語版
先代:
サジド・ジャビド英語版
内務大臣
2019年–現在
現職