ブルー・リッジ級揚陸指揮艦

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ブルー・リッジ級揚陸指揮艦
USS Blue Ridge (LCC 19).jpg
艦級概観
艦種 揚陸指揮艦
艦名 山の名
建造期間 1967年-1970年
就役期間 1970年-就役中
前級 アディロンダック級
性能諸元
排水量 満載:18,400t
全長 194m
全幅 32.9m
吃水 8.8m
機関 ギヤード蒸気タービン(22,000hp 1基
推進機 1軸
速力 最大23ノット
航続距離
乗員 士官52名、下士官兵790名
兵装 Mk.33 3インチ連装砲
※就役時装備、後に撤去
2基
Mk.38 25mm単装機関砲 2基
Mk.15 20mm CIWS 2基
M2 12.7mm単装機銃 8基
シースパロー短SAM 8連装発射機
※就役時装備、後に撤去
2基
Mk 36 SRBOC チャフ・ロケット

ブルー・リッジ級揚陸指揮艦(ブルー・リッジきゅうようりくしきかん、Blue Ridge class command ship)は、アメリカ海軍揚陸指揮艦[1]艦隊指揮を執るための専用艦であり、武装は軽微であるが、充実した指揮・通信設備を搭載している[2][3]

概要[編集]

における指揮・統制および通信の確保は重要であり、特に水上艦船のほか、陸上部隊・航空部隊が交錯する揚陸戦においては、特にその確保が求められる。アメリカ海軍は、戦艦巡洋艦航空母艦輸送艦などの大型艦に司令部人員を搭乗させ、指揮にあたらせてきたが、特に多くの司令部要員を必要とする揚陸戦の指揮艦については、戦闘艦艇の限られた司令部区画では手狭であるため、第二次世界大戦以降は輸送艦改造の指揮艦を用いてきた[1]

1960年代においてアメリカ海軍が使用していた揚陸指揮艦は第二次大戦中に建造されたものであり、旧式化が進み、それらを更新するために本級が建造された[1]。基本計画番号はSCB400[1]1963年から検討計画が開始され、1967年に1番艦が起工、1970年から就役した[1][2]

本級の特徴として、イオー・ジマ級強襲揚陸艦を母体としており、艦の中央に船橋があり、前甲板・後甲板とも原則としてフラットであることが挙げられる[1][3]。これは、電波障害の原因になる構造物を極力排したもので、甲板上には各種通信アンテナが設置されている[1][2]。速力も20ノット以上が求められ、最大23ノットと、従前の揚陸指揮艦より高速化された[4]

方面艦隊の情報の配信・統御を司る本艦は、艦内に小規模な出版社と印刷所並みの設備を持ち、広報誌なども自力で発行している。2013年時点で同設備室内で媒体編集に使われているコンピュータiMacである。

艦体が老朽化してきたこともあり、統合指揮艦「JCC(X)」や揚陸指揮艦更新計画「LCC(R)」の名称で後継艦が検討されていたが[5][6][7]2011年に後継艦開発は中止され、艦齢延長工事により、少なくとも2039年までは本級が運用されることとなった[4]

同型艦[編集]

艦番号 艦名 建造 発注 起工 進水 就役 母港
LCC-19 ブルー・リッジ
USS Blue Ridge
フィラデルフィア 1964年
12月31日
1967年
2月27日
1969年
1月4日
1970年
11月14日
日本
神奈川県横須賀市
横須賀基地
LCC-20 マウント・ホイットニー
USS Mount Whitney
ニューポート・ニューズ 1966年
8月10日
1969年
1月8日
1970年
1月8日
1971年
1月16日
イタリア
ラツィオ州ラティーナ県
ガエータ

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g アメリカ揚陸艦史 世界の艦船2007年1月号増刊,海人社,P127、P139、P151
  2. ^ a b c USS Blue Ridge
  3. ^ a b Persian Gulf War Encyclopedia: A Political, Social, and Military History,Spencer C. Tucker,ABC-CLIO,2014,P17
  4. ^ a b US Navy (2016年1月11日). “The US Navy -- Fact File: Amphibious Command Ships - LCC”. 2016年11月16日閲覧。
  5. ^ JCC(X) Concept Exploration
  6. ^ Navy Actions Needed to Optimize Ship Crew Size and Reduce Total Ownership Costs,GAO,2003
  7. ^ DOT&E activity(FY2010)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]