ブラッド・シュガー・セックス・マジック

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ブラッド・シュガー・セックス・マジック
レッド・ホット・チリ・ペッパーズスタジオ・アルバム
リリース
録音 1991年5月~6月
ジャンル ファンク・ロック
ファンク・メタル[1]
ラップ・ロック
時間
レーベル ワーナー・ブラザース・レコード
プロデュース リック・ルービン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 1位(カナダオーストラリアニュージーランド
  • 3位(Billboard 200/アメリカ
  • 5位(全英アルバムチャート/イギリス
  • レッド・ホット・チリ・ペッパーズ 年表
    母乳
    (1989年)
    ブラッド・シュガー・セックス・マジック
    (1991年)
    ワン・ホット・ミニット
    (1995年)
    テンプレートを表示

    ブラッド・シュガー・セックス・マジック - Blood Sugar Sex Magik』は、レッド・ホット・チリ・ペッパーズの5枚目のスタジオ・アルバム

    概要[編集]

    新たにワーナー・ブラザースと契約、プロデューサーにリック・ルービン、ブックレットと「アンダー・ザ・ブリッジ - Under The Bridge」のビデオの制作にはガス・ヴァン・サントを迎える。チーフ・エンジニア、キーボード・プレイヤーブレンダン・オブライエンが参加し、ミキシングはリック・ルービンとブレンダン・オブライエンによって行われている。

    シングルカットされた「ギヴ・イット・アウェイ - Give It Away」がグラミー賞を獲得、また「アンダー・ザ・ブリッジ - Under The Bridge」がシングルチャートで全米2位となるヒットを記録した。Allmusicのスティーヴ・ヒューイは、「チリ・ペッパーズにとって今までで最高の作品になるだろう(probably the best album the Chili Peppers will ever make)」という賛辞で当時のレビューを締めくくっている。

    『Bassist magazine(U.K)が選んだGREATEST BASS ALBUMSトップ100』に於いて1位を獲得した。

    『ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・ベストアルバム500』に於いて、310位にランクイン[2]

    制作・サウンドプロダクション[編集]

    メンバー全員が洋館に泊り込んで製作された。この様子は収録曲「サック・マイ・キッス - Suck My Kiss」のプロモーションや、映像作品「Funky Monks」で観ることができる。今作に収録された曲のほとんどはその洋館での作業で作曲され、すべての曲がそこで録音された。メンバーは、半年以下の作業の中で未収録曲・B面を含めて30曲近くを作曲・録音し、メジャーのロックバンドのレコーディングとしては稀に見るハイペースで制作された。制作前に掲げられたサウンドにおける目標は、「1970年代のローファイな黄金期ハードロックファンクとの折衷作品」であった。

    メンバー4人やリック・ルービンによって議論されながら制作は進み、曲のアイデアはアンソニーの詞、フリーとフルシアンテのリフ、スミスのドラムパターンそれぞれを基調に、定期的にメンバー間のジャムを交えながら作曲された。ルービンはフリーのベースプレイに対し、休符を生かすような重みのあるファンキーなプレイを要求し、フルシアンテに対しては前作とは違った、自分の個性を前面に出したギタープレイを要求した(「Funky Monks」にもそれらの場面が見られる)。

    キーディスの歌詞は、Rolling Stoneのガース・ベイモンドのレビューでは「以前のまでの危うい性的倒錯やユーモア(性を謳歌するSir Psycho Sexy、同性愛を歌うMy Lovely Man、生命賛歌Naked in the Rain~etc)はそのままに、よりアナーキー性や論旨性の高いシリアスなもの(平等の力をくれと迫るPower of Equality、強欲を張る者に楯突くGive It Away~etc)となった」と評されている。

    ちなみに、この時期に制作された未収録曲は、その後『カリフォルニケイション』までのB面で使われた曲も多い。

    収録曲[編集]

    特記のない限り全てアンソニー・キーディスフリージョン・フルシアンテチャド・スミスによる作詞・作曲。

    1. パワー・オブ・イコーリティ - The Power of Equality - 4:03
      フルシアンテ復帰後のライブアンコールで演奏されることが多い曲。ヒューマニティーを題材にユーモアや皮肉を交えた歌詞は、黒人差別を批判してきたアンソニーの詩作の中では評価が高い。
    2. イフ・ユー・ハフ・トゥ・アスク - If You Have to Ask - 3:37
      シングルカット曲。フルシアンテのサイケデリックギターと冷めたライミングが特徴的。ちなみに、他のミュージシャンによるテクノやダブVerのリミックスがあり、シングルのカップリングになっている。
    3. ブレーキング・ザ・ガール - Breaking the Girl - 4:55
      シングルカット曲。ワルツのバラード。アンソニーはこの曲を歌うのが苦手らしく、ライブではあまりいい思い出がない、と自伝「スカー・ティッシュ」で語っている。
    4. ファンキー・モンクス - Funky Monks - 5:23
      映像作品と同名の曲。冒頭のスラップ音はベースではなくギターのスラッピングで出している。
    5. サック・マイ・キッス - Suck My Kiss - 3:37
      シングルカット曲。ベースギターバスドラムユニゾンリフが特徴。
    6. アイ・クド・ハヴ・ライド - I Could Have Lied - 4:04
      アコースティックギターで歌われるバラード。
    7. メロウシップ・スリンキー・イン・Bメジャー - Mellowship Slinky in B Major - 4:00
    8. ライチャス & ウィッキド - The Righteous & The Wicked - 4:08
    9. ギヴ・イット・アウェイ - Give It Away - 4:43
      グラミー賞獲得のシングルカット曲。現在に至るまで多くのライブアンコールソングとして演奏されてきた。ミュージック・ビデオは、フランス人のクリエイターを呼んで砂丘で作成され、その素晴らしい出来上がりにメンバーは狂喜したという。
      曲の後半で、ブラック・サバスの「Sweet Leaf」のリフが使われている[3]。また、ライブではパブリック・エネミーの「You're Gonna Get Yours」がイントロとして演奏される事が多い。
    10. ブラッド・シュガー・セックス・マジック - Blood Sugar Sex Magik - 4:31
      タイトル曲。冒頭の高い音は、ギターのヘッドの部分の弦を弾いている。
    11. アンダー・ザ・ブリッジ - Under the Bridge - 4:24
      シングル・カットもされ、全米2位を獲得したバラード。
      アルペジオを基調にする美しいギター・プレイは、『ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・グレイテスト・ギター・ソングス100』に於いて98位にランクイン[4]
    12. ネイキッド・イン・ザ・レイン - Naked in the Rain - 4:26
      チャドの教則ビデオにおいて、フリーと共に演奏された曲。歌詞中に、ドリトル先生が登場。
    13. アパッチ・ローズ・ピーコック - Apache Rose Peacock - 4:42
    14. グリーティング・ソング - The Greeting Song - 3:14
      この曲も「リック・ルービンに強いられて作った曲なのであまり気に入っていない」と、アンソニーは自伝で語っている。
    15. マイ・ラヴリー・マン - My Lovely Man - 4:39
      ヒレル・スロヴァクのことを歌っている。
    16. サー・サイコ・セクシー - Sir Psycho Sexy - 8:17
      メロトロンが使われた長尺のファンキーナンバー。
    17. ゼイアー・レッド・ホット - They're Red Hot (ロバート・ジョンソン) - 1:11
      ロバート・ジョンソンのカバー。野外で録音し、チャドはこの曲のドラムを素手で叩いた。

    脚注[編集]

    出典[編集]