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対外治安総局

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
対外治安総局
Direction générale de la Sécurité extérieure
対外治安総局のロゴ

ドルドーニュ県ドンムの衛星傍受施設(2005年7月20日)
組織の概要
設立年月日 1982年4月2日
継承前組織
本部所在地 フランスの旗 フランス パリ20区 モルティエ大通り141番
人員 7200人(2025年)
年間予算 8億8000万ユーロ(2021年)
監督大臣
  • フロランス・パルリ(軍大臣)
行政官
  • バーナード・エミー(局長)
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対外治安総局(たいがいちあんそうきょく、フランス語: Direction générale de la Sécurité extérieure、DGSE)は、フランス情報機関[1]。本部はパリ20区モルティエ大通り141番にある。対外治安総局の任務は、フランスの国家安全保障に関係する情報の収集及び分析・国外でのフランスに対する破壊活動の摘発及び予防[1]国家利益のための機密作戦の実施などである[1]国防省の傘下組織だが、文民軍人の比率は2対1と文民が多数であり、人員は7200人(2025年)[2]である。

歴史

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第二次世界大戦中の1942年に亡命政府自由フランスに創設された情報・行動中央局(BCRA)を前身とする。BCRAは1943年11月からアルジェリアで活動し、特殊戦力総局(DGSS)に改称された。1944年11月6日にレジスタンス運動の諜報網がDGSSに統合され、研究・調査局(DGER)に改称された。

1946年に自由フランス軍第5局(情報部)と合同、首相に直属する防諜・外国資料局(Service de Documentation Extérieure et de Contre-Espionage、SDECE[3])が編成された。この機関は第一次インドシナ戦争ではインドシナラオスベトナム領内での特殊作戦に積極的に参加した。

1954年から1962年に渡って続いたアルジェリア戦争イスラム圏の情報分析能力を上げる。1962年にドゴールは、SDECEを国防相の配下に再び置き、その任務を軍事問題に限定した。1982年4月4日に社会党政権による改革で、SDECEを現在の対外治安総局(DGSE)に改称した。1985年にフランスによるムルロア環礁核実験に抗議するためにオークランド寄港中のグリーンピース帆船爆沈事件が引き起こされた。フランス軍士官2名が逮捕され、ニュージーランド政府によりフランス対外治安総局によるテロ事件と断定されて国際問題となった。

1994年、カンボジアクメール・ルージュによって、フランス人、イギリス人、オーストラリア人の3人がスパイ疑惑で拉致され人質になった後、SA(サービスアクション/行動部門)フランス語版英陸軍SASおよび豪陸軍SASRと協力して介入したが、人質が処刑され救出作戦は中止になった。3人はスパイではなかった[4]

2006年、イラクバスラにおいてフランス領事館スタッフの保護諜報活動、人質の回収を担当していたSA特殊部隊員が死亡、別の隊員が重傷を負った[5]

2011年、リビア内戦における軍事介入でDGSE、CIAMI6およびSASは作戦でかつてないほど協力したと報道される[6]

2013年1月11日にソマリア南部の都市ブロマレルで、アルシャハブに拘束されている工作員の救出作戦をSAの特殊部隊50人により実施したが、救出は失敗して工作員および特殊部隊員2名が死亡している[7][8]。詳細はBulo Marer hostage rescue attempt英語版

2016年7月20日、リビアにおいて作戦中にヘリが墜落し、SA特殊部隊員3名が死亡した[9]

201719年、SAはテロ組織JNIMの主要指導者3名を暗殺した[10]

2018年5月26日に元諜報員2人と配偶者1人が中華人民共和国に機密情報を譲り渡した容疑が深まり、二重スパイとして拘束されていることが報道された[11]

201819年、DGSE、CIAMI6FISの共同作戦により、ヨーロッパ各地で暗躍していたGRU29155部隊のメンバー15人を追跡し、特定した[12][13]

組織

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2022年に大規模再編された[14][15]

  • 任務センター
  • 情報収集および作戦総局
  • 技術革新総局 
  • 行政総局
  • 分析戦略事務局

(現在の主要組織[16]

また、情報収集および作戦総局内にはCIASAC(特殊活動センター)に相当する準軍事組織として、SA(サービスアクション/行動部門)フランス語版があり、秘密作戦非合法作戦特殊作戦破壊工作人質救出、標的誘拐・暗殺、人員(DGSE工作員等)の隠密潜入および脱出支援、重要施設(軍事基地原子力発電所等)の安全性評価テスト等を実行するための特殊部隊を運用している。隊員は主にフランス軍から選抜され、その大部分は軍特殊部隊出身者が占めている。SAに関する大半の情報は防衛機密に指定されている[17][18]


歴代長官

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長官就任辞任
ピエール・マリオン1981年6月17日1982年11月10日
ピエール・ラコステ1982年11月10日1985年9月19日
ルネ・インボット1985年9月20日1986年12月1日
François Mermet1986年12月2日1989年3月23日
Claude Silberzahn1989年3月23日1993年6月7日
Jacques Dewatre1993年6月7日1999年12月19日
ジャン・クロード・コゼラン1999年12月19日2002年7月24日
ピエール・ブロシャン2002年7月24日2008年10月10日
エラルド・コービン・ド・マングー2008年10月10日2013年4月11日
ベルナール・バジョレ2013年4月11日2017年4月27日
ジャン・ピエール・パラッセ(暫定)2017年4月27日2017年6月26日
ベルナール・エミー2017年6月26日

脚注

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出典

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  1. 1 2 3 フランスのテロリズム対策,高山直也,外国の立法 228,2006年5月
  2. 慣例的に「セデス」または「エスデック」と発音する
  3. “ソマリア:仏、過激派からの工作員奪還に失敗”. 毎日新聞. 2013年1月12日. 2013年1月13日閲覧.
  4. “Al-Shabaab publishes alleged photograph of dead French commando” (英語). Telegraph. 14 January 2013. 2023年11月19日閲覧. (リンク先には死体の画像が含まれる)
  5. フランスの元諜報部員2人、中国への機密情報提供で拘束”. AFP (2018年5月26日). 2018年5月27日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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