フェイロン

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フェイロン プロフィール

  • 初出作品スーパーストリートファイターII
  • 格闘スタイル:カンフー
  • 出身地Flag of Hong Kong (1959-1997).svg 香港の旗 香港
  • 生年月日1969年4月23日
  • 身長:172cm
  • 体重:60kg
  • スリーサイズ:B108 W76 H80
  • 血液型:O型
  • 好きなもの:カンフー、自己主張
  • 嫌いなもの:無気力、無感動、無関心
  • 特技:アクションシーンの独自演出
  • キャッチコピー
    • 「火炎的功夫英雄」(スパII)
    • 「縦横無尽のカンフースター」 (ZERO3)
    • 「怒涛の連撃」(ストIV)

フェイロンFēi Lóng, 飛龍)は、カプコン対戦型格闘ゲームストリートファイター』シリーズに登場する架空の人物。

キャラクターの設定[編集]

香港出身のカンフー使い。『スーパーストリートファイターII』(以下『スパII』と表記)で追加された4人のキャラクターの内の1人で、一人称は「俺」。6歳の頃からカンフーの道を志し、その腕前を活かしてアクション映画俳優としてデビューした。順調にスターとして成長していくが、ある日世界格闘選手権の開催を知り、技と演技力を磨くために大会に出場する。ブルース・リーの影響を強く受けているキャラクターで、元々ブルース・リーから影響を受けているキャラクターは数多くいるが、彼の場合、容姿、髪型、仕草、服装、さらには筋肉の付き方や怪鳥音と呼ばれる「アチョー」という掛け声まで、ほぼブルース・リーそのままと言えるほど酷似している。

『ストリートファイターII』(以下『II』)シリーズのエンディングでは演技ではなく闘いに本分を見いだし、新作出演の依頼も断って映画界を離れる。そして20年後、フェイロンが創始した「飛天流カンフー」が世界中に300万人もの弟子を抱える一大流派に成長した様子が見られる。

時代設定が『II』シリーズより過去となる『ストリートファイターZERO3』(以下『ZERO3』)では、まだ駆け出しの俳優として登場している。自らを鍛え上げるために世界を駆けめぐり、その活躍を元にした映画が大ヒットしたことで一躍スターへの道を歩み始めることになる。本作におけるユンのストーリーでは、フェイロンとディージェイが一緒に仕事をしたことがあり、親友同士であるとされた。

ストリートファイターIV』(以下『ストIV』)の家庭用移植版では条件を満たすと使用可能になる追加キャラクターに選ばれており、『スーパーストリートファイターIV』(以下『スパIV』)では最初から使用可能。『ストIV』シリーズの時代設定は『II』シリーズから約3年後に当たり、『II』シリーズのエンディングでは映画界から離れたように描かれていたが、本作では再び映画俳優として活躍している。

人物[編集]

自他共に認める熱血漢で無鉄砲、思い込みが激しく直情的な性格。感動屋でもあり、涙脆い。ヌンチャクの使い手[1]だが、ゲーム中は素手で闘う。要点のみをはっきり言うため、勝利後の台詞は他のキャラクターより短いものが多い。

『ZERO3』では所属する芸能事務所がシャドルーの麻薬取引の場になっており、本人も知らない間に「麻薬取引に絡んでいる」という噂を流されたことがある(実際にフェイロンは関与していない)。ユンはその噂を聞きつけてフェイロンを追うが、後に疑惑が晴れ、対シャドルー共同戦線を張った両者の間に友情が芽生えた。

『ストIV』シリーズでは自身が出演する映画「街頭覇王2」の撮影スタッフが何者かの襲撃に遭い、脚本にも変更が加えられるという圧力を受けたため、犯人を成敗すべく自ら調査に乗り出す。その際に自分のファンである青年アベルや武道家としても名のあるフェイロンを倒して名を上げようとする空手少女まことに戦いを挑まれている。

ゲーム上の特徴[編集]

フェイロンは歩行・ジャンプとも素早く、男性キャラクターとしては小柄だが攻撃力も高めに設定されていることが多い。比較的操作にクセが少なく、上昇型の対空技や空中を突進する蹴り技などリュウケンに似た性能の必殺技を持つが、必殺技のコマンドはやや特殊なものになっている。

連続入力式の必殺技「烈火拳」に象徴される、優れたラッシュ性能と攻撃力で一気に勝負を決めるタイプのキャラクター。判定の強い遠距離立ち強パンチ、しゃがみ強パンチなどの通常技と、反撃を受けづらい「烈火拳」を駆使して、始終ペースを握り一方的に相手を攻めきることができる。遠距離立ち強キックや「熾炎脚」をはじめ、コンボパーツとしても使える近距離立ち強パンチなど、対空に使用できる技も持つ。機動力と攻撃性能の高さで強さを発揮するが、自身は飛び道具技を持たないため、飛び道具と対空技を併せ持つ相手には苦戦することも多い。

『スーパーストリートファイターIIX』(以下『スパIIX』)では、使いやすく強力だった斜めジャンプ大キックが削除されたが、相手の飛び道具を越えられる軌道で空中から飛び掛かる蹴り技「烈空脚」の追加(技グラフィックは前述の斜めジャンプ大キックが一部流用されている)でラッシュをかけやすくなった。そのほか、特殊技の「直下落踵」が中段判定(しゃがみガード不可)技となり、地上戦も強化されている。スーパーコンボの「烈火真拳」も、長い無敵時間を利用して敵の攻撃をかわしつつ懐に飛び込んだり、必殺技の「烈火拳」に代えて連続技に組み込むなど有効な使い方が可能。

技の解説[編集]

投げ技[編集]

岩塊抱(がんかいほう)
相手をすばやく担ぎ上げて前方へ投げ飛ばす。『II』シリーズでのみ使用する。
襲首刈(しゅうしゅがい)
相手の首元を掴み、自分の体を大車輪のように回転させる勢いで前方に投げ飛ばす。
襲首落(しゅうしゅらく)
「襲首刈」の空中版。『スパIIX』で追加され、『ZERO3』でも使用する。
正中連点撃(せいちゅうれんてんげき)
相手を掴んで、手刀を打ち込む。『ZERO3』でのみ使用する。
天昇頭砕脚(てんしょうとうさいきゃく)
自分の背後に蹴り倒す。『ストIV』シリーズで使用する。

特殊技[編集]

直下落踵(ちょっからくしょう)
その場で小さく飛び上がり踵落としを出す。全体のモーションが長い欠点はあるが、やや離れた間合いから相手が出した足払いを回避しつつ攻撃することも可能。『スパIIX』では中段属性がついた。
遠撃蹴(えんげきしゅう)
前方へ踏み込みながら上段蹴りを出す。相手との間合いが近ければ2ヒットする。発生は遅いが技後のスキが少なく、固め技に使う方法もある。また、気絶値が高く、直後に目押しで強攻撃を加えることで相手を気絶させることも可能。

必殺技[編集]

烈火拳(れっかけん)
前方に踏み込みつつ拳を叩き込む。フェイロンの場合は、追加入力によって連続して技が出るのが特徴。
コマンドを入力すると1段目の上段突きが発生し、その発生中に同じコマンドを続けて入力することで2段目のボディブローが出る。同様にして3段目の裏拳まで連続入力できる。連続技に組み込むほか、1段目をガードされても2段目以降をタイミングをずらして出すなどのフェイントも可能。弱・中・強で移動距離が異なる。3段目まで出し切ると拳を震わせ、無防備な状態になってしまう。
熾炎脚(しえんきゃく)
炎をまとった蹴りを放ちつつ、螺旋状に回転して垂直上昇する。出がかりに無敵時間が存在し、対地・対空の返し技としても使える。「昇龍拳」に似たタイプの技だが、コマンドは「昇龍拳」と左右逆に入力する。
烈空脚(れっくうきゃく)
『スパIIX』で追加された技。前方長距離を移動しつつ、空中で3発の連続蹴りを繰り出す。コマンドはレバー半回転に加え斜め上方向への入力も必要となっているが、ガードされても反撃されにくく発動時に無敵時間も存在する強力な技である[2]。『ZERO3』ではZ-ISM以外で使用可能。
元々の動きは『スパII』の斜めジャンプ強キックで、両脚を振り回しながら連続で蹴るものだったが、『ストIV』では片脚を突き出した飛び蹴りから空中で一回転してかかと落としを見舞う動作に変更された。
『ウルトラストリートファイターIV』(以下『ウルIV』と表記)のオメガエディションでは弱で空中一回転→踵落とし、中で空中一回転→踵落とし→蹴り上げ、強で飛び蹴り→空中一回転→踵落としの動きになった。
転身(てんしん)
『ストIV』で追加されたコマンド投げ技。ダメージを与えることはできない。
相手の片足を払い、前のめりになった相手の背中を乗り越えて反対側に移動する。
竜王撃(りゅうおうげき)
『ウルIV』のオメガエディションにて使用可能。発生が遅く隙は大きいがアーマーブレイク属性で、ダメージの高い強烈な裏拳を放つ。判定は広く、タイミングで対空技にもなる。EX版では壁バウンドとなる。
動作の元は、勝利ムービーでの裏拳。
昇炎竜(しょうえんりゅう)
『ウルIV』のオメガエディションにて使用可能。ボディブローを放ち、逆の腕で炎を纏ったアッパーを繰り出す。「熾炎脚」で追撃が可能。

スーパーコンボ[編集]

烈火真拳(れっかしんけん)
「烈火拳」の1段目・2段目を交互に2回出し、5段目に裏拳で締めるスーパーコンボ。『スパIIX』では無敵時間が非常に長く(5段目が出るまで持続する)技が終わるまでは相手の一切の攻撃を受けつけないうえ、ガードされた後の隙も小さく5段目が空振らなければ反撃を受けることはない。その反面、突進距離が短く(5回の攻撃の合計移動距離が、小烈火拳3回分より少し長い程度)、5段全てを当てるにはかなり接近した状態で出さねばならない。
『ウルIV』のオメガエディションでは4発目で相手を浮かせ、3ヒットの炎を纏った裏拳を繰り出す。
熾炎連脚(しえんれんきゃく)
『ZERO3』で追加されたスーパーコンボ。回転数の増えた「熾炎脚」を繰り出す。ボタン連打とレバー入力でヒット数が増やせる。Z-ISMでのみ使用可能。
龍八砕(りゅうはっさい)
『ZERO3』で追加されたLV3専用スーパーコンボ。その場で炎を纏った崩拳を突き出し、ヒットすると懐に飛び込んでアッパーで吹っ飛ばし、とどめに飛び蹴りを決める。LV3専用技としては威力は低めだが、崩拳をほんの先端で当てるようにするとアッパーの前に激しい連撃が加わり、威力が増す。「熾炎連脚」と同じく、Z-ISMでのみ使用可能。

ウルトラコンボ[編集]

烈火真撃(れっかしんげき)
『ストIV』のウルトラコンボにして、『スパIV』のウルトラコンボ・I。「烈火拳」の後に無数の連撃を入れ、アッパーで打ち上げた後に炎をまとった鋭い跳び蹴りで相手を貫く。前述の「龍八砕」のクリーンヒット版と演出は似ているが、間合いなどのシビアな条件がないため、実用に耐えうる。
逆鱗拳(げきりんけん)
『スパIV』のウルトラコンボ・II。相手を挑発する台詞と共に身構え、攻撃してきた相手の足を蹴りで崩し、拳の連撃を与えた後、ワンインチパンチでとどめを刺すカウンター技(いわゆる「当て身」)。ワンインチパンチを食らった相手は体が浮きあがるほど大きくのけぞった後、前のめりに崩れ落ちる。

他のメディアでのフェイロン[編集]

アニメ映画『ストリートファイターII MOVIE』ではプロレスラーの船木誠勝が声優を務めた。劇中でリュウと対決し、序盤は優勢だったが、防御を疎かにしている点を突かれ右腕を負傷させられる。それでも闘志は衰えず、切り札の「熾炎脚」を繰り出しヒットさせるが決まり手とならず、落下中の隙に「竜巻旋風脚」を喰らい敗れた。試合後、リュウにシャドルーのことを告げ、再会を願いつつ別れる。

テレビアニメ『ストリートファイターII V』では春麗の友人であり、銅昴(春麗の父)の弟子という設定で、出番が多い。ゲーム版とは髪型が異なる。声優は矢尾一樹

橋口隆志執筆の『ストII爆笑!!4コマギャグ外伝』(小学館発行)では、トイレのドアを「烈火拳」でノックしたり、勝利時などに見せる身震いが乗っているジェット旅客機を異常振動させるなど、熱血漢の面が強調されていた。当初は語尾が「〜ね!」などで統一されていたが、次第に「〜あるね!」に変わっていった。

伊藤真美執筆の『ストリートファイターIIコミックアンソロジー』(新声社発行)の短編漫画『ホリディ・マーチ』では、キャミィと春麗にボディーガードを頼んでいるが、実際は春麗(追加でキャミィも)を女優にスカウトするための仕掛けものであったために、2人からダブルキックをくらってしまう。同筆者の『SUPER STREET FIGHTHRII X 外伝』では「コミックゲーメスト」に主役がフェイロンの漫画があったが、諸事情で新声社からの発行は無かった。2011年徳間書店発行の『SUPER STREET FIGHTERIIX HARD SPIN OFF』で「FEI LONG」という題名で、上記の『ホリディ・マーチ』込みで復刻した。

中平正彦執筆の『CAMMY外伝』(小学館発行)では、格闘大会の予選会場でキャミィに自分をアピールするが、相手にしてもらえなかった。

その他[編集]

実写映画『ストリートファイター』には登場しないが、同作をゲーム化したアーケードゲーム『ストリートファイター ザ・ムービー』では、「DUNGEON」ステージの背景で本来ならエドモンド本田とキャミィが捕まっている場面で、彼らのどちらかが戦っていると代わりにキャプテン・サワダ役の澤田謙也が演じるフェイロンが捕まっている。背景のみの登場であり、プレイヤーキャラクターとしては登場しない。

『スパII』と『スパIIX』での彼のホームステージの旗は返還前の香港のものだったが、『ハイパーストリートファイターII』では中国の五星紅旗になっている。

ブルース・リーをオマージュしたキャラクターであるため、『ストIV』シリーズの通常の隠しコスチュームはブルースの出演作品にちなんだものになっている[要出典]

登場作品[編集]

背景での出演[編集]

ストリートファイターZERO2
ダンステージ「香港・テンプルストリート」の背景に立っている。
ポケットファイター
中華街ステージの背景でラーメンを食べている。また、フェリシアのエンディングにも登場する。
CAPCOM FIGHTING Jam
香港ステージの背景に立っている。

声優・俳優[編集]

参考文献[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 『II』シリーズで勝利時に振り回して決めポーズを取ることがある。
  2. ^ 技後の隙が少なく、ヒット時はさらに連続技に繋げられるほか、強パンチ→「烈空脚」を繰り返しガードさせるだけで一部キャラクターには脱出困難となる。さらに一部作品ではしゃがみガード不可。