ブッシュマンウサギ

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ブッシュマンウサギ
ブッシュマンウサギ
保全状況評価
CRITICALLY ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ウサギ目 Lagomorpha
: ウサギ科 Leporidae
: ブッシュマンウサギ属
Bunolagus
: ブッシュマンウサギ
B. monticularis
学名
Bunolagus monticularis
(Thomas, 1903)
シノニム

Lepus monticularis Thomas, 1903

和名
ブッシュマンウサギ
英名
Bushman hare
Riverine hare
Riverine rabbit
生息域

ブッシュマンウサギ学名Bunolagus monticularis)は、ウサギ科ブッシュマンウサギ属に分類されるウサギ。本種のみでブッシュマンウサギ属を形成する。

分布[編集]

南アフリカ共和国西ケープ州固有種

形態[編集]

体長43cm。尾長9.2cm。背面は赤褐色の体毛で覆われる。耳介の基部から下顎にかけて黒い筋模様が入る。尾は腹面も含めて褐色の体毛で覆われる。

耳介は長く、長さは7-11.6cm。上顎の臼歯は左右に6本ずつある。

出産直後の幼獣には体毛がない。

生態[編集]

河川の周辺にある藪地に生息し、英名(riverine=川辺)の由来になっている。群れは形成せず単独で生活する。オスは約21ヘクタール、メスは約13ヘクタールの範囲で行動する。夜行性

食性は植物食で、を食べる。

繁殖形態は胎生。8-翌5月に繁殖用の巣穴で1回に1頭(まれに2頭)の幼獣を産む。

人間との関係[編集]

開発による生息地の破壊などにより生息数は激減している。西ケープ州では法的に保護の対象とされ、狩猟や捕獲が禁止されている。生息地の調査や、生息地の住民に保護の重要性を説明するなどの対策が行われている。また飼育下で繁殖させた個体を再導入する試みが進められている。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ6 アフリカ』、講談社2000年、68、164頁。
  • 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科5 小型草食獣』、平凡社1986年、131、136頁。

外部リンク[編集]