フェリックス・ペレス (野球)

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フェリックス・ペレス
Felix Perez
ティフアナ・ブルズ #36
楽天時代
(2016年、ロッテ浦和球場にて)
基本情報
国籍ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国に亡命)[要出典]
出身地  キューバハバナ州
生年月日 (1984-11-14) 1984年11月14日(39歳)
身長
体重
186 cm
86 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 外野手
プロ入り 2010年 アマチュアFA
初出場 NPB / 2016年7月12日
最終出場 NPB / 2016年9月30日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

フェリックス・ペレス・カルドーソFelix Perez Cardoso1984年11月14日 - )は、キューバハバナ州出身のプロ野球選手外野手)。左投左打。メキシカンリーグティフアナ・ブルズ所属。

東北楽天ゴールデンイーグルスでは初めてのキューバ出身選手であった[1]

経歴[編集]

キューバ時代[編集]

エスクエラ・デ・デポルテ高等学校を卒業後[1]2005年から2008年まで、国内野球リーグのセリエ・ナシオナル・デ・ベイスボルでプレー。トロンヘロス・デ・イスラ・デ・ラ・フベントゥ(IJV)の一員として主に外野を守っていたが、投手一塁手として試合に出場したこともあった[2]

レッズ傘下時代[編集]

2008年4月にキューバから亡命した[3]後に、2010年シンシナティ・レッズとマイナー契約を締結。2014年までは、傘下球団のリンチバーグ・ヒルキャッツカロライナ・マドキャッツルイビル・バッツに所属していた。マイナーリーグの公式戦では、通算516試合の出場で、32本塁打、227打点、打率.276を記録した[1]メジャーリーグ公式戦への出場機会はなかった[4]

メキシカンリーグ時代[編集]

2015年から2016年の途中まで、メキシカンリーグモンテレイ・サルタンズに所属。2シーズン通算でリーグ戦158試合に出場し、34本塁打、123打点、打率.313という成績を残した[1]

楽天時代[編集]

2016年7月3日に来日すると、NPB東北楽天ゴールデンイーグルスの二軍で調整[5]。7月11日には、同球団がペレスとの単年契約に合意したことを正式に発表した。背番号は98[1]で、推定年俸は1,500万円[6]

発表翌日の7月12日には、支配下登録[7]・入団記者会見[8]・出場選手登録[9]を経て、対埼玉西武ライオンズ戦(西武プリンスドーム)に「3番・左翼手」として先発出場。1回表1死1塁で迎えた来日初打席で、フェリペ・ポーリーノが投じた3球目に、来日初スイングで来日初本塁打を放った[10]。NPBの一軍公式戦で初打席に初本塁打を放った選手は史上58人目(パシフィック・リーグでは28人目)だが、楽天の選手では初めて[4]。さらに、翌7月13日の同カードでもソロ本塁打を放ったが、初打席本塁打の試合からの2試合連続本塁打を記録したのはNPB史上8人目のことだった[11]。しかし、次に出場した7月18日の対北海道日本ハムファイターズ戦(札幌ドーム)で4打数無安打に終わったため[12]、連続本塁打記録は2試合で途切れた。9月11日の対日本ハム戦において2番・指名打者で先発出場し、1回裏の第1打席で、この回本塁打を放った先頭打者の岡島豪郎に続き4号本塁打を放った[13]。初回先頭打者から2者連続本塁打は楽天球団史上初のことで、1番が日本人、2番が外国人選手の順で記録したのはプロ野球史上初だった[14]。11月19日、2017年の契約を行ず退団が決まったことが球団から発表された[15]。12月2日、自由契約公示された[16]

メキシカンリーグ[編集]

2017年3月30日に、来日前に所属していたメキシカンリーグのモンテレイ・サルタンズに復帰した[17]

2018年3月22日にアグアスカリエンテス・レイルロードメンと契約した[17]

2018年12月5日にモンテレイ・サルタンズに三たび復帰した[17]

2021年2月2日にマット・クラークオマール・レンテリアノーマン・エレネスとの複数トレードで、クリス・ロバーソントニー・カンパーナと共にレオン・ブラボーズへ移籍した[18]

2021年12月19日にミッチ・ライブリーとの交換でティフアナ・ブルズにトレード移籍した[19]

選手としての特徴[編集]

  • 右足が打席からはみ出しそうなほどの極端なオープンスタンスに加え、タイミングをとるためにバットを頭上で何度も回すという独特の打撃フォーム[11]。マイナーリーグ時代の2012年にこのフォームで打ち始めたところ、飛距離が出て確率も良くなったという[11]
  • 本来はデーゲームで日差し対策のために目の下に貼る黒いシールを、ナイトゲームへ出場する際にも使用している[11]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2016 楽天 24 93 88 8 21 2 0 5 38 15 0 0 0 0 5 0 0 29 2 .239 .280 .432 0.711
NPB:1年 24 93 88 8 21 2 0 5 38 15 0 0 0 0 5 0 0 29 2 .239 .280 .432 0.711
  • 2019年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



外野












2016 楽天 14 25 0 0 0 1.000
通算 14 25 0 0 0 1.000
  • 2019年度シーズン終了時

記録[編集]

NPB

背番号[編集]

  • 98 (2016年7月12日 - 同年終了)
  • 18 (2018年)
  • 34 (2019年 - 2021年)
  • 36 (2022年 - )

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 【フェリックス・ペレス選手】契約合意に関して 東北楽天ゴールデンイーグルス オフィシャルサイト 2016年7月11日配信
  2. ^ Series Nacionales:Felix Perez CardosoCuban Baseball Career statistics
  3. ^ 楽天ペレス 登録即デビュー弾 球団史上初の初打席!しかもV弾 スポニチ Sponichi Annex 2016年7月13日掲載
  4. ^ a b 楽天ペレス初振り初弾 心は穏やか打席では頼れる姿 日刊スポーツ 2016年7月13日紙面から
  5. ^ 楽天 ペレス、入団会見即先発!初スイングで本塁打「うれしいし、興奮している」スポーツ報知 2016年7月13日掲載
  6. ^ 楽天 新助っ人ペレスと契約合意 12日1軍登録へ スポニチ Sponichi Annex 2016年7月12日掲載
  7. ^ 新規支配下選手登録 2016年度 NPB.jp 日本野球機構
  8. ^ 「勝利を目指して力を尽くしたい」フェリックス・ペレス選手が入団会見 東北楽天ゴールデンイーグルス オフィシャルサイト 2016年7月12日配信
  9. ^ 公示(出場選手登録・抹消) 2016年7月 東北楽天ゴールデンイーグルス オフィシャルサイト
  10. ^ 2016年7月12日 埼玉西武 対 楽天イーグルス 成績詳細 東北楽天ゴールデンイーグルス オフィシャルサイト
  11. ^ a b c d ペレスまた打った!史上8人目初打席弾からの2戦連発 スポニチ Sponichi Annex 2016年7月14日掲載
  12. ^ 2016年7月18日 北海道日本ハム 対 楽天イーグルス 成績詳細 東北楽天ゴールデンイーグルス オフィシャルサイト
  13. ^ 2016年9月11日 楽天イーグルス 対 北海道日本ハム 成績詳細 東北楽天ゴールデンイーグルス オフィシャルサイト
  14. ^ 日本人→外国人 先頭から連発は岡島&ペレスが史上初 スポニチ Sponichi Annex 2016年9月12日掲載
  15. ^ 外国人選手の退団に関して 東北楽天ゴールデンイーグルス オフィシャルサイト 2016年11月19日配信
  16. ^ 自由契約選手|2016年度公示”. NPB.jp 日本野球機構 (2016年12月2日). 2016年12月3日閲覧。
  17. ^ a b c MLB公式プロフィール参照。2018年6月20日閲覧。
  18. ^ Sultanes y Bravos realizan triple cambio que involucra a Chris Roberson y Félix Pérez” (Spanish). EL IMPARCIAL (2021年2月2日). 2021年5月2日閲覧。
  19. ^ REGRESA MITCH ¨THE BOSS¨ LIVELY A LEÓN”. Bravos de León (2021年12月19日). 2021年12月25日閲覧。(スペイン語)
  20. ^ 2016年シーズンの記録の回顧(打撃記録) NPB.jp 日本野球機構

関連項目[編集]

外部リンク[編集]