ブラック・ブロック

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2009年、ワシントンD.C.の世界銀行近辺の反戦デモで行われたブラック・ブロック。一部はシンプルなフードを着て顔を出しているが、他は暗い色のマスクやサングラスなどで可能な範囲で顔を覆っている。
2007年、ハンブルクの反弾圧デモでのブラック・ブロック
2007年3月17日、ワシントンD.C.でのによるブラック・ブロック。アナキズムのシンボルであるサークルAと赤黒が使用されている。
2003年4月12日、ワシントンD.C. の反戦デモでのブラック・ブロック
ブラック・ブロックのイラストレーション

ブラック・ブロック英語: black bloc、黒い塊)は、街頭での抗議行動などにおけるデモンストレーションの戦術の1つで、各参加者が黒色の衣服、帽子、ヘルメット、サングラス、マスクなどを着用して行う[1][2]。戦闘的無政府主義者の一団[3]。固定的な団体の名称ではなく、デモに黒衣・黒マスクで現れるアナキストや反資本主義運動家などの集団で、暴力的行動を行うことで知られる[4]

概要[編集]

この服装は、警備側に対して参加者内での個人の識別と特定を困難にする、警備側が使用するスプレーなどからの顔や眼の防護、集団を1つの巨大な塊に見せる、連帯感を高める、などの戦術的効果のために使用されている[5]。またブラック・ブロックの参加者はしばしばアナキズムと関連しており、黒はアナキズムのシンボルカラーでもある。 この戦術は1980年代のヨーロッパで、スコッターの退去処分、核兵器妊娠中絶規制などへの抗議行動を行うオートノミズム運動によって構築された[1]。また1999年の第3回世界貿易機関閣僚会議への抗議行動の際に、シアトルのダウンタウンに位置したGAPスターバックスオールド・ネイビーなどの多国籍企業の小売店に損害を与えた事で、ヨーロッパ以外のメディアに広く注目された[1]

ブラック・ブロックは、他の時期の他の抗議を行う人々によっても時折採用されている。

ブラック・ブロック活動を行った団体の例[編集]

  • Residents Against David Irving(アメリカ)
  • ATTAC(ドイツ)
  • BloccoNero(ブラック・ブロックの意味)(イタリア)
  • 無政府主義労働組合(スペイン)
  • レイシストをしばき隊(日本) ‐ 対レイシスト行動集団の前身)
  • Black against Black(日本) ‐ 2010年代に活動している団体。就活ぶっこわせデモの後継団体。
  • 2014年4月 ブラジルでのFIFAワールドカップへの抗議行動[6]

参考文献[編集]

  1. ^ a b c Autonomia and the Origin of the Black Bloc. Retrieved 7 November 2008.
  2. ^ Carlson, Kathryn Blaze (2010年6月15日). “Black Bloc & Blue”. National Post. オリジナル2010年6月15日時点によるアーカイブ。. http://www.webcitation.org/5qVr8Egub 2010年6月15日閲覧。 
  3. ^ ネットワーク、ネット闘争、未来への戦いデビッド・ロンフェルト、ジョン・アキーラ、ランド研究所、多摩大学
  4. ^ [G 8 サミットへのNGO・市民社会の関与]川西晶大 (国立国会図書館, 2008-05
  5. ^ Fashion Tips for the Brave”. CrimethInc.. 2013年8月26日閲覧。
  6. ^ W杯反対で5度目のデモ=聖市とリオで破壊行為も - ニッケイ新聞

外部リンク[編集]