ブルースカイ・スタジオ

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ブルースカイ・スタジオ
Blue Sky Studios
種類 子会社
略称 BSS
本社所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
コネチカット州グリニッジ
設立 1987年2月22日
事業内容 CGアニメーション製作
代表者 クリス・ウェッジ
カール・ルードヴィヒ
ユージン・トルヴェスコイ博士
アリソン・ブラウン
デビッド・ブラウン
マイケル・フェラーロ
従業員数 450人
所有者 20世紀アニメーション（ウォルト・ディズニー・スタジオ）
主要株主 ニューズ・コーポレーション (1997–2013)
21世紀フォックス (2013–2019)
ウォルト・ディズニー・スタジオ (2019–2021)[1]
関係する人物 ロバート・ベアード（共同社長）[2]
アンドリュー・ミルスタイン（共同社長）[3][4]
カルロス・サルダーニャ
クリス・ウェッジ
ブライアン・キーン（COO）[5]
ハンク・ドリスキル（CTO）
スティーブ・マーティノ
特記事項：2021年4月10日、新型コロナウイルスにより、本スタジオを閉鎖。
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ブルースカイ・スタジオ（英: Blue Sky Studios）は、かつて存在した20世紀アニメーション（ウォルト・ディズニー・スタジオ）傘下のCGアニメーション製作会社である。長編アニメーション作品の代表作は、『アイス・エイジ』シリーズ（2002年 - 2016年）、『ロボッツ』（2005年）、『ブルー 初めての空へ』（2011年）などがある。CGアニメーションと実写の融合なども手がけている。

歴史[編集]

1987年2月、ディズニー映画『トロン』の製作に参加した、w:Mathematical Applications Group, Inc.のエンジニアやアーティストたちによってこのスタジオは設立された。1980年代後半から1990年代にかけて、このスタジオはTVCMや映画の特殊効果の製作に携わった。このとき製作した作品には、Chock Full O' NutsのCMに登場するしゃべるコーヒー豆や、ニコロデオンのマスコットキャラクターである、オレンジ色のスライム状生物ニックボーイがあった。スタジオ専用のパイプラインを用いて、このスタジオはクライスラーやマース、ゼネラルフーズ、テキサコから、アメリカ海兵隊まで200以上のクライアントから依頼を受けてCMを作ってきた。

1997年8月に20世紀フォックス傘下のVFXスタジオVIFXに買収された。1999年にVIFXがリズム&ヒューズ・スタジオに買収された後も、20世紀フォックス傘下のアニメーションスタジオとして、ブルースカイ・スタジオ単体で製作していた。20世紀フォックス時代には、『アイス・エイジ』シリーズをはじめ12本の長編アニメーション映画を製作[6][7]した。

2019年3月20日、ウォルト・ディズニー・カンパニーの21世紀フォックス買収[8][9][10]により、ウォルト・ディズニー・モーション・ピクチャーズ・グループに組み込まれた[11][12]。

2021年2月9日、ディズニーは本スタジオを閉鎖することを発表した。既にウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオやピクサー・アニメーション・スタジオを保有していることに加え、新型コロナウイルスにより、大作映画の劇場公開延期を余儀なくされた影響によるものだとしている[13]。

2022年4月13日、最後の作品が公開された直後に2021年のスタジオ閉鎖直前に制作された最後のビデオ「The End」がYouTube上で突如公開された。そのビデオでは、アイス・エイジのキャラクターであるスクラットがドングリをついに食べることに成功する描写がある[14]。

没映画作品の一つである「Nimona（ニモーナ）」は2023年に別スタジオが完成させ、Netflix上で視聴できるようになった。

技術[編集]

スタジオが商標登録したレンダラーCGI Studio（開発：Eugene Troubetzkoy, Carl Ludwig and Michael Ferraro）は、REYESのようなスキャン線レンダリングの多様に反するものとして、レイトレーシングに用いられている。

製作作品[編集]

長編作品[編集]

# タイトル 邦題/原題 公開日 日本公開日 製作費 興行収入 RT MC
1 アイス・エイジ
Ice Age 		2002年03月15日 2002年08月03日 $59,000,000 $383,257,136 77% 60
2 ロボッツ
Robots 		2005年03月11日 2005年07月30日 $75,000,000 $260,718,330 64% 64
3 アイス・エイジ2
Ice Age: The Meltdown 		2006年03月31日 2006年04月22日 $80,000,000 $655,388,158 57% 58
4 ホートン/ふしぎな世界のダレダーレ
Horton Hears a Who! 		2008年03月14日 2008年07月12日 $85,000,000 $297,138,014 79% 71
5 アイス・エイジ3/ティラノのおとしもの
Ice Age: Dawn of the Dinosaurs 		2009年07月01日 2009年07月25日[15] $90,000,000 $886,686,817 45% 50
6 ブルー 初めての空へ
Rio 		2011年04月15日 2011年09月18日
（限定公開） 		$90,000,000 $484,635,760 72% 63
7 アイス・エイジ4/パイレーツ大冒険
Ice Age: Continental Drift 		2012年07月13日 2012年12月07日
（ビデオスルー） 		$95,000,000 $877,244,782 37% 49
8 メアリーと秘密の王国
Epic 		2013年05月24日 2014年10月18日
（限定公開） 		$93,000,000 $268,426,634 64% 52
9 ブルー2 トロピカル・アドベンチャー
Rio 2 		2014年04月11日 2015年07月03日
（ビデオスルー） 		$103,000,000 $500,101,972 48% 49
10 I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE
The Peanuts Movie 		2015年11月06日 2015年12月04日 $100,000,000 $246,233,113 87% 67
11 アイス・エイジ5/止めろ! 惑星大衝突
Ice Age: Collision Course 		2016年07月22日 2017年03月03日
（ビデオスルー） 		$105,000,000 $408,579,038 17% 34
12 フェルディナンド[16]
Ferdinand 		2017年12月15日 2019年06月05日
（ビデオスルー） 		$111,000,000 $296,069,199 72% 58
13 スパイ in デンジャー
Spies in Disguise 		2019年12月25日 2020年07月10日
（ストリーミング配信）[17] 		$100,000,000 $171,616,764 76% 54

短編作品[編集]

# 邦題/原題 原題 公開日 備考
1 バニー Bunny 1998年11月02日 アカデミー賞受賞
2 ドングリとスクラット Gone Nutty 2002年11月26日 アカデミー賞ノミネート
3 ファンおばさんのお尻ツアー Aunt Fanny's Tour of Booty 2005年09月27日
4 熱血どんぐりハンター No Time for Nuts 2006年11月21日 アカデミー賞ノミネート
5 シドのワイルド・キャンプ Surviving Sid 2008年12月09日
6 - Scrat's Continental Crack-Up 2010年12月25日
7 - Scrat's Continental Crack-Up: Part 2 2011年12月16日
8 - Umbrellacorn 2013年07月26日
9 - Cosmic Scrat-tastrophe 2015年11月06日
10 スクラット 宇宙への旅 Scrat: Spaced Out 2016年10月11日
11 アイス・エイジ　スクラットの物語 Ice Age: Scrat Tales 2022年4月13日 Disney+のみで配信

TVスペシャル[編集]

# 邦題 原題 放送日 日本放送日
1 アイス・エイジ クリスマス Ice Age: A Mammoth Christmas 2011年11月24日 2011年12月14日
2 アイス・エイジ エッグハント[注 1] Ice Age: The Great Egg-Scapade 2016年03月20日 2017年07月05日

ビデオゲーム[編集]

タイトル 発売日 プラットフォーム 開発者 出版社
Ice Age [18] 2002 J2ME Mobile Scope AG Mobile Scope AG
Ice Age [19] 2002 Game Boy Advance Artificial Mind & Movement Ubisoft
Robots [20] 2005 Game Boy Advance, Nintendo DS Griptonite Vivendi Universal Games
ロボッツ [21] 2005 Gamecube, Xbox, PlayStation 2, Windows Eurocom Developments Ltd Sierra Entertainment
Ice Age 2: Arctic Slide [22] 2006 J2ME Glu Mobile, Inc. Glu Mobile, Inc.
Ice Age 2: The Meltdown [23] 2006 Wii,Gamecube, Xbox, PlayStation 2, Windows Vivendi Universal Games Eurocom Developments Ltd
Ice Age 2 [24] 2006 Game Boy Advance Vivendi Universal Games Amaze Entertainment, Inc.
アイス・エイジ2 [25] 2006 Nintendo DS Vivendi Universal Games Amaze Entertainment, Inc.
Rio [26] 2011 Xbox 360, PlayStation 3, Wii Eurocom Developments Ltd THQ
Rio [27] 2011 ニンテンドーDS THQ THQ
Angry Birds Rio [28] 2011 iOS, Android, OS X, Windows, Symbian OS, webOS, BlackBerry Tablet OS, Windows Phone, PlayStation 3, Xbox 360 Kinect, Wii, Nintendo 3DS, Wii U Rovio Rovio
Ice Age: Dawn of the Dinosaurs [29] 2009 Xbox 360, PlayStation 3, Wii アクティビジョン Eurocom Developments Ltd
Ice Age: Dawn of the Dinosaurs [30] 2009 Nintendo DS Artificial Mind & Movement Activision
en:Ice Age Village [31] 2012 IOS Gameloft Gameloft
Ice Age: Continental Drift - Arctic Games [32] 2012 Wii, Nintendo 3DS Behaviour Interactive Activision
Ice Age Adventures [33] 2014 IOS Gameloft Gameloft
Ice Age Avalance [34] 2015 IOS Gameloft Gameloft
en:The Peanuts Movie: Snoopy's Grand Adventure[35] 2015 Nintendo 3DS Activision Behaviour Interactive
Ice Age Arctic Blast[36] 2016 IOS Gameloft Gameloft
Rio: Match 3 Party [37] 2017 IOS Plarium Global Ltd. Plarium Global Ltd.
Ice Age: Scrat's Nutty Adventure [38] 2019 Nintendo Switch Just Add Water (Developments) Ltd. Outright Games

CGパート参加作品[編集]

キャンセルされた映画[編集]

日本語タイトル 英語タイトル ノート
エイリアン学: 地球外生命体に関する完全な本 Alienology 2012 年、映画 アイス・エイジ と ブルー 初めての空へ の監督であるカルロス サルダーニャは、20 世紀フォックスとブルー スカイ スタジオ向けに、「エイリアン学: 地球外生物の完全な本」に基づいたアニメーション長編映画を開発していました。[39] 2018年、パラマウント・ピクチャーズは代わりに、全13冊のオロジー本に基づいた実写映画シリーズの開発を開始した。[40]
アヌビスのタペストリー Anubis 2008年4月、フォックスとブルースカイはブルース・ジックのファンタジー小説「アヌビス・タペストリー」の映画化権を獲得し、「アヌビス」というタイトルのアニメーション映画を製作した。デヴィッド・H・スタインバーグが映画の最初の草稿を書きました。[41][42][43][44] この映画は2016年7月15日に公開される予定だったが、アイス・エイジ5/止めろ! 惑星大衝突の都合で2018年3月23日に延期された。 しかし、2017 年 6 月までにスケジュールから削除されました。ブルースカイは2021年4月に閉鎖され、映画の開発は終了した。[45]
ボリバル Bolivar 2012 年 3 月、ワーナー ブラザース は、ショーン ルービンの今後のグラフィック ノベル『ボリバル』を長編アニメーション映画として使用するオプションを選択したと発表しました。アイルランドの映画監督キーラン・オルークが本作の脚本と監督を務めることになった。アキバ・ゴールズマンとケリー・フォスターは、ウィード・ロード会社を通じてこの映画を製作することになった。[46] しかし、2018年4月、20世紀フォックス・アニメーションがこの本の権利を取得したと発表した。[47] ただし、Blue Sky Studios は 2021 年 4 月 10 日に閉鎖されました。
空想上の友人の告白 Confessions of an Imaginary Friend 2018年5月、マルティーノは、トリッパー・クランシーが脚本を執筆するブルー・スカイ・スタジオで、ミシェル・クエバスの小説『空想上の友人の告白』を基にしたアニメーション映画の監督に就任した。[48] この映画は、ブルー スカイ スタジオが同年 4 月に閉鎖された後、リサ フラグナーのプロモーションの一環として、ディズニー テレビ アニメーションで 2021 年に復活し、Disney+ オリジナル映画として公開される予定です。[45][49][50]
帽子からの脱出 Escape from Hat アダム・クラインの同名児童書を映画化。この映画は開発から 1 年後に Netflix アニメーションに移行されました。[51][52][53]
フォスター Foster ブルー・スカイ・スタジオによるアニメーション・ファンタジー・ミュージカル映画は、2018年に『フォスター』という仮題で発表され、ティム・フェダーレが脚本、マーク・プラット（ラ・ラ・ランド）がプロデュース、カレン・ディッシャーとスティーヴ・マルティーノが監督、そしてパセックが務めた。そしてポール（『ラ・ラ・ランド』、『グレイテスト・ショーマン』、2019年版『アラジン』）が映画の曲を書きました。[54][55][56] 2021年3月5日に公開予定だったが、2019年5月にディズニーがフォックスを買収したことを受け、本作は公開スケジュールから外された。[57] ブルースカイは2021年4月に閉鎖され、映画の開発は終了した。[45]
カエルキッサー！ Frogkisser! 『フロッグキッサー』映画化！ブルー・スカイ・スタジオの『オースティン・パワーズ』、『ベイビー・ママ』、『ボス・ベイビー』の脚本家であるマイケル・マッカラーズとガース・ニックスの同名本をもとに、2017年に発表された。 ]) を使用してスクリプトをペンします。[58]
象のホートンが卵を孵化 Horton Hatches the Egg ホートン/ふしぎな世界のダレダーレ のバージョンを作成しているときに、フォックスとブルー スカイはホートンが卵を孵化させる権利も確保しました。.[59]
イグアナ兄弟: 2 匹のトカゲの物語 The Iguana Brothers 2003 年 9 月、20 世紀フォックスとブルー スカイ スタジオは、トニー ジョンソンとマーク ティーグの児童書『イグアナ ブラザーズ: 二匹のトカゲの物語』をアニメーション映画化することを計画しました。[60]
左アジサシ Left Tern スタジオのベテラン H.B. が企画したアニメーション映画。 「バック」ルイス。 「ホーム・アローン with Birds」と表現されました。"[61]
マッツ Mutts 2011年、ブルースカイスタジオは漫画『Mutts』の映画化を発表した。パトリック・マクドネルと彼の弟ロバート・マクドネルが脚本を書くために雇われ、パトリックは製作総指揮者として参加した。 2014年末、パトリックは映画脚本の最終草案を提出したが、彼によれば、それはまだ製図段階だったという。ブルースカイは2021年4月に閉鎖され、映画の開発は終了した。[62][63][64][65][45]
サンタが呼ぶ Santa Calls ブルー スカイ スタジオとの最初のパートナーシップで、最初の長編映画はウィリアム ジョイスの児童書 サンタが呼ぶ の改作でした。その物語は、サンタクロースが 3 人の才能ある子供たちに、ダークエルフの軍隊を倒し クリスマス を救うのを手伝ってくれるように頼むというものでした。[66][67]
胞子 Spore 2009 年 10 月、エレクトロノイック アーツ と AIG は、ブルー スカイ スタジオが制作するビデオ ゲーム Spore のアニメーション映画化を発表しました。クリス・ウェッジが提案された映画の監督に就任した。[68]
ウェインスコット・イタチ The Wainscott Weasel 2003年11月、20世紀フォックスとブルースカイスタジオはトール・サイドラーの児童書『ウェインスコット・イタチ』のアニメーション映画化を計画したが、このプロジェクトは2006年に棚上げされた。[69][70]


脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ Disney+配信時は、『アイス・エイジ 盗まれたタマゴたち』

出典[編集]

  1. ^ “After Trying Day, Disney Sets Film Leadership Lineup”. Deadline.com (2019年3月21日). 2019年5月11日閲覧。 “Fox Animation (including Blue Sky Studios) will continue to be led by Co-Presidents Andrea Miloro and Robert Baird.”
  2. ^ Kilday, Gregg (2017年10月30日). “Fox Animation Names Andrea Miloro, Robert Baird Co-Presidents”. The Hollywood Reporter. https://www.hollywoodreporter.com/news/fox-animation-names-andrea-miloro-robert-baird-presidents-1052996 2018年3月31日閲覧。 
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  5. ^ “Vanessa Morrison Re-Ups With Fox, Brian Keane With Blue Sky After ‘Ice Age 4′”. Deadline. (2012年7月18日). https://deadline.com/2012/07/vanessa-morrison-re-ups-with-fox-brian-keene-with-blue-sky-after-ice-age-4-303014/ 2019年5月11日閲覧。 
  6. ^ “ブルースカイスタジオ最新作は「はなのすきなうし」の長編アニメ化”. 財経新聞 (2017年4月7日). 2020年3月27日閲覧。
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  10. ^ “ディズニー、21世紀フォックスの買収完了 約8兆円”. 日本経済新聞 (2019年3月21日). 2020年3月27日閲覧。
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  14. ^ “Blue Sky Studios Gives Scrat a Proper Sendoff in Final Farewell”. 2023年10月25日閲覧。
  15. ^ 元々は2009年7月12日に公開予定だったが、2009年07月25日での配信となった。
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  17. ^ 元々は2020年5月22日に公開予定だったが、新型コロナウイルスの影響でDisney+での配信となった。
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外部リンク[編集]

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