ブラッシア

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ブラッシア
Brassia caudata 2.JPG
ブラッシア・カウダタ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: キジカクシ目 Asparagales
: ラン科 Orchidaceae
亜科 : セッコク亜科 Epidendroideae
: シンビジウム連 Cymbidieae
亜連 : オンシジウム亜連 Oncidiinae
: ブラッシア属 Brassia
学名
Brassia R.Br.
タイプ種
Brassia maculata R.Br.
シノニム
  • Ada Lindl.
  • Brachtia Rchb. f.
  • Mesospinidium Rchb. f.

本文参照

ベルコーサ・図版
ベルコーサ・図版
花の拡大図

ブラッシア属 Brassia は、ラン科の属の一つ。オンシジウムに近縁なもので、萼片と側花弁が細長く伸びるものが多いので、その形からスパイダーオーキッド(蜘蛛のラン)と呼ばれる。

特徴[編集]

多年生草本常緑性[1]偽鱗茎は一節のみが大きく膨らみ、その基部に二対以上の鞘葉がある。また先端からは普通は二枚の葉が伸びる。は線形から楕円状披針形、長楕円形。

花茎は偽鱗茎の基部にある鞘葉の隙間から出て、直立、または弓状に伸び[2]、総状、または円錐状に多数の花をつける。花弁が平らに開き、縦長の形。萼片と側花弁は細長く、先端は尖り、形は似ているが、花弁の方がやや短い。唇弁は平らで短く、その基部には二本かそれ以上の数の縦畝がある。蕊柱には翼や脚部が無く、花粉塊は蝋質で二個からなる。

花色は緑や黄色が多いが、赤褐色の虎斑などの色を乗せるものもあり、また、よい香りを持つ主も多い[3]

学名は18-19世紀の植物画家であったイギリス人のウィリアム・ブラス William Brass に献名されたものである。

分布と生育環境[編集]

フロリダ半島南端部から南の熱帯アメリカに分布する。多くの種が標高1500m以下の湿った森林内に生える。樹上に着生するものが多いが、一部に地生するものがある。

分類[編集]

ブラッシア属には以下の種がある[4]

利用[編集]

洋ランとして栽培される。略号はBrs.である。その細長く伸びた弁の形が似ているとしてスパイダーオーキッドと呼ばれる[5]。ベルコーサは日本でも大正時代から栽培されていた。珍奇で独特な花形は広く好まれるとも。ただし普及しているベルコーサは花は美しいが、その香りは一般には好まれないとも[6]

標高の低い地域のものは暑さに強く、耐暑性の弱いオドントグロッサムなどと交配して栽培の容易な改良品種をつくる事が試みられている。それらについてはオドントグロッサムなどの項も参照されたい。

  • × Brassidium (Brsdm.):ブラッシジウム - オンシジウムにブラッシアの大きい萼片や大輪花を持ち込む事を目指したもの。1948年に登録。[7]
B. lanceana
ランケアナ

出典[編集]

  1. ^ 唐沢監修(1996)p.55
  2. ^ 土橋(1993)p.253
  3. ^ ガーデンライフ編(1969)p.180
  4. ^ Brassia The Plant List
  5. ^ 大場監修(2010)p.117
  6. ^ ガーデンライフ編(1969)p.180
  7. ^ 唐沢監修(1996)p.56

参考文献[編集]

  • 唐澤耕司監修、『蘭 山渓カラー図鑑』(1996)、山と渓谷社
  • 大場良一監修、『失敗しない洋ラン入門』、(2010)、主婦の友社(主婦の友生活シリーズ)
  • 『綜合種苗ガイド⑤ 洋ラン編 ガーデンライフ別冊』、(1969)、誠文堂新光社