ブルーゾーン

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曖昧さ回避 この項目では、寿命にまつわる概念について説明しています。工藤静香の曲については「Blue Zone」をご覧ください。

ブルーゾーン（英: Blue Zone(s)）とは、健康で長寿な人々が数多く居住する地域の総称。

歴史[編集]

ブルー ゾーンの概念は、2004 年に雑誌"Experimental Gerontology"(実験的老年学)に発表された、サルデーニャ島のニューロ地区を最も高齢の男性が集中している地区とするベルギーの人口学者ミシェル・プーラン（英語版）とイタリアの医師ジャンニ・ペス（Gianni Pes）のジャンニ・ペスとミシェル・プーランによる人口統計学の研究から生まれた。[1]2 人の男性が、長寿者が多いイタリア・サルデーニャ島のバルバギア地方（英語版）に「青色マーカー」で印をつけたことに由来する。[2][3]

この人口統計学的研究に基づいて、2004年アメリカの研究者で作家のダン・ベットナー（英語版）が、ナショナルジオグラフィックと組んで調査を行い、[4]以降、沖縄(日本) 、ニコヤ(コスタリカ)、イカリア(ギリシャ）、ロマリンダ（カリフォルニア州、米国）の 4 つの追加の場所を特定した。[5][3]。


一覧[編集]

1998 年に、スイスの研究グループ「ブルーゾーン」が System Biologie AG と共同で行った研究では、住人が高い生活の質を維持し、高齢になっても元気で暮らしている群馬県藤岡市の譲原（ゆずりはら）地区の人口の食生活について調査が行われた。これは、細胞の若返り特性を持つ植物種を見つけるための世界的な研究の一部であった。[6] カリフォルニア大学の別の研究グループは、ローマ大学ラ・サピエンツァ校と協力して、サルデーニャ島以外のイタリアの一時的なブルー ゾーンを調査している。[7]

批判[編集]

沖縄で主張されている長寿に関する研究では、第二次世界大戦以前の記録が戦火の為残っていないため、沖縄の人々が主張しているほどの年齢であるかどうかの検証はできない。[8] 最近のデータによると、沖縄の平均余命は、日本の他の地域と比較して、もはや例外的ではないことが示されている。実際、日本人男性の寿命は現在、日本の 47 の都道府県の中で 26 位である。[9]Science-Based Medicineに寄稿しているハリエット・ホールは、ブルーゾーンに関する管理された研究が不足しており、ブルー ゾーンの食事は確かな科学ではなく憶測に基づいていると書いている。[10]

文献[編集]

  • 『The Blue Zones Solution: Eating and Living Like the World's Healthiest People』 Dan Buettner 2015
  • 『The Blue Zones, Second Edition: 9 Lessons for Living Longer From the People Who've Lived the Longest』 Dan Buettner 2012
  • 『Thrive. Finding Happiness the Blue Zones Way』 Dan Buettner 2010
  • 『The Blue Zones: Lessons for Living Longer From the People Who've Lived the Longest』 Dan Buettner 2008

脚注[編集]

  1. ^ Poulain, Michel; Pes, Giovanni Mario; Grasland, Claude; Carru, Ciriaco; Ferrucci, Luigi; Baggio, Giovannella; Franceschi, Claudio; Deiana, Luca (2004-09-01). “Identification of a geographic area characterized by extreme longevity in the Sardinia island: the AKEA study”. Experimental Gerontology 39 (9): 1423–1429. doi:10.1016/j.exger.2004.06.016. PMID 15489066. オリジナルの2020-01-07時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200107022251/https://halshs.archives-ouvertes.fr/halshs-00175541/file/2004%20POULAIN%20BZ%20EXP%20GERONT.pdf 2019年9月17日閲覧。. 
  2. ^ Poulain, Michel; Herm, Anne; Pes, Gianni. The Blue Zones: areas of exceptional longevity around the world in: Vienna Yearbook of Population Research, vol. 11, 2013, p. 87-108.
  3. ^ a b 日経ビジネス電子版 (2017年12月28日). “長寿地域「ブルーゾーン」に学ぶ健康の秘訣”. 日経ビジネス電子版. 2022年4月15日閲覧。
  4. ^ https://www.bluezones.com/wp-content/uploads/2015/01/Nat_Geo_LongevityF.pdf 『ナショナルジオグラフィック』の2005年11月号
  5. ^ “Blue Zones—Live Longer, Better” (英語). Blue Zones. 2021年10月26日閲覧。
  6. ^ KOMORI, TOYOSUKE (1984). “Looking back of studies on the long life village "Yuzurihara". - Especially upon the relation-ship between long life and bacterial situation in intestine.”. Japanese Journal of AMHTS 11 (3): 199–209. doi:10.7143/jhep1975.11.199. ISSN 1884-4081. 
  7. ^ Schaeffel, Frank (1999). “Das wachsende Auge - ein optisches System mit Autofokus”. Biologie in unserer Zeit 29 (4): 238–246. doi:10.1002/biuz.960290407. ISSN 0045-205X. 
  8. ^ Poulain, Michel (2011-07-21). “Exceptional Longevity in Okinawa:: A Plea for In-depth Validation”. Demographic Research 25 (7): 245-284. doi:10.4054/DemRes.2011.25.7. https://www.researchgate.net/publication/227409038. 
  9. ^ Hokama, Tomiko; Binns, Colin (October 2008), “Declining longevity advantage and low birthweight in Okinawa”, Asia-Pacific Journal of Public Health 20 Suppl: 95–101, PMID 19533867, https://www.researchgate.net/publication/26299015_Declining_longevity_advantage_and_low_birthweight_in_Okinawa 
  10. ^ Hall, Harriet. (2021). "Blue Zones Diet: Speculation Based on Misinformation". Science-Based Medicine. Retrieved 15 October 2021.

外部リンク[編集]

関連項目[編集]

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