フォートリー (ニュージャージー州)

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フォートリー
Borough of Fort Lee
ジョージ・ワシントン・ブリッジ
ジョージ・ワシントン・ブリッジ
位置
フォートリー・バラ位置(ニュージャージー州)の位置図
フォートリー・バラ位置(ニュージャージー州)
の位置図
座標 : 北緯40度51分02秒 西経73度58分16秒 / 北緯40.85064度 西経73.971007度 / 40.85064; -73.971007
行政
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
  ニュージャージー州の旗 ニュージャージー州
  バーゲン郡
 バラ フォートリー
市長 Mark Sokolich
地理
面積  
  バラ 7.478 km2 (2.888 mi2)
    陸上   6.581 km2 (2.541 mi2)
    水面   0.898 km2 (0.347 mi2)
      水面面積比率     12.00%
人口
人口 (2010年現在)
  バラ 35,345人
    人口密度   5,371.0人/km2(13910.9人/mi2
  備考 [1][2]
その他
等時帯 東部標準時 (UTC-5)
夏時間 東部夏時間 (UTC-4)
ZIPコード 07024[4][5]
市外局番 201[3]
公式ウェブサイト : http://www.fortleenj.org/

フォートリー (Fort Lee) はアメリカ合衆国ニュージャージー州バーゲン郡にある街(バラ)。

概要[編集]

ニューヨーク州マンハッタン島の北端であるワシントンハイツ地区の対岸、ジョージ・ワシントン・ブリッジのニュージャージー側の入口付近にある。2005年の国勢調査によると人口は37,175人、面積は7.5 km2である(そのうち0.9 km2が河川等の水地である)。ニュージャージー州北部に日本企業のオフィスが多数あること、マンハッタンにも程近く通勤可能であり、交通至便であること、治安が比較的良好で緑が多く住環境にも優れていること、手ごろな家族向け賃貸物件も豊富にあることから、ニューヨーク州ウエストチェスター郡と並び、ニューヨーク市マンハッタン近郊で多くの日本人駐在員の家族が居住する代表的な街として知られている。またマンハッタン内にあるコロンビア大学や、ニューアーク市にあるラトガース大学等へのアクセスも可能であることから、これらの大学等に通学する学生や客員教授、研究員などの日本人家族も多い。

フォート・リーと、その南側に所在するエッジウォーター、クリフサイド・パークなどのバーゲン郡北部の街に日本人駐在員の家族が数多く住むようになったのは、1980年代以降のことであり、そのころ以降、同地域にはミツワマーケットプレイス(旧ヤオハン)をはじめ、あらゆるジャンルの日本食レストラン、日系スーパー、書店等の日本人向け店舗・施設や日本人学校が充実するようになり、「ミニ日本人街」と呼べるようなエリアが形成されるに至った。もっとも、近時は、韓国系住人が多く住むようになり、韓国系の店舗・施設が優勢となっている。フォート・リー以北の街は富裕層が数多く住む地域となっている。

ハドソン川沿岸部には、マンハッタンの景色を望む近代的な高層アパートメントが立ち並んでいるが、街の大部分は低層の住宅街が広がっており、大きな公園や豊かな緑が存する。周囲に大型ショッピングモールが多数あり、街内に24時間営業の大型スーパー等もあるため、買い物にも便利である。ただし、公共交通機関はバスのみであり、車での生活が中心である。

歴史[編集]

映画の都、フォート・リー

フォート・リーの名前の由来は、アメリカ独立戦争時に、ニューヨークを守るため、ジョージ・ワシントンと、後任のチャールズ・リー将軍がキャンプを接営したことから命名されたものである。ジョージ・ワシントンとその一行は、1776年に実際にフォート・リーのメイン・ストリートを行進した。1931年、ジョージ・ワシントン・ブリッジが完成すると、フォート・リーとマンハッタンワシントン・ハイツが繋がり、街は繁栄した。

映画の都[編集]

19世紀から20世紀初頭の映画の創成期においては、フォートリーは現在でいうハリウッドのような地位にあり、映画スタジオが立ち並び、当時のアメリカ映画の中心地であった。トーマス・エジソンが映画を開発し、世界で初めてニュージャージー州オレンジにスタジオを建設。その後、フォートリーを中心に映画スタジオが多数建設されることになった。しかし、1910年代以降、映画スタジオが雨を避ける、エジソンのトラスト(MPPC)による映画特許料の圧力から逃れる等の理由により、カリフォルニア州のハリウッドに次々と拠点を移していくこととなり、1930年代にはほとんどの映画スタジオが移転を完了した。

現在でもフォート・リーの郵便局に行くと、当時のイメージが壁面に描かれている。

人種構成[編集]

2000年の国勢調査によれば、主な人種構成は、白人62.75%、アフリカ系アメリカ人1.73%、アジア系31.43%、ヒスパニック系7.87%である。また、同調査によると、17.18%が韓国系住人であり、ニュージャージ州内でも3番目に韓国系住人の比率が高い。ちなみに、上位もフォート・リーと境を接するパリセイドパーク(36.38%)、レオニア(17.24%)である。さらに、日系住人も6.09%を占めており、これはニュージャージー州の中では最も高い割合である。

学校[編集]

公立の小学校が4校(No.1~No.4)、中学校、高校がある。日本人の駐在員家族も多く、現地校にも多くの日本人の子供が通学している。韓国系住人も多いため、学校によってはアジア系の子供の人口が半数を占める場合もある。

フォート・リーのすぐ北側には、認可日本人学校であるニューヨーク育英学園があり、同学園に通学している日本人の子供も多い。また、ニュージャージー日本人学校へもバスで通学できる距離にある。その他、バーゲン郡北部は裕福な家庭が居住する地域でもあるため、有名私立学校も付近に点在しており、それらの学校へも通学圏内にある。

生活[編集]

フォートリーの中心部

韓国系のスーパーも含め、アジア系住民が多いため、日本食の食材に不自由することはない。フォート・リーの南部のエッジウオーターには、日本食料品スーパーを中心とするショッピングセンター「ミツワマーケットプレイス」があり(フォート・リーからは車で10分程度の距離)、ほとんどの日本製品はこれらの店舗で手に入れることができる。

また、日本食レストラン、ラーメン店、寿司店、日系の美容室、合気道・剣道の道場等も付近に存在している。著名な韓国レストランもあり、日本人にも人気である。

マンハッタンからのバスは、ミッドタウンにあるポート・オーソリティ・バスターミナルからリンカーン・トンネルを経由するルートと、175丁目のバスターミナルからジョージ・ワシントン・ブリッジを経由するルートの二通りがあり、いずれもニュージャージー・トランジットの大型バスを利用することができる。リンカーン・トンネル経由の場合、多くのバスの終点になっており、ミッドタウンからの所要時間は約40分から1時間程度である。ジョージ・ワシントン・ブリッジを経由する場合は、所要時間は約5分から10分程度である。

遊園地の街[編集]

かつてフォート・リーには、パリセード・アミューズメント・パークと呼ばれる人気のある遊園地があった。東海岸のディズニーランドと呼ばれるほどの人気を博したが、住人の反対運動によって閉鎖されてしまった。現在、フォート・リー歴史博物館で当時の写真を見ることができる。

外部リンク[編集]