フクロミツスイ
この記事は英語版の対応するページを翻訳することにより充実させることができます。(2023年12月) 翻訳前に重要な指示を読むには右にある[表示]をクリックしてください。
|
| フクロミツスイ | ||||||||||||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
フクロミツスイ Tarsipes rostratus | ||||||||||||||||||||||||||||||
| 保全状況評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| LOWER RISK - Least Concern (IUCN Red List Ver.2.3 (1994)) | ||||||||||||||||||||||||||||||
| 分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||||||||
| 学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| Tarsipes rostratus Gervais & Verreaux, 1842 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| 和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| フクロミツスイ | ||||||||||||||||||||||||||||||
| 英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| Honey Possum |
フクロミツスイ(袋蜜吸、学名:Tarsipes rostratus)は、双前歯目フクロミツスイ科フクロミツスイ属に分類される有袋類。本種のみでフクロミツスイ科フクロミツスイ属を形成する(単型)。英名はハニーポッサム(Honey Possum)。
分布
[編集]形態
[編集]体長オス4-9cm、メス6-9cm。尾長4.5-11cm。体重オス7-11g、メス8-16g。オスよりもメスの方が大型になる。背面は灰褐色、体側面は赤褐色、腹面は淡黄色の体毛で覆われる。後頭部から尾の基部にかけて明瞭な暗褐色、その両脇に不明瞭な淡褐色の計3本の縦縞が入る。
吻端は細長い。歯列は門歯が上顎4本、下顎2本、犬歯が上顎のみに2本、小臼歯が上顎のみに2本、大臼歯が上下3本ずつの計22本の歯を持つ。歯は小型で貧弱。花の蜜を効率良く舐め取って食べるため舌は細長く先がブラシ状になっている。指の先端には肉球がある。また後肢の第1指は長く他の指と対向することができるため、物をつかむことができる。尾は体長よりも長く、物に巻き付けることができる。これら後肢や尾の形態は、樹上での生活(木の枝をつかむ、または巻き付けて移動したり体を支える)に適応している。
メスの乳首は4個。オスの睾丸は体長(4-9cm)と比べて異常に大きく、形は楕円形で長さは2.5-3.5cmに及ぶ。さらに、オスの精子は哺乳類の中で最も大きく、全長は0.3-0.4mmである(人間の精子は約0.06mm)。しかし、新生児は他の有袋類の新生児と同様に極端に小さく、体重は約5mg(1gの200分の1)しかない。
生態
[編集]名前の通り花の蜜を主食にしているが、時おりタンパク質を補給するために小型の昆虫を食べることもある。特に蜜を多く分泌するバンクシアの花を好んでおり、フクロミツスイはバンクシアの蜜を食すると同時に、バンクシアの花粉媒介にも貢献しているため、両種は共生関係にあると言える。
繁殖形態は胎生で、周年繁殖し1回に2-4頭の幼獣を産む。幼獣は生後8週間程は母親の育児嚢の中で過ごす。幼獣が成長すると母親は幼獣を樹洞等に置いて採食へ出かける(幼獣の体重の合計が自分の体重を上回り動けなくなるため)。授乳期間は約11週間程。胚に休眠があり、幼獣を産んだ母親の子宮内にはもう1つ受精卵を持つことがある。そのため先に産まれた幼獣が育児嚢を出たり授乳期間を終えると、すぐに次の幼獣を産むことができる。生後6ヶ月程で性成熟する。寿命は1-2年程度。
人間との関係
[編集]開発による生息地の破壊、火入れ、人間により持ちこまれたネコによる食害等により生息数は減少している。
参考文献
[編集]外部リンク
[編集]- 2007 IUCN Red List of Threatened Species
- Australasian Marsupial & Monotreme Specialist Group 1996. Tarsipes rostratus. In: IUCN 2007. 2007 IUCN Red List of Threatened Species.