プチスポット

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プチスポット (petit-spot) とは火山の一種。2006年三陸沖太平洋海底で発見された海底火山にこれまで見られない特徴のものが見つけられ、プチスポットと名付けられた[1]

経緯[編集]

一般的には火山は大きく分けてプレート発散型境界、プレート収束型境界、ホットスポットの3つに分類することができる。プレート発散型境界は新たに海洋プレートが生まれる場所であり、その多くは海嶺と呼ばれる。プレート収束型境界はプレートが他のプレートの下に沈み込んだりぶつかる場所であり、多くは海溝に並行して火山が生成する。ホットスポットはプレートより下のマントルマグマの生成源があると思われる火山であり、地球上のいくつかの場所に点在している。これ以外には過去にプルームテクトニクスと呼ばれるマントルが直接地表に噴出する大規模な噴火活動があったとされるが、現在活動している火山は全て上記3つのいずれかに分類され、それ以外の場所では火山活動は起こらないと考えられてきた[2]

しかし新たに三陸沖で発見された海底火山はこれらに当てはまらず、プチスポットと名付けられている[2]

概要[編集]

現在発見されているプチスポット火山は単成火山だと考えられ、海溝に沈んでいくプレートが曲がる場所で生成されると考えられている。プレートが曲がる際に亀裂ができ、そこが火道となり地下にあるアセノスフェアからマグマが噴出すると推定されている。噴出物はアルカリ玄武岩 (Alkali basalt) である。

アセノスフェアからの直接的な噴出物ということで、地球内部の様子や地球進化史などを知る手がかりになるのではないかと期待されている。

プチスポット火山の詳細が明らかになり、報告できたのが2006年7月28日である。この火山の発見を機に、火山とプレートテクトニクスの関連や、マントル(アセノスフェア)の状態、火山ガスとしてのマントルからのガスの放出、世界の地質における原因不明の玄武岩貫入岩体の成因などなど、今後、様々な地殻変動が解明されていく可能性がある[3]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ New type of volcano fires imaginations” (英語). New Scientist. New Scientist (2006年7月27日). 2019年2月12日閲覧。
  2. ^ a b 日本火山の会・火山学最前線レポート・新種の火山を発見~プチスポット火山~プチスポット火山とは??”. kazan-net.jp. 日本火山の会. 2019年2月12日閲覧。
  3. ^ 日本火山の会・火山学最前線レポート・新種の火山を発見~プチスポット火山~潜航調査と火山の様子”. kazan-net.jp. 日本火山の会. 2019年2月12日閲覧。

参考文献[編集]

関連項目[編集]

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外部リンク[編集]