ブルー・ハワイ

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ブルー・ハワイ

ブルー・ハワイ(Blue Hawaii)とは、冷たいタイプのロングドリンクに分類される、ラムをベースとするカクテルの1つである。その名の通りく仕上がるが、この色はカクテルの材料に使用するブルー・キュラソーによるものである。

歴史[編集]

ブルー・ハワイは、ハワイで考案されたと言われているカクテルである[1]。このカクテルが流行したのは、1980年代前半のことだった [2]。1980年代当時は、派手な飾り付け[注釈 1]施すカクテルが流行したが、ブルー・ハワイもそのようなカクテルの1つとなっている。

由来[編集]

「ブルー・ハワイ」と言う、このカクテルと同名の映画や同名の曲は存在するものの、実際のところカクテル名が、それらにちなんだものなのかどうかは不明である。流行時期と映画や曲が登場した時期とには、10年以上のタイムラグが存在する。1950年代に公開された『ブルー・ハワイ』という映画のヒットが、このカクテルの誕生のきっかけになったという説 [2]は挙げられることがある。ただし、この映画にこのブルー・ハワイというカクテルは登場していない[2]

また、ブルー・キュラソーの青でハワイの海と空を表現し、グラスに入れられるクラッシュド・アイス波しぶきを表現しているという見解[2]もある。

標準的なレシピ[編集]

  • ラム(ホワイト) = 30ml
  • パイナップル・ジュース = 30ml
  • ブルー・キュラソー = 15ml
  • レモン・ジュース = 15ml

作り方[編集]

ラム、ブルー・キュラソー、レモン・ジュース、パイナップル・ジュースをシェークして、十分な量のクラッシュド・アイス(砕氷)を入れたゴブレット(容量300ml程度)に注ぐ。(グラスは、ゴブレット以外のものを使用することもあるが、その場合も大型のグラスを用いる。)最後に、フルーツ類を飾り、ストローを添えれば完成である。さらに、も飾ることがある。

備考[編集]

  • このカクテルは色が重要なので、ブルー・キュラソーの色を変えてしまう、ゴールド・ラムやダーク・ラムは、このカクテルのベースとしては用いられない。客からのリクエストでもない限り、ホワイト・ラムが使用される。
  • パイナップル・ジュースとレモン・ジュースは、その場でパイナップルとレモンを絞ったものが望ましいが、市販のジュースを用いることも可能である。
  • このカクテルにおいて、グラスに何らかの果物が飾られるのが一般的である。さらに、花が飾られることまである。飾られる花の例として、デンファレ(食用ラン)などがある。飾る花と果物の選択や飾り方は、カクテルを作る人による。

バリエーション[編集]

レモン・ジュースを、ココナッツ・ミルクに変えると、「ブルー・ハワイアン」となる [3] [4]。ただし、ココナッツ・ミルクに変えた場合、分量を減らす場合もあり、他の材料は量を変えず、ココナッツ・ミルクだけは、2tsp(約10ml)にするとするレシピもある[5][6]

関連項目[編集]

注釈[編集]

  1. ^ パイナップルなど、熱帯産のフルーツなどを用いた飾り付けである。ただし、派手なことは共通していても、バーテンダーの裁量に任されている部分が大きく、決まった形式があるわけではない。実際、このブルー・ハワイにも、何か決まった形式の飾り付けがあるわけではない。つまり、カクテル関連の書籍には、飾り付けの例が紹介されているに過ぎないのである。無論、この記事の写真も飾り付けの例の1つである。なお、この派手な飾り付けは、 しばしば「南国風の飾り付け」などと説明されたりもするが、「南国風の飾り付け」では何を意味するのか明確ではない。そこで、本稿では「派手な飾り付け」という説明をすることとした。

出典[編集]

  1. ^ 福西 英三 『カラーブックス 563 カクテル入門』p.69 保育社 1982年3月5日発行 ISBN 4-586-50563-X
  2. ^ a b c d 橋口 孝司 『カクテル銘酒事典』 p.130 新星出版社 2005年1月5日発行 ISBN 4-405-09124-2
  3. ^ 山本 祥一朗 監修 『カラー図解 カクテル』 p.60 成美堂出版 1994年12月10日発行 ISBN 4-415-07873-7
  4. ^ 若松 誠志 監修 『ベストカクテル』 p.102 大泉書店 1997年9月5日発行 ISBN 4-278-03727-9
  5. ^ 澤井 慶明 監修 『カクテルの事典』 p.131 成美堂出版 1996年12月20日発行 ISBN 4-415-08348-X
  6. ^ 橋口 孝司 『カクテル銘酒事典』 p.131 新星出版社 2005年1月5日発行 ISBN 4-405-09124-2

参考文献[編集]

  • 稲 保幸 『カクテルガイド』 新星出版 1997年4月15日発行 ISBN 4-405-09629-5
  • 稲 保幸 『カクテル こだわりの178種』 新星出版 1998年7月15日発行 ISBN 4-405-09640-6
  • 橋口 孝司 『カクテル銘酒事典』 新星出版社 2005年1月5日発行 ISBN 4-405-09124-2
  • 花崎 一夫 監修 『ザ・ベスト・カクテル』 永岡書店 1990年6月5日発行 ISBN 4-522-01092-3
  • 澤井 慶明 監修 『カクテルの事典』 成美堂出版 1996年12月20日発行 ISBN 4-415-08348-X
  • 山本 祥一朗 監修 『カラー図解 カクテル』 成美堂出版 1994年12月10日発行 ISBN 4-415-07873-7
  • 若松 誠志 監修 『ベストカクテル』 大泉書店 1997年9月5日発行 ISBN 4-278-03727-9
  • 若松 誠志 監修 『ベストカクテル250』 日本文芸社 2003年6月25日発行 ISBN 4-537-20211-4
  • 上田 和男 監修 『カクテル・ブック』 西東社 1988年12月30日発行 ISBN 4-7916-0926-3
  • 上田 和男 監修 『カクテル・ハンドブック』 池田書店 1997年7月31日発行 ISBN 4-262-12007-4
  • アンテナハウス 編集 『カクテル物語』 同文書院 1991年12月18日発行 ISBN 4-8103-7043-7
  • YYTproject 編集 『おうちでカクテル』 池田書店 2004年10月20日発行 ISBN 4-262-12918-7