カルダモンパン

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フィンランドのカルダモンパン「プッラ」

カルダモンパンは、フィンランドのプッラ(pulla; ニス〈nisu〉とも)とスウェーデンのkardemummabrödおよびkardemummabullarを含む、カルダモンで風味付けされたデザートまたはペイストリーの一種である。コーヒーや紅茶と一緒に、一年中食べられている。フィンランドでは、プッラはカフェテリアでよく食べられており、プッラの品質がその店の品質を示すと考えられている。

カルダモンパンはスウェーデン系アメリカ人の間で伝統的な食べ物とされており[1][2][3]、コーヒーや紅茶と一緒に食べられている[4]

カルダモン[5]は、北欧のいくつかの国でケーキ、クッキー、ビスケットに使われるスパイスで、フィンランド料理では伝統的なクリスマスのペイストリーに含まれる[6]

プッラ[編集]

プッラ(フィンランド語発音: [ˈpulːɑ]、スウェーデン語: bulleまたはkanelbulle)は、通常小さなブリオッシュスタイルかプッラピトコ(pullapitko)と呼ばれる編み込み式のパンとして焼かれる。また、コルヴァプースティ(korvapuusti)と呼ばれるシナモンロールも人気がある。この甘くて香ばしいペイストリーには、パールシュガーやアーモンドフレークをトッピングすることもあり、通常3時間ほどかけて準備する[7]。生地が膨らんだら編み込みをして、より装飾的で華やかなものに仕上げることもできる。刻んだクルミとバニラのアイシングが使われたり、レーズンを生地に加えたり、シナモンロール、ヴォイシルマプッラ(voisilmäpulla)と呼ばれるバターと砂糖のパン、ベリーのトッピング、ラハカプッラ(rahkapulla)と呼ばれる乳製品を使ったパンなど様々なバリエーションがある。特別な日には、生地にサフランを加え、風味と黄色味を与えることもある。

参考文献[編集]

  1. ^ Lewis, Anne Gillespie (28 December 2017). Swedes in Minnesota. Minnesota Historical Society Press. ISBN 9780873514781. https://books.google.com/books?id=jxGph-ledGUC&q=swedish_%22cardamom_bread%22&pg=PA1 2017年12月28日閲覧。 
  2. ^ Kaplan, Anne R.; Hoover, Marjorie A. (28 December 1986). The Minnesota Ethnic Food Book. Minnesota Historical Society Press. p. 133. https://archive.org/details/minnesotaethnicf0000kapl 2017年12月28日閲覧. "swedish cardamom bread." 
  3. ^ Semion, Bill (1 June 2007). Michigan: Hundreds of Ideas for Day Trips with the Kids. Globe Pequot Press. ISBN 9780762743957. https://books.google.com/books?id=ZOmWcT12czcC&q=swedish+%22cardamom+bread%22&pg=PA288 2017年12月28日閲覧。 
  4. ^ Mat, Allt om. “– Recipes”. Alltommat.se. 2017年12月28日閲覧。
  5. ^ Julens alla dofter Archived December 16, 2008, at the Wayback Machine.
  6. ^ Julens Kryddor Archived July 6, 2011, at the Wayback Machine.
  7. ^ Pullataikina”. Valio.fi. 2021年12月23日閲覧。