フェン鉄道

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ベルギーリエージュ州のビュッゲンバッハ近くのフェンケル鉄道高架橋
フェン鉄道路線図

フェン鉄道(フェンてつどう、ドイツ語: Vennbahn ドイツ語発音: [ˈfɛnbaːn])は、かつてドイツアーヘンルクセンブルクトロワヴィエルジュを結んで存在した鉄道路線である。プロイセン国鉄によって建設された当時、その大部分はドイツ帝国の領内を通過していたが、第一次世界大戦後のヴェルサイユ条約によって沿線地域の多くがドイツ領からベルギー領に割譲されるとともに(ドイツ語共同体参照)、ドイツ領内に残された地域においてもフェン鉄道の線路敷や駅などの施設はベルギー領土と規定された。これにより、線路敷の西側にドイツから隔てられた5つの小さな飛び地が作られた[1]

この路線は標準軌で、延長は75kmである。オイペンでウェルケンレートへの路線と接続し、さらにブリュッセル - ケルン線に接続する。トロワポンツでリエージュ - ルクセンブルク線に接続する。

2007年12月4日、路線の解体が開始され[2] 、2008年9月に、トロワ・ポンツとサウルロットの間の路線全体が撤去された。

2008年には、ドイツ領に挟まれたストリップを走るフェン鉄道がすでに操業を停止しているため、ベルギーがこの区間をドイツに返還し、それによりドイツの飛び地が解消するという推測がマスコミで生まれた[3] [4]。しかし、両国の外務大臣は、変更計画はなく、この狭いストリップがベルギー領土であり続けることを確認した[5]

現在ではサイクリングロードとなっている。

脚注[編集]

外部リンク[編集]

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